チート幌筵泊地、次の敵はセイレーン也   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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アズレンのデータが吹っ飛びかけた影響で更新が遅くなりました……。

とりあえず再開します。

オリジナル解釈多めですのでご注意を





第10話 転生者の力

 

 

 

「コイツ何者?」

 

 

 

転生者達の目の前に現れたのはオブザーバーのように見える何か。

 

 

 

「いやまぁ、オブザーバーであることは間違ってない。俺が偽装するように言っておいたからな、おい、変装用のブツが外せてないぞ?」

 

「あら?、それは失礼」

 

「何故コイツがここに!?」

 

 

転生者達の言葉が全てを物語っていた。

 

 

オブザーバーと言えば、セイレーンの中でも参謀に近い存在。

 

 

滅多に姿を見せない……、ましてや敵地の中枢に来ていること自体がおかしい。

 

警戒ラインの不備を疑うレベルだ。

 

 

「安心しろ、警戒ラインの不備は無い。俺が呼んだ、と言うより引き合いがあった」

 

「俺たちに……か?」

 

「ああ、詳しいことは俺から説明する」

 

 

者主から語られた内容は以下の通り。

 

 

・セイレーンは本来は人類の敵では無い

・目的は人類の進化にある

・人類にとっての敵は通称エックスと呼ばれる侵略者

・別世界線の遥か未来において、敗北した人類と同じ過ちを繰り返さないために、人類を進化させる必要がある

 

 

「じゃあ……、この世界で行われた破壊はやむを得ない犠牲ってわけなのか!?」

 

「そういうことになる」

 

「そんなの許されねぇだろ!、こいつらだってかつての深海棲艦達と同じように、大勢の人々を殺したんだぞ!、それを人類の発展のためだとはいえ……」

 

「多元、落ち着け。この話には続きがある」

 

「………」

 

「話が変わったのは少し前、ちょうどこの基地が魔改造によって戦力強化を行っていた時のことだ。コイツが接触してきた」

 

 

 

 

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基地改修工事中

 

 

「貴方が指揮官ね?」

 

「お前は……」

 

「知ってるでしょ?、私の事」

 

「ああ、てめぇらが要らんことしてくれたせいで、レッドアクシズとアズールレーンに分裂しやがったこともあったからな」

 

「でも、それで人類は進歩したわ」

 

「進歩だァ?」

 

「ふたつに割れることで、互いに競争が起こる。競争は新たな力を求め、新たな力は人類の進歩を促すものよ」

 

「完全には間違っては無いが、それをてめぇに言われると癪に障る」

 

「あら、それでも理解しようとするのは流石ね」

 

「こんなことで敵に褒められるとはね……」

 

「それより……」

 

 

貴方、この世界にイレギュラーを起こしてない?

 

その言葉の意味をよく知る者主は当然しらばっくれる。

 

 

「┓(゚~゚)┏さぁ、なんの事だか」

 

「この世界、この技術速度では有り得ない装備……、これ、貴方の手引きよね?」

 

「………、何が言いたい」

 

「手伝って欲しいのよ、人類の進歩のために」

 

「赤城を勧誘したと思ったら、次は俺か?」

 

「違うわ……

 

 

 

 

 

 

 

このままだと間に合わない」

 

「………は?」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「俺は多元達をセイレーンに勝つために呼び寄せたつもりだった。だが、俺たちの本当の敵はセイレーンじゃ済まないレベルだってことだ」

 

「とはいえ、ならはじめからそう言えばいい。いくら技術格差があろうと、人類一丸となれば……」

 

「それが上手くいかないのは、お前ら転生者がよく知ってるんだろ?」

 

「ぐっ………」

 

 

多元達は歯ぎしりしか出来なかった。

 

 

確かに、人類というのは人類全体を見通して団結できるほど強くない。

 

 

いや、同盟国、下手すれば同じ国の中でも足を引っ張り合うのだ。

 

 

次期主力戦闘機を決める場で、利益重視の結果、運用面で、日本の状況に合致しない米国製の導入を推し進めた米国政府と、防衛省含めた官僚に辛酸を嘗めることとなった多元達航空部門。

 

明らかに適性が異なるはずの艦艇をアメリカが輸出するためにダンピングすら辞さなかったために、輸出出来なかった過去を持つ平河達艦艇部門。

 

その他多くの者たちが、技術面では優れても、難癖や、足の引っ張り合いで、活躍の場を妨げられたのだ。

 

 

 

 

むしろ、彼らの方が人類の酷い体たらくを知ってると言える。

 

 

 

「こいつらが言うには、後10年……、いや下手したら5年以内にはエックスの侵攻があるらしい」

 

「セイレーンよりも厄介なのか?」

 

「間違いなくな、波動エンジン、戦術機、パワードスーツ、メカゴジラ、機龍、ショックカノン、波動カートリッジ弾、バリアミサイル、アイガイオン、アーセナルバード、シャングリラ、ストーンヘンジ……、ありとあらゆる兵器をぶっ込まないと勝てない」

 

「だったらコイツらが攻撃するのを止めればいい」

 

「運用のノウハウはどうする?」

 

「…………」

 

「俺たちはいい、元々そういうのは得意なタチだ。だがな、この世界の人間全員に兵器について習熟させ、KAN-SEN達を文句無しに魔改造し続けるためには相手が必要なんだ」

 

「コイツらが本当のことを言ってる確証は?」

 

「嘘にしちゃあ出来すぎてる。それに、俺を引き込みたいのならここまでする理由が無い、この状況下で敵ならここにいる全員殺すことだってできるはずだ」

 

「まぁ、嘘かどうかは良いとして、オブザーバー」

 

「何かしら?」

 

「お前は俺たちに何を望む?」

 

「あなた達が本当にエックスに対抗する力があるのかどうか、それを確かめさせてもらうわ」

 

「つまり……、まだまだ攻撃を止めることは無いんだな」

 

「そうね」

 

「なら俺たちとしても、負ける訳にはいかない。お前の言っていたことが本当なら技術で殴るまで、嘘でも技術で殴る。俺は……私は軍人である前に技術者だ。私達は技術で戦う」

 

「期待しているわ」

 

 

 

そう言うと、オブザーバーは消えた。

 

 

 

「ふぅ……、終わったか」

 

「なぁ、もう1つ疑問なんだが、なんでダイワをこの場から遠ざけた?」

 

「理由はさっき説明したが?」

 

「私の舌は元帥の淹れたお茶の僅かな味のブレを感じた。この味は嘘をついている味よ?」

 

 

多元としては手元にあったお茶を飲んでカマをかけたつもりだが、意外にも者主は素直に応じた。

 

 

「はぁぁぁ……、女の子っぽい喋り方に変えたと思ったらそれかよ……」

 

「で?、本当は何?」

 

「アイツはセイレーンに家族を殺されてる。いくらなんであれ、この事実をそのまま受け止めさせるわけにはいかない」

 

「人には科学の進歩だと言っておきながら、いざ周りの人のことになるとそれか?」

 

「いや、そうじゃない。<間違い>が起きては困るからな」

 

「彼がそんなことする質?」

 

「愛する人への感情は、その人の持つ能力を引き出す鍵ともなるが、同時に自らの思考を束縛するために鍵をかけることにもなる」

 

「つまり?」

 

「この状況で彼に奴らを引き合せるのは毒にしかならん」

 

「なるほどね……」

 

 

だが、ここにずっといるわけにもいかんな、こう何人も姿を消しては後々気づかれるかもしれないからな、と者主が席を立とうとすると、先に多元が動いた。

 

 

「ちょっとバレーボール行ってくる」

 

「なんだ?、エンプラのところか?」

 

「う、うるさい!」

 

 

 

 

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一方、その頃のダイワ

 

 

 

「ん?」

 

「どうしたのダイワ?」

 

「セイレーンの気配がした気がする」

 

「ホント?、何も感じないけど?」

 

「………、気のせいか」

 

「ほら、そろそろ試合よ?」

 

「ああ、すまない」

 

 

何か引っかかるものを感じつつも、試合に戻るダイワ

 

その後も試合はダイワとダンケルクペアが勝ち進んでいった。

 

 

 

一方、綾波率いる野球チーム

 

 

<<混成チームとユニオンチーム、意地と意地のぶつかり合い、綾波か、ネバダか!?>>

 

 

 

既に試合は最終局面にまで向かい、代打ネバダと綾波の対決となる。

 

 

ここまで4-0、いずれも綾波のホームランやタイムリーで稼いでる。

 

 

さぁ、ここで本領発揮だ!

 

 

 

振りかぶって投げたボールは、バッターから逃げるようにギュインと曲がって、キャッチャーのミットの中に吸い込まれた。

 

 

 

<<スライダーだァ!、空振り三振!、まさかまさかの、綾波、完全試合達成!、野球対決!、混合チーム勝利!>>

 

<<やっぱりゲームがかかった綾波が!、世界一強い!>>

 

 

大会は見事綾波の活躍もあって混合チームが勝利。

 

 

綾波は見事者主からゲーム4本を買って貰えた。

 

 

 

 

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一方、ある意味めちゃくちゃ酷い目に遭ってる人物が居た。

 

 

「ね、ねぇエンタープライズ……、本当にこの格好しなきゃダメ……?」

 

「ああ、よく似合っているぞ」

 

「………///」

 

「せ、先輩……」

 

「こ、腰堀……あなたも……」

 

「ま、まさか……」

 

「建御名方にやられました……」

 

「で、今度はここで戦うの……」

 

「嫌ですよ……」

 

 

腰堀はあまり口調を変えなくて済むのか、女性化しても違和感が無い。

 

 

「よく似合っているぞ、指揮官」

 

「そうそう!、よく似合っているよ!、彼ピ!」

 

 

「「褒められたって嬉しくなんかない!」」

 

 

TSっ子の水着需要なんてある訳ないだろ!

 

と言いたいが、既に観客席には人だかり。

 

 

「「負けたらオシオキだぞ?、指揮官(彼ピ)」」

 

「「嫌だァァァァァ!」」

 

 

ある意味全力で戦わざるを得ない??、状況下に陥った両者だが、集中力が途切れ途切れになった多元が負け、見事エンタープライズからのオシオキを喰らって暫く寝室から出てくることは無かった。

 

 

 

 

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「ああ……、俺のボーナスが……」

 

「指揮官様……」

 

「綾波もやる時はやるんです!」

 

「ま、楽しんでくれるならよし、部下の士気を維持するのも司令官の務めだからな」

 

「あの……、ところで多元指揮官は?」

 

「エンタープライズの部屋」

 

「あー……」

 

 

裏ではとんでもないことが起こりつつも、KAN-SENにとっては貴重な息抜きになった今回のスポーツ大会。

 

 

経費で落ちなかった部分は者主元帥の貯金から差っ引かれることとなり、暫くもやし生活となったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






さて、以前投稿した日付からだいぶ空きましたがいかがでしょうか、創作全体がスローペースになるため、今後もやむを得ず時間が空きますがご了承ください
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