江戸にて夢を見続ける   作:すぱーくしーど

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処女作ですので、生暖かい目でよろしくお願いいたします。


序章
夢から覚めて


 夢はもういい(おやすみ ハイセ)

 

 その言葉を聞きながら、僕は目を閉じた……

 

 

「おーい、人ん家の前で何寝てんだ?」

 

 ふと目を開けると和服を着た銀髪の男性がこちらを見ていた。今どきにしては珍しい服装だなと思っていると、

 

「お、目ぇ覚めたか。ここは俺ん家だから、アンタはアンタん家行って寝な」

 

「すみません、仕事が忙しくてつい……寝不足ですかね、アハハ」

 

 銀髪の男性と少し話をして、自分の部屋に戻ろうとしたが、現在も抱いている疑問を解消するためにも尋ねた。

 

「ここはどこですか?」

 

「ったく、寝ぼけすぎだ。ここは江戸の歌舞伎町だろ?仕事が忙しくても、ちゃんと寝なきゃダメだ。身長も伸びないし美容にも悪い。それに、俺たちみたいな天パはなおさらクルクルになっちまう。ま、いつか俺はさらさらストレートになるんだけどな」

 

 江戸に歌舞伎町?僕が知っている東京は?どこの区だ?疑問を解消するためにした質問で、余計に疑問が増えてしまったと思いながら

 

「あー、ですよね!やっぱりちゃんと寝ないと駄目ですね。天パもクルクルしちゃいますし。僕もう行きますね、扉の前で寝ちゃってすみませんでした」

 

 僕は彼にそう告げ、階段を降りる。さっきまで自分がいた場所に目をやると、『万事屋銀ちゃん』の看板が見えた。

 

 アスファルトで舗装されていない道路を歩きながら考える。クインクスの皆は無事なのか、月山に梟、あの狂った仮面喰種は一体何者なんだろうか?それにビルの屋上にいた筈なのに、気付いたら人の家の玄関前で寝ているし……考えれば考えるほど思考が止まらなくなってくるが考えても仕方がないように思える。

 

 だって、現代とは思えないような木造建築物の数々。反対に少し遠くを見てみれば近未来的なタワーのような物に、ビルが建ち並んでいる。なんなら大きな船が空を飛び交っているし、明らかに人間じゃない生物が我が物顔で道路を歩いている。

 

 それに僕を起こしてくれた男性は、和装で木刀を携行していた。他にも通行人達は皆同じように和装の着物などを着ている。見ている限り、洋服なのは僕や動物人間のような生物だけだ。ここは、和装やコスプレ、特殊メイクが流行っているのだろうか。

 

 今までの東京とは明らかに違う景観と通行人達。今の状況全てがオカシイと納得し、さっきの男性との会話を思い出す。

 

 江戸に歌舞伎町……どうやらここは僕がいた東京ではなさそうだ。

 そう考え、先程の看板を思い出す。

 

「万事屋銀ちゃん…か」

 

 僕は、最初に目覚めたあの場所へと向けて、歩きだした。




ハイセについてですが、喰種特有の人肉と珈琲以外からは栄養接種が出来ない設定を少し変えようと思っています。
銀魂の世界で人食うわけにはいかないですし、それに喰種もいないので共食いもできません。
珈琲でなんとかするのも限界があると思うので、普通に人間の食べ物食べられるようにします。
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