琲世のライバルキャラは、すでに決めています。
勘の良い人は分かってるかもしれませんね。
「おれはだしに使われたんだな。妖刀を探せっていうのも、つまり、あの刀に俺の血を吸わせたかったんだろ?または、似蔵に頼まれたか。それとも、その両方か……。それで、今更兄ちゃんをなんとかしてくれって……。お前の面の皮はジャンプスクエア?」
「すまん、返す言葉もない……。だが、事が露見すれば兄者はただでは済まないと……」
「大層、兄想いの妹だねぇ。兄貴が人殺しに加担してるっていうのに、見てみぬふりかい?」
「銀さん……!」
間接的に大怪我をさせられたとはいえ、あんまりの言い草だ。お妙は注意の意味を込めて銀時に声を掛けていた。
「死んだ父がよく言ってた。
『刀は所詮人斬り包丁だ。使う相手は選べん。』
私達の身体に染み付いている言葉だ。兄者は良い刀を打つことしか頭にない馬鹿だ。父を越えようといつも鉄を打ち、気付いたらカラクリについても研究し始めた。その時ぐらいから、変な連中とつるむようになった。でも、私は止めなかった。私達は何も考えず、ただ刀を打っていればいいと思っていたから」
ぽつりぽつりと、言葉と共に涙を流す。
「刀は所詮人斬り包丁……。分かってはいたけど、あんな奴らに兄者が魂を込めて打った刀を利用されるのは悔しくて仕方がない……。でも、私一人では止められない所まで来てしまった。私はもう、どうすればいいかわからないんだ」
銀時が鉄子が持ってきた封筒を持ち、立ち上がる。
「どうしたらいいかわからないのは俺の方だよ。こっちは大怪我するわ、ツレがやられるわで頭ん中がぐちゃぐちゃなんだよ。ほら、こんな慰謝料いらないから、さっさと持って帰んな。……もうめんどくせぇのはごめんなんだよ」
手に持っていた封筒を鉄子の前に放る。封筒を手にした鉄子は頭を下げ、万事屋から去っていった。
「少し驚いちゃいました。銀さん、行ってしまうと思っていたから。こんな怪我でも無理をして。でも、無茶できたのは若い時だけですよね。もう若いって言ってられるのもギリギリのラインになってきましたもの。それは落ち着きますよね。もちろん、今は落ち着いていた方が良いんですけど」
「そんな、若さについて触れないでくれる?ちょっとしつこすぎじゃない?それにお前も行くなって言ってただろ、それでいいじゃあねぇか。というか、お前が買ってきたの、ジャンプでもヤングジャンプ!お母さんみたいなまちがいしてんじゃねぇよ!……買い直してきてくれ」
「はいはい、わかりましたよ。私が買い物で出掛けるからといって外に出たりしたら駄目ですよ?安静にしててくださいね」
「おう、わかってらぁ」
背中を向けてそう言葉を発する銀時。複雑な、しかし確信めいたものをお妙は感じていた。
少し時間が経ち、のそりと立ち上がる銀時。頭を掻きながら玄関に向かうと、彼の服一式と可愛らしい傘が置いてあった。
〈私のお気に入りの傘です。必ず返してくださいね〉
大雨の中、銀時に返された封筒を落としてしまう。封筒を拾おうとした際に、自分が入れたお金以外のものが入っているのに気づいた。
〈鍛冶場で待ってろ〉
可愛らしい傘を差しながら、銀色の髪をなびかせた傷だらけの男が歩く。
「かわいくねー女」
「馬鹿な人」
そろそろ、戦闘シーンが……!ハイセの戦闘シーンが来ます!