敵の船からの砲撃を避けるためか、船が上空に向けて飛び始めた。そのこともあって、船首が上に向くため、必然的に地面が坂のような状態になる。
新八や武市、また子は走っていた。足を止めれば、後ろの物の山に激突してしまうからだ。
「あんたら!一体何が目的っスか!?」
「また子さん!走るのに集中したほうがよろしいですよ!あれみたいにおぅ!!」
ロリ【フェミニストです。】の頭に缶が激突し、そのまま、物の山に突っ込んでいった。
「神楽ちゃん!カッコよくおまたせとか言ったけど、もう無理!だめだ!助けて神楽ちゃん!!」
「そりゃあねぇーゼ、ぱっつぁん。ほら、足を動かすネ。駆け足アル」
「お前は気楽でいいな!!」
「新八、私、ここでヅラを探したけど見つからなかったね。銀ちゃんやハイセとはどこで合流する予定アルか……?」
再度、船に砲撃が直撃する。爆発の後、新八の手元に神楽がいなくなっていることに気がついた。
「シンパチー!」
「神楽ちゃん!」
何とかして、手を掴んだ新八だが、尽力虚しく、手を離す直前、後ろから新八ごと引っ張られた。
「「エリザベス!」」
「こんな所まで来てくれたんだね!」
[色々と用があってな]
ほっとしていたの束の間、エリザベスがニ等分される。
「「エリザベス!!」」
ーー船内の別の場所ーー
船を3隻ほど断ち切った似蔵は、侵食のため、一時撤退していた。
「侵食……。ひどくなっているねぇ……。所で、僕は何のようだい?初めて嗅ぐにおいだねぇ」
「その腕、前に聞いたより化け物に近づいているんですね。あなたを倒します。理由なんて聞かないでください」
赫い。似蔵はヤツの光を視てそう思った。しかし、その光はどこか見覚えのあるような鈍い光でもある。
少し考えた後に思い出す。白夜叉と少し似ているのだ。
「そうか。白夜叉の小僧か。しかし、そんな禍々しい光ではなかっ……」
鎬を削りあう。紅桜が反応しなければやられる可能性もあった一撃だった。
「ただの坊やじゃないみたいだっ!」
「それはどうもっ!」
剣戟が繰り返される。双方とも油断ならない状態での闘いであるが、似蔵は、ハイセの持つ武器にも違和感を覚えた。
紅桜とは違うが、禍々しさを感じる。少し持ち主と似ているような……。
「坊や、若いからと言って甘く見ていたよ。名は?」
「佐々木琲世」
「なるほど、赫いの。名は覚えたよ。けれど、ここで仕留める。もう容赦はしない。ここからは殺し合いだ」
「僕を殺そうとするんです。僕にヤラれても文句はなしですからね」
向かい合い、今まで以上の力で衝突した。
戦闘シーンが続きゃぁす。