江戸にて夢を見続ける   作:すぱーくしーど

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ハイセの存在により、鉄矢生存ルートです。


銀色の空

(この刀は……。なんだ……?紅桜と同様……、それ以上の禍々しさ、血の、いや命のような……?)

 

「助かった!!貴殿は……その刀はいったい!?」

「この場が済んだらお話しますよ。とりあえず、今は……」

 

 この化物をなんとかしないと。先程闘った時より一回り大きくなっている。それに、身体は管で囲まれ、両腕も管が束なり、胴体より太くなっている。機械仕掛けの赫者みたいに見えた。あちらもこちらも、大きくなってパワーアップは一緒のようだ。

 

「ええと、とにかくその女性を連れて少し離れて!ここは、僕が……」

 

 化物のような似蔵と、やられかけていた男性に意識が取られていて、血を流し気絶している銀時に今気づいた。

 

「銀さん!!あんな怪我で……」

 

 ただでさえ、重症だったはずなのに、その怪我で再度紅桜と闘うなんて……。喰種とは違い、再生能力もないのに、よくここまでやるな。怒りと感心が同時に起こる複雑な感情だ。

 

 それに、周りを見渡すと、新八くんや、神楽ちゃんもいる。目に見えた怪我はしていないようだが、この状態の紅桜と相対していたら、いつかは大怪我、最悪の場合、命を落としかねない。

 

「神楽ちゃん!新八くん!銀さんを頼む!!」

 

 銀時が捕らえられているケーブルを切断する。一撃では完全に切断できなかったため、一撃の威力を利用し、二連撃を行う。合計三連撃によるユキムラの攻撃だ。

 

 紅桜から解放した銀さんを、新八くんと神楽ちゃんが安全な場所へ移動させる。また先程の男女も気になる。神楽ちゃんと新八くんのどちらかに任せよう。

 

「新八くん!神楽ちゃん!どちらか、あの二人を頼む!!」

「はい!神楽ちゃんは、銀さんを!!僕は、あの二人の方に!」

「一丁前に指示すんなヨ!眼鏡ェ!!銀ちゃんはわたしが守るネ!」

 

 奇跡的に紅桜は、こちらだけを標的としているようだ。少し相手をして分かったことは、現在の紅桜はあまり強くない。パワーはあるが、スピードや知性のない攻撃は、避けてくださいと言わんばかりだ。

 

 

 

 ハイセと紅桜の闘いは圧倒的なものであった。スピードと、似蔵の意識が無くなった紅桜では直線的な攻撃や、力任せの攻撃が多い。そういった攻撃をハイセはスレスレで躱し、的確に攻撃を与えている。

 

 新八はその闘いを眺めていた。鉄矢と鉄子を背に庇いながら、ただ視線は目前の闘いに固定されていた。

 

(最近、争い事はあんまりなくて、ハイセくんの強さは知らなかったけど、これほどなのか……。キレイな水流のような攻撃と、たまに見える荒々しい力のような攻撃……。僕は震えながら戦っていたけど、彼は銀さん並みの強さなんじゃないか)

 

 考え事をしていた新八は、周りの状況を把握できていなかった。そのため、紅桜が、なぜか新八を狙って攻撃したことに気づくはずもなかった。

 

「新八くん!!」

 

 ハイセが新八の前に躍り出る。ユキムラで防御は出来たが、咄嗟のことだったこともあり、踏ん張りが効かず、吹き飛ばされてしまう。

 

 新八は目の前の光景がゆっくりに見えていた。自分を庇ったハイセは吹き飛ばされ、目の前には紅桜が刀を振り下ろそうとしている。

 

 (もっとお通ちゃんのイベント参加しとけばよかったなぁ)と考えていると、似蔵の顔面が斬り裂かれ、うめき声をあげながら跪いた。

 

 新八の前には、靡く銀髪。白夜叉と呼ばれている男、坂田銀時が刀を持ち立っていたのだった。

 

 




紅桜も終わりに近づいています……。
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