※下ネタ注意
この人たちは、きっと良い人だ。先程の話を聞く反応を見て、僕はそう思った。
「そ、そうか、記憶喪失ね。俺もなったことあるから気持ちは分かるよ。ゴリラストーカーと一緒にジャスタウェイ作っちゃったりさ。ま、俺の話はいいわ。『助けてください』って言ったな、具体的にはどうしたいんだ?えぇと、すまん名前聞いてなかったな」
ゴリラストーカーとは何なのだろう。正直こんな状況じゃなければ質問したいぐらいだ。でも、今は僕の話を聞いてほしいし、それに、ここでの会話が今後を左右しそうな予感がする。
「名前を伝え忘れてましたね。僕の名前は
僕の本名である、金木研ではなく『佐々木琲世』と名乗った。理由は色々とあるが、1番は記憶喪失していた時期の名前だし、こちらのほうが信憑性が出ると思ったからだ。仮に本名が違うと分かっても、この世界で『金木研』はただの金木研だ。悲劇の主人公でも、ムカデでもない。
それに、琲世という名前は気に入っているからこれでいいと思う。
「佐々木琲世……ハイセね。おし、ハイセ、どうしたいんだ?」
どうしたいか、この質問に僕は直ぐ回答出来なかった。なんとかしないと、とは考えていたが、具体的に何をすればいいかは浮かんでいなかったからだ。
そうして、僕が少し悩んでいると
「記憶喪失のヤツが、オマエはどうしたいかなんていきなり聞かれても答えられるわけないネ。この家の前で倒れてたんだし、ババァに頼んで下でバイトでもすればいいんじゃないアルか?」
「神楽ちゃんにしては悪くない案だね。住む場所だったら僕ん家で寝泊まりするのも大丈夫かもしれないから、姉上に聞いてみるよ」
「童◯メガネが、上から目線で生意気ネ」
「おいぃぃぃぃ!どうして◯貞メガネ!?さっきまでチェリーメガネでまだ可愛げある感じだったのに!それに、童◯なめんなよ!?30越えれば魔法が使えるようになるんだぞ!!」
「これだから◯貞は駄目ネ、必死になって暑苦しいヨ」
「童◯はピュアなの!穢を知らない無垢な人間なんだ!例えるならアイドル!そう、◯貞は身近なアイドルなんです!」
「おいおいお前ら、ど……ぱっつぁんの話はそこまでにしてくれ。ハイセがどうしたいか答えられないだろ?それに、お客さんの前で童◯がどーだのって、お前ら中学生か?すまねぇなハイセ。大事な話が右曲がりに逸れてよ」
「「お前が1番生々しいネタはなしてんじゃねーよ(ヨ)!」」
「タンジロウ!」
すごいな、話のテンポが早いし、ボケに対するツッコミがちゃんとある。ツッコミがちょっと激しすぎる気もするけど……うわ、血が出てる、大丈夫かな。
「ま、ふざけるのはここまでだが、実際どうしたい?確実にとは言えねぇが働く所だったら下のババァに頼めばなんとかなるかもしれねぇし。ここは二人も住んでるから厳しいが、部屋ならぱっつぁんの所や切腹することになるかもしんねぇが真選組……警察だな、そこなら働くのも住むのも一発で解決だ。あーでも、お願いしてもOKしてくれなそうだな」
僕は、話を聞いてこの江戸に興味が湧いていた。切腹は嫌だけど、真選組っていうのは面白そうだし、何よりここの人達は、家族みたいに暖かい。そう思って僕は口を開いた。
「ここで、働かせてくれませんか?」
ちょっとむりやり。
展開を進めたかったんです。
後悔はない。
あと、作者は童◯ではない。
ではないんだ…!