江戸にて夢を見続ける   作:すぱーくしーど

31 / 85
クライマックス直前!!


宇宙海賊春雨

 

「桂だ」

「本当に桂か?こんな髪だっけか?」

「ひっこんでな。桂は俺の獲物だぜ」

 

 桂は声の方向に振り向き、いつでも刀を抜けるように構える。

 

「天人?」

「ヅラ、聞いたぜ。お前さん、銀時と一緒にあの春雨相手にやらかしたみたいじゃねぇか。俺はねぇ、連中と手を組んで、後ろ盾を得られねぇか苦心してたんだが、お前達の首を手土産に上手く事が運びそうだ」

「高杉ィ!」

「言ったはずだ。俺はただ壊すだけだ、この腐った世界を」

 

 

 

ーーー甲板ーーー

 

 春雨の艦から橋が延び、そこから天人達がぞろぞろと船に乗り込んでくる。

 

「なぜ春雨がここに!?」

[しるか]

「すごい数だ、こちらの倍はいるぞ!」

「けが人と警備以外はこちらの援護を!!」

「時代錯誤のサムライごときが」

「お前ら、サムライという先の時代の敗北者だからと言って油断するなよ」

 

 戦闘中の天人による一言に、桂一派の1人、鄙見衛輔(ひけんえいすけ)は堪忍袋の緒が切れた。

 

「ハァ……ハァ……取り消せよ、今の言葉!」

「お?なんだ?一丁前に反抗しやがって。お前らサムライが以前、大敗したのは事実じゃねえか。敗北者どもが!」

「よせ!のるな!えーすけ!」

[えーすけ]

「やめろ!えーすけ!落ち着いて闘わなくては、勝てるものも勝てない!!」

 

「俺たちは国のために、未来のために、守るために闘った!それを敗北者等とバカにされて、我慢なんか出来るものか!」

「うるせぇ!敗北ザムライ!」

「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

 衛輔は、勇敢に天人に立ち向う。しかし、体格差が大きい天人にあっけなく吹き飛ばされてしまった。

 

「えーすけぇ!!」

 

 

 

ーーー春雨艦ーーー

 

 男が2人、さらに激しい戦場となった甲板を眺めている。片方は天人、もう一人は高杉一派の河上万斉であった。

 

「我らは、桂と件の侍の首がもらえると聞いて……。万斉殿、聞いてる?ねぇ、聞いてんの?」

「あぁ、もちろん。聞いているでござるよ。これね、江戸でイチオシの寺門」

「そっちの話じゃねぇよ!なんで、この人が交渉人なんだ!?」

「心配いりません。大方、桂が連れてきた雑魚でござろう。直ぐに方がつきますよ」

 

 

 

ーーー甲板ーーー

 

 船内へと侵入していた天人が、吹き飛ばされた。また、天人が飛んできた方から、銀時一派が現れる。

 新八が銀時に肩を貸し、琲世は村田兄妹の護衛、そして先頭には神楽がいた。

 

「どけどけ!」

「万事屋銀ちゃんがお通りだ!」

「銀さん、大丈夫ですか?」

「おう、大丈夫だ。イテテテ、しっかし、元気良いなぁ、お前たちは」

 

 天人達が、銀時の姿を確認する。その天人たちの中には、銀時を既に知っている者もいた。

 

「あれは!?あんときの侍!」

「白髪頭だ!間違いねぇ!」

 

 それと同時に、桂が天人を斬り伏せて、甲板に姿を現す。

 

「どけ!俺は今虫の居所が悪いんだ」

「桂さん!!」

 

 圧倒的数の差で、桂や銀時たちは天人に囲まれる。自然とそれぞれの背中を守るように、円陣のような体制で、天人と向き合う。

 

「おいおい、どうしたヅラ。その髪は、失恋でもしたか?」

「黙れ、イメチェンだ。貴様こそ、そのなりはどうした?爆撃でもくらったか?」

「うるせぇな、黙れよ。イメチェンだ」

「どんなイメチェンだ」

「桂さん!ご指示を!」

「退くぞ。今、後方に船が来ている。それに乗れ。」

「しかし、けが人たちが……」

「そこは僕にまかせてください。怪我人の方達が移動できるようにそちらを重点的に援護します」

「ありがとう、ハイセくん。流石は攘夷志士だ。その間の時間稼ぎは俺たちに任せろ」

「そうだぞ、ハイセ。お前ん所に一人も天人が来ないかも知れねぇな。」

「よし!分かったな、お前達。撤退だ!!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。