バクチ·ダンサーを聞いてほしいですね!
「させるかぁ!」
その叫びと共に、天人達が一斉に襲ってくる。しかし、桂は悠々と敵を斬り伏せ、銀時は敵の刀を奪い、敵を斬る。別方向から来た敵は、琲世によって既に斬られていた。
「退路は俺たちが守る!」
「行け!」
「銀さん!」
「皆さんの援護は僕がします!2人が殿を務めてくれている間に!」
「でも……エリー!離すね!銀ちゃーん!」
エリザベスが、新八と神楽を抱え、船へと走る。琲世が進行方向にいる敵を斬り伏せながら、桂一派が撤退を開始し、すぐに見えなくなった。
桂と銀時が構える。天人のリーダー格が号令を出す。その号令が闘い開始の合図となった。桂と銀時、天人達が、走り出す。
桂と銀時が、天人を斬り伏せていく。桂は一本の刀で敵を斬るのに対し、銀時は、都度武器を奪いながら戦闘を行う。短刀で斬り、気づけば敵の刀で斬り伏せ、薙刀で斬り捨てる。
双方とも無双のような状態で天人を斬り伏せ、他の者達が、撤退する時間を稼いでいる。
琲世は、撤退する皆を援護しながらその様子を見ていた。
2人とも本当に強い。ちゃらんぽらんに見えてもやる時はやる男なんだ。桂さんも攘夷志士の勧誘をする変な人という印象が強かったけど、強さは本物だということがよく分かった。本当に強いな。
琲世は前を向き、再度援護に戻り天人を斬り伏せた。
小さい天人3人が素早く桂に近づき、曲芸のような軽やかさで高く跳び上がる。そのまま、降下して攻撃を繰り出そうとしていたが、その直後に銀時が、一体の顔を蹴飛ばし、二体目には薙刀を突き刺していた。
最後に残った一体は桂を攻撃することを辞め、仲間を攻撃した銀時に狙いをつける。しかし、降下した直後、銀時の刀に斬られ、命を落とす。同時に、顔を蹴られたが生きていた天人も、流れるように斬られてしまった。
桂の前には、桂より一回りも大きい天人が立ちふさがる。天人は手に持った大きな棍棒を振り下ろすが、桂に避けられてしまい、両足を大きく斬られる。
その拍子に膝をついた天人が最後目にしたのは、こちらに刀を振るう、狂乱の貴公子の姿だった。
艦の上で、桂と銀時の大立ち回りを見ている万斉は、改めて、彼らの強さを認識する。
「あれが、坂田銀時と桂小太郎。強い。可能なら1手仕合てもらいたいな」
銀時と桂は天人と闘いながら、言葉を交わす。
「銀時!」
「あぁ!?」
「世の中というのは、中々思い通りにいかぬものだな!国どころか、友一人変えることもままならぬわ!」
「ヅラ!お前に友達なんていたのか!?」
「斬り殺されたいのか!貴様は!!」
天人のリーダー格の一人が銀時に襲い掛かる。暗器を投げつけるが、銀時は天人を盾にしながら、暗器を躱していく。
リーダー格が銀時に近づき、二刀の短刀で斬り掛かる。鎬を削りあうが、銀時がフェイントで刀を上段で構えた。リーダー格は、防御のため短刀を上で交差させるが、銀時に武器を脚で飛ばされてしまう。
リーダー格は、呆気なく斬られてしまった。天人達に動揺が走る。しかし、宇宙海賊春雨。数秒のうちに戦意を取り戻し武器を構え直した。
桂と銀時は、互いに背中を合わせる。双方とも肩で息をしており、消耗しているのが見て取れた。
「銀時!!」
「あぁん!?」
「お前は変わってくれるなよ。お前を斬るには骨がいりそうだ。まっぴら御免被る」
「ヅラ!お前が変わっちまった時は、真っ先に叩っ斬ってやらぁ」
2人が、刀を艦の上部へ向ける。そこには、高杉が煙管をふかしていた。
「高杉ぃ!」
「そういう事だ!」
「俺たち、次会った時は仲間もクソも関係ねぇ!」
「「全力でてめぇ(貴様)をぶった斬る!!」」
「精々街でばったり会わねぇよう、気を付けるこった!!」
銀時と桂は刀を投げ捨て、船から飛び降りた。
もうちょっとだけ続くんじゃ。