桂と銀時が落ちていく。すぐに銀時は桂にしがみついた。桂はいつの間に用意していたのか、パラシュートを開く。
「フハハハ!さぁらばぁ〜!」
「逃げたぞ!撃ち落とせ!!」
春雨は、桂達を逃さないよう、大砲を撃ち続けるが、中々当たらない。
銀時たちは、爆風に揺られながら、空中をゆっくりと降下していた。
「用意周到なこって。ルパンかお前は」
「ルパンじゃない、ヅラだ。あ、間違えた。桂だ。伊達に真選組の追跡を躱してきた訳ではない。しかし、まさか奴もまだ、こいつを持っていたとはな」
桂が、斬られ血の付いた教科書を出す。空中降下と、爆風により教科書のページが風で捲れそうになる。
「始まりは皆同じだった。だのに、随分と遠くへ離れてしまったものだなぁ」
桂と銀時が、艦を見上げる。降下しているため、既に艦とは距離が離れていた。
「銀時、お前も覚えているか。こいつを」
「あぁ。ラーメンこぼして捨てた」
ーーー琲世ーーー
既に、船からは大分離れた場所まで来た。この世界に来てから初めて強敵と闘ったけど、赫子無し、クインケだけだと、負けないけど勝てもしない状況だ。
やはり、赫子が無いと決定打に欠けるな。実際のところ、赫子を使えば紅桜に勝てただろう。しかし、それは似蔵が弱っていた状態なら勝てるということで。
銀さんが相手した、まだ本調子だった似蔵と紅桜に勝てたかどうかは……。正直、記憶が戻り、この世界で目覚めてからは、赫子を使っていないため、自分の限界がまだ分かっていないのが正直な所かな。
昔みたいに、暴走することはないと思うけど、それでも暴走する可能性はある。あとで、誰もいない所で軽く確かめてみた方が良いかもしれない。
今回の闘いより、手強い相手がいたとするなら。僕は人外だとバレてしまってもいいから、“全力”で闘わなくちゃいけない。銀さんや新八くん、神楽ちゃんに怪我や辛い思いはさせたくない。過去の僕のようにはなって欲しくない……。
墜ちていく船と、何処かへ飛んでいく艦を眺めながら、僕は決意した。
ーーー真選組ーーー
真選組が港に着いた時には、既に船が墜ちていくところであった。明らかに決着がついた後であるのが分かる。
「こりゃ、もう終わっちまったか?」
「そうですねぇ。近藤さん。俺ら出番無しでさぁ」
「クソッ!山崎!徹底的に調べろ。てかなんでミントン持ってんだテメェ。切腹してぇのか?」
「はい!了解しました!切腹はしたくありません!これは、ミントンしてる時に、緊急招集入ったんです!!」
「ハァ。ふくちょーがそんなだから、新訳紅桜参考の筈なのに出番が全く無いんでぇ。クサレマヨラーが」
「ハァ!?んでもかんでもオレのせいにすんじゃねーよ!ドグサレサディスト!!」
「落ち着け、トシ·総悟。しょうがないだろう。新訳での俺たちの出番って基本的に説明パートだけだったんだから。正直、俺たち本格的に絡ませるなら、実写の時みたいな展開にしないと。そしたら、高杉と万事屋やりあっちゃうでしょ?そのバトルはまだとっておかないとさ」
「近藤さん……。それ言っちゃおしまいでさぁ」
「俺も同意だな。だが、次の外伝真選組血風録で活躍間違いなしだから気にすんな。」
「副長。それ嘘予告なんで、ないです。嘘なんで」
「うるせぇ。早くこの騒動について調べてこい」
「分かりました!んだよもー、オチがつかないからって俺に強くあたってさ!」
お妙が外を眺めている。きっと帰ってくる、彼らの姿を待っているのだろう。そんな時、視界の端にお気に入りである自分の傘の柄が見えた。
そちらに視線を向けると、傘を指した神楽と、銀時に肩を貸す新八、それを微笑みながら見ている琲世の姿があった。
お妙が手を降ると、それぞれが、お妙に手を振り返した。
水溜まりに反射する太陽がギラギラと輝いていた。
【紅桜篇完結!!】
映画を見つつ、書いていたため、少しテンポが遅かったかもしれません。
そのため、今後長篇は、一旦全部見てから、つらつら書いていくことにします。
この先、セリフや流れが異なることがあると思いますので、ご了承ください。
ひとまず、紅桜篇完結!!
次は、長篇まで、後日談とかちらほら書いていこうかなと思います。
みなさん、ここまでお付き合い頂いて、本当にありがとうございます!!
これからも、よろしくお願いします!!