真選組監察の山崎は、副長の土方からある命令を下されていた。その命令とは、万事屋の調査である。
高杉一派と桂一派が激しく争った際に、桂側へ助太刀していたという万事屋。以前、桂と万事屋の銀時が顔見知りの様に接していた事もあり、万事屋の坂田銀時が、攘夷志士である可能性が浮上していた。
しかし、真選組と少なからず交流がある万事屋ということと、いつもの坂田銀時は、まるでダメなオッサン、略してマダオのような男である。それに、実力はあの鬼の副長、土方にも劣らない強者なのだ。
そんな、坂田銀時を最悪斬れという命令に、山崎は内心反感を抱いていた。
しかし、命令を断るという大胆不敵な行為を山崎が出来るはずもなく、現在、万事屋を監視している状況なのであった。
「しかし、万事屋の旦那が攘夷志士の可能性か……。旦那にそんなやる気があったのかな?」
万事屋観察○日目
万事屋を観察して○日目、局長の姉御があの江戸名家の柳生家に嫁ぐ事になったみたい。そして、局長は訳あってゴリラと婚約することになり……。
なんやかんやで、万事屋と局長·副長·沖田隊長の7人で柳生家と戦闘形式の試合をすることになったらしい。
なんでも、姉御を懸けた試合になっていたようだ。
結果は局長達の勝利。最後は万事屋の新八君が良いところを持っていたようだ。
柳生家のこともあり、局長の結婚も姉御が解消してくれて、局長の片想いはまだまだ続くみたいだ。
万事屋観察✕日目
万事屋を観察して✕日目。最近はからくり家政婦が流行っており、万事屋もからくり家政婦で一悶着あったみたいだ。確かに、先日はからくり家政婦が暴走したようで、今日はその姿を一切見ていない。
そして、万事屋の下のスナックお登勢に新しい人物が雇われていた。名前はたま。あのスナックにしては綺麗な人なので、少し心配もしたが、箒から炎を出したりしていたので、戦闘力も悪くないのだと理解した。
ーーー真選組屯所ーーー
「報告は以上です。引き続き観察を行いますか?」
「あぁ、もういい。まだ尻尾は掴めないか」
「もう、副長。疑いすぎじゃないですか?もともと旧知の仲だっただけかもしれませんよ」
「なら、攘夷志士である桂と関係があることを隠さないのがわからねぇ。俺らと桂は犬猿の仲、敵同士だ。そんな俺らの前で堂々と関係性を見せる間抜けか?あいつが……。いや、意外と間抜けだったな。よし、なら今後は切り替えて、万事屋から桂や攘夷志士の情報を探るか。そっちのほうがやりやすいだろうしな」
「分かりました!そういえば、そろそろじゃないですか?」
「何が?」
「ほら、ミツバさん!近日中に江戸に来るとか!挨拶しないんですか?」
「仕事だ。そんな暇はねぇ」
「そうですか。それにしても、沖田隊長のお姉さんですよね。どんな人なんでしょう?」
「知るか!早く業務に戻れよ」
「そんな怒らなくたって……。分かりました。業務に戻ります。」
山崎が部屋から出ていった。それを視界の端で確認し、土方は煙草に火を点ける。
土方は、煙草の煙をただ眺めていた。
よし!ミツバ篇いきますか!!