「姉上もついに結婚ですか!そのために江戸へ?」
「ええ。しばらくは江戸にいるし、結婚後はずっと江戸だから、そーちゃんにすぐ会えるわ」
「そうなんですね!僕、とっても嬉しいっス!」
飲食店にて、談笑をする姉弟。そんな2人の近くには、野次馬がいた。
「僕だって!プププ……」
その野次馬は、真選組隊士の山崎と原田であった。山崎に至っては、今日の沖田を忘れると言いながら、堂々と観察を行っている。
「でも、僕心配です。武州とは違って、江戸の空気は汚いですから……。姉上の肺に障るかもしれません。ほら、見てください、あの排気ガスを」
沖田は、窓の外へ指をさし、ミツバの視線を店内の外へ向けた。
瞬間、山崎達へバズーカを叩き込む。その速さは、向かいに座るミツバが、沖田の行動に気づけずにいるほどだ。
ほどなくして、店内が煙臭い事に気付き、ミツバが嫌な顔をする。
「やだ。なにこれ、臭い」
「そうなんです、姉上。江戸はこういう町なんですよ」
「そういえば、そーちゃん。江戸に来てから友達は出来た?いつも近藤さんみたいな年上の人達が周りにいるから。上手くやれてるの?」
「嫌な奴はいるし、しんどいけどなんとかやってます。それに……」
沖田は周りを見渡し、丁度いい所にいた銀時を捕まえた。
「僕の親友の坂田くん」
銀時は沖田の頭を掴み、机に叩きつける。
「あら、そーちゃん」
「そして、親友は突然去っていくものだ」
「すみません。チョコレートパフェ3つください」
先程までとは打って変わって、銀時はミツバと沖田がいる席に座り、談笑を始めた。
「ハハハ、いやー、もうこいつは親友とかそんなんじゃなくて、弟って感じです!なー、総一郎くん」
「総悟でさぁ。」
「あら、そーちゃん。やっぱり年上の方じゃない」
「いえ、大丈夫っす、姉上。この人は年上でも、頭は中2ぐらいなんで」
「おいおい、そんな青春真っ盛りの中二病ではないよ、夜神総一郎くん」
「違いまさぁ」
ミツバは沖田と仲良く話をする、銀時の姿をみて、何かお礼をしようと考えた。
「いやー、やっぱり持つべきものは親友だね。夜神月くん」
「もう、総の字すらなくなっちまったぁ。似てんのは頭だけでさぁ」
「うんうん、イカレ具合とかそっくしだもんね。新世界の神になっちゃう感じだよねー!」
「そういう旦那こそ、知能を究極に下げたLでさぁ。甘いものが大好きなようで」
「おいおい、そりゃねぇーぜ。そーちゃん。それなら、そいつぁただのコミュ障糖分野郎じゃねぇか」
「坂田さん。パフェは好きですか?」
「おお、いきなり。はい、好きですよ。弟くんのも食べちゃいました」
「それなら良かった!仲良くしてくださってるお礼に、パフェのとっても美味しい食べ方をぜひ教えてさしあげますね」
そう言うと、ミツバは、パフェにタバスコを掛け始めた。ボトル一本を使ってしまい、そのまま空の容器を机に置く。
「おーい!お前の姉さんとんでもないよ!ご褒美パフェを罰ゲームゲテモノ料理にしちゃったよ!?」
「え……。もしかして、実は甘いモノお好きじゃない?」
「え?それは甘いモノとは言いませんよ!?」
「うっ……」
ミツバが咳き込み始める。
「すみません。私、肺を患っていまして」
「え、そんなん食ってるからじゃないの?刺激で内蔵ズタズタじゃない?」
「ううっ……。食べていただけないんですか?」
「旦那、姉上の願いを」
沖田は刀を抜き、銀時の首に添える。
「わ、分かった分かった。水取ってくれ」
「ウバァッ!!」
ミツバが口から赤い液体を吐き出す。大量の量であり、体調も優れない様子だ。
「チクショウ!水も飲むなってか!!」
銀時は覚悟を決め、タバスコパフェをかき込む。少しして、口から火を噴き出す。そんな銀時には目をくれず、沖田はミツバを抱きかかえる。
「だぁー!辛すぎる!!」
「大丈夫ですか!?姉上!?」
「大丈夫よ。タバスコ噴き出しちゃっただけだから」
沖田がかわいい。