布団で横になっているミツバを、医者が診療している。今の所は、安定しているようで、少し苦しそうな表情で眠っている。
「見た目では分からなかったし、見えないようにしていたのかもしれないですけど、思ったより状態は良くないみたいで……。旦那はどうしてミツバ殿と一緒に?」
「成り行き。こちとらパフェを地獄の激辛パフェにされたり溜まったもんじゃねぇぜ。お前はどうしてここに?」
「成り行きです。」
「そうか。ただ、そちらさんは成り行きって感じじゃなさそうだな。」
銀時は大福を食べながら、神妙な面持ちをして煙草を吸う土方に問いかけた。
「何がいいてぇ。」
「ツラみただけでぶっ倒れちまったんだ。お宅ら以前何かあったんじゃないの?」
「お前らには関係ねェ。」
「ププー、そうですね。男と女の関係に他人が首突っ込むのは野暮ですねぇ〜。」
「ダメですよ、旦那。ああ見えて副長ウブなんだから。」
銀時と山崎は、物静かな土方をこれでもかと揶揄っている。そんな2人に対して、土方は我慢の限界が来ていた。
「関係ねぇって言ってるだろぉがぁ!?大体てめぇ何でここにいるんだ!!」
「落ち着いてください、副長!隣には病人がいるんですよ!?」
「うるせぇ!それに、お前いつまでアフロなんだよ!?ギャグなんだから髪戻せって!!」
刀を振り下ろそうとする土方を、全力で抑える山崎。その間銀時は鼻をほじっていた。
喧騒の中、部屋の扉が開いた。この屋敷の主がそこにはいた。
「皆さん、なんのお構いもせずに申し訳ありません。倒れたミツバをこの屋敷まで運んでくださったとか。お礼申し上げます。私は、貿易の転海屋を営んでおります、蔵場当馬と申します。」
「ミツバ殿の旦那になる方ですよ。」
険しい表情をしている土方に、耳打ちする山崎。しかし、以前として険しさは変わることは無かった。
「身体に障る故、あまり出歩くなと申したのですが、うちのミツバがとんだご迷惑を……。おや、その制服は真選組の方ですか。ということは、ミツバの弟さんのご友人」
「友達なんかじゃねーですよ。」
ふらりと沖田が現れる。蔵場の言葉を遮り、土方を睨みながら会話を続ける。
「これは土方さん。こんな所で奇遇だなぁ。どのツラさげて姉上に会いに来れたんでぇ。」
「沖田さん!違うんです!俺達はここに」
言葉の続きは、土方が山崎の顔面に蹴りを入れたことで流れてしまった。
「邪魔したな。」
山崎の襟を掴み、そのまま部屋を出る土方。山崎は痛みを訴えながら、土方に問いかける。
「いいんですか!?土方さん!!」
土方達は、ミツバがいる部屋を通り過ぎる。目が覚めていたのか、外を眺めていたミツバと土方の視線が合った。
主人公はしばらく出ないかもです!