銀時と山崎が、屋上での話を終えた。その後、山崎は仕事に戻ったため、銀時1人でミツバの病室に戻ることとなる。
「あら、銀さん……。山崎さんと何を話していたんですか?」
「それはあれだよ。男の子同士で話すことなんていったらあれよ。ボーイズトーク知ってる?」
「幾つになっても男の子なのね。あの人達もそう。男の子同士で集まって、つるんで悪巧みしてる時が1番楽しそうで、女の子が入り込む余地なんてなかった。みんな私を置いて行ってしまったわ。……振り向きもしないで」
「こんないい女をほっぽって行っちまうとはヒドイ連中だねぇ」
「そうでしょう。だから私は、めいっぱい幸せになってあの人達を見返すの。こんな年まで1人で、身体のことでもそーちゃんには心配をかけたから……。幸せにならなきゃね」
銀時は、ミツバの話を聞いていた時、山崎の話を思い出した。
「旦那、これからの話は秘密でお願いします。現在、真選組でも知っている人物は副長と俺だけなんです。くれぐれも内密にお願いします」
「え?なら言わなくていいよ。秘密とか内密とかじゃなくて、1番好きな密は檀蜜なんだよね」
「ちょっと!!今、そっちの蜜じゃないから!?甘くない方の密だから!どっちかってーと三密とかのボケにして!!……まぁいいです。先日お会いしたミツバ殿の旦那、転海屋の蔵場は攘夷浪士と黒いつながりがあるんです」
「おいおい……」
病室に咳の音が響く。銀時が目を向けると、ミツバはヒドく咳き込んでいた。
「おいおい、大丈夫かよ、もう休んだほうがいいって。体に障るぞ」
「ケホ……ゲホゲホ……。大丈夫です。もう少し……もうちょっと誰かとお話……」
ミツバが咳き込むと、少量の血が掛け布団に落ちた。医療は素人の銀時でも、ミツバの症状が悪化していることは一目瞭然だった。
「オイ!!ナースコールを……」
真選組屯所では近藤と沖田、そして琲世が話をしていた。
「いやー、今日もありがとう。ハイセくん。君が来てくれてから、あいつらも剣の練度が高まったような感じがするよ、また予定日によろしく頼む」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。契約で万事屋に依頼ということになってますから、これも仕事です」
「さっさん、前から疑問だったんだがどうしてそんなに強いんでぇ?俺達みたいに戦う仕事だったのかぃ?」
「僕は、前に危険人物を取り締まる仕事をしててね。特に僕の上司……。上司の上司かな?がとてもじゃないけど勝てる未来が見えないぐらいの強い人でさ、その人によく一対一で稽古をつけてもらってたんだ。そのおかげかな」
「へェ〜。そんな強い人がいるんで。ぜひとも一戦してみてぇ」
「……そうだね。その機会があればそういうのも良いかもしれないけど、その人尋常じゃないくらい仕事量あるから、なかなか時間が取れないかな。ごめんね」
「大丈夫でさぁ。代わりにさっさんに試合してもらうことにしますよ。俺が勝っちまうかもだけど」
「おいおい、総悟〜。あんまり言ってやるな。ハイセ君だって稽古の依頼で仕事をしてるんだ。なぁ、ハイセ君。君も真選組に入らないか?万事屋は良い連中だが金があまり良くないと新八君から聞いている。それに、君が真選組ならば、今下宿しているお妙さん家へ行く正当な理由が……」
「もう、お妙さんが理由じゃないですか。真選組に興味がないと言えば嘘になりますし、万事屋にお金がないのも事実です。ですが、僕は万事屋、銀さんや新八君、神楽ちゃんと一緒に働きたいと思ったから万事屋にいるんです。でも、こうして真選組にも依頼で来れますので」
「……。そうだな。それならまた依頼で来てくれ!いつかまた、真選組加入について話をしよう」
「近藤さんもしつこい人でさぁ。さっさん、許してやってくれぇ。こうなるとしばらくはしつこいから」
「別に怒ってないですよ。近藤さん、伊達にストーカーってわけじゃないってことですね」
「俺はストーカーじゃないよ!?パトロールだから!!重点的にお妙さんの家をパトロールしているだけだから!!江戸の治安を守ってるの!!」
3人で談笑している所に、疲労困憊の男がやってきた。
「すみません!沖田ミツバさんのご家族·ご関係者の方はいらっしゃいますか!?」
「俺が弟でさぁ」
「ミツバさんがの容態が悪化しています……。急いで病院に来て頂けますか?」
そろそろ……