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僕の万事屋加入が決まる依頼は……
「猫探し……ですか」
「そうだ。猫の名前はネコマル。体色はグレーで首輪を付けてるみてぇだな」
「首輪は赤色で、鈴がついてるみたいです」
「オス猫アル。性格は慎重、臆病みたいアル。まるで新八ネ」
「神楽ちゃん、最後の一言余計だよ……」
ペット探し……定番ではあるが、簡単にはいかなそうだ。
「ハイセ、お前ならこの依頼どうやって動く?」
「効率を考えてそれぞれ個別に探したり情報収集した方が良いですね。連絡手段は……みなさん携帯持ってますか?それで連絡を取り合いましょう」
「この給料未払い常連、貧乏天パが携帯なんて高価なもの持たせてくれるわけないネ。私達は基本一緒に行動するか、個別なら連絡は取り合えないヨ」
携帯がない……?さらに難しいな。連絡手段が無い状態で個別で動くなんて、連携が全く取れないじゃないか!それならまとまって行動した方が……いや、まとまるのは効率が良くないし、時間も掛かる……。
いや、考えすぎるのはよそう。ここは……。
「すみません。もう一度考えてみたのですが、上手くまとまらなくて。万事屋の皆さんならどのように動きますか?皆さんの意見をお聞きしたいです」
「おう、わかった。ならまずは聞き込みついでにネコマル捜索だな。いくぞ、お前ら」
ーー5時間後ーー
「やっと、見つかりましたね」
「何時間も歩いて、大変だったネ」
「おし、報告行くか。ハイセ、お前も一緒に来てくれ」
「はい、分かりました」
やっと見つかった……。話を聞いて猫を探すのを5時間近く行っていた。マスクを付けて、喰種に話を聞いていたときを思い出す。あれよりこちらの方が大変だった気がする。
ーー報告終了後ーー
飼い主さんは、泣きながら喜んでいた。その表情を見れただけでも良かったと心から思う。
飼い主さんに、猫を預けたあと、僕たちは万事屋に帰ってきた。確か、帰ってきてから結果を発表すると言っていたけど……
「佐々木さん、お疲れさまでした。初めての依頼はどうでしたか?」
「新八さん、お疲れさまです。大変でしたけど、依頼主が喜んでくれたので良かったです」
「分かりました。これから銀さんが結果を発表するので、聞いてあげてください」
「はい」
少し緊張しているのだろうか。頭を掻きながら銀さんが話し始めた。
「あー、まずはお疲れ様、ハイセ。ペットを探すってだけでも半日ぐらい掛かっちまったな。でも依頼料は高額じゃねぇ。割に合わないと思わねぇか?」
「確かに、金額としては高くないかもしれません。でも、お金が高ければいいっていう事でもないと思うんです」
「お前、いい奴だな。結果を言う前に少し話を聞いてくれ。万事屋で働くっていうのは頑張っても報われねぇと思うことが多々ある。こいつらだって働いてんのに給料が払われないってことがあったりな」
「それは銀ちゃんが悪いネ、社会の問題みたいな感じで語ってんじゃネーヨ」
「とまぁ、ツッコミが来ちまったが……琲世。お前はどんなことが起きようとも万事屋として俺達と一緒に歩いていけるか?」
銀さんの言葉、いやその姿勢に僕は息を呑んだ。この人、こんな気迫も出せるのかと正直驚いてしまったのはしばらく秘密にしとかないとな。でも、この回答で決まる。僕は確信していた。
「命を掛けて共に歩きます。強大な敵が現れたら、手足をもがれても一緒に生きます。」
銀さんは少し笑って、
「そうか。よし、これからもよろしくなハイセ」
「よろしくおねがいします。佐々木さん」
「ハイセ、万事屋で一番新入りなのはお前ネ、明日酢昆布買ってこいヨ」
「ありがとうございます。皆、これからよろしくお願いします」
これから万事屋として、この江戸での生活が始まる……
「あ、すみません。実はみんなが想像してた通り、帰る家もわからないので、新八さんのお家にしばらく寄らせて頂いても?」
「いいですよ、ハイセさん。あと、ハイセさんのほうが年上だと思うので、敬語もいらないですし、新八で大丈夫ですよ」
「わかった。よろしくね、新八くん」
おーし、少しずつ進展させることが出来ているぅ