江戸にて夢を見続ける   作:すぱーくしーど

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長らくお待たせしました…


真選組の参謀

 

 

「それでは、朝礼をはじめる…」

 真選組屯所内の会議室で、毎日の朝礼が行われている。しかし、発言した近藤は焦っている様子を隠しきれていない。

 

 その様子を真選組隊士達は眺め、声を潜めて会話をしている。

 

「おい、局長のあれって…」

 

「あぁ、ほとんど皆察してる。あの人がいねぇ」

 

「朝礼に遅刻なんて、局中法度で切腹モノだぞ」

 

「副長〜…ヤバいですよ〜!」

 

「皆さん、静粛に。顔が見えない人もいますが、関係ありません。近藤局長、朝礼を開始しても?」

 

 発言の主は最近この江戸に戻ってきた、真選組参謀。名前は伊東鴨太郎。

 

「確かに、伊東さんの言うとおりで。早く始めちまいましょう。前髪V字なんてどうでもいいんでぇ」

 

「伊東先生に総悟まで…しかし、トシが遅刻なんて…何かあったのかも」

 

 伊東と沖田からの言葉を、思わず否定してしまう近藤。

 

 そんな中、会議室の扉が開いた。

 

「お待たせしました、総悟さん!ありましたよ!ジャンプ!近くのコンビニに無かったので、少し遠くまで行ってきました!」

 

「……」

 

「「副長!?!?」」

 

「おい!トシ!!何してるんだ!既に朝礼の時間は…」

 

「あーあ、ダメじゃないですか。土方副長〜。朝礼に遅れたら局長法度で切腹ですよ?介錯はオレに任せてくだせぇ。苦しむ暇も与えねぇんで」

 

「まぁまぁ、沖田隊長。今までの副長の活躍を考えると今回の件は不問にしても」

 

「……、そうですかい」

 

「あー、すまん!皆、今日は朝礼なしだ!特に共有事項はない!解散!」

 

 今までのゴタゴタを無かったことにするように、急いで朝礼を終了させる近藤。今までの土方からは有りえないような立ち振る舞いを目の当たりにし、隊士達はザワつきながらも職務に戻っていった。

 

 会議室には、近藤と土方だけが残り、土方に対して近藤は問いかける。

 

「なぁ、トシ。お前最近おかしいぞ。この前の会議中の着信や、以前には攘夷浪士にタコ殴りにされてたって……」

 

「……」

 

「本当に大丈夫か?トシ……」

 

「近藤さん……俺はまたこんなことを……本当にすまねぇ」

 

 土方はそう言い残し、会議室から走り去って行った。その後ろ姿を近藤はただ眺めていることしか出来なかった。

 

 

 

 遅刻騒動から数日経ち、真選組屯所にて、伊東鴨太郎の参謀着任祝いが行われていた。

 

「いやー、めでたいですな!伊東先生!これからも、よろしくおねがいします!ささっどうぞどうぞ」

 

「近藤局長自ら…ありがたく頂きます」

 

 近藤からお酌してもらい、その酒を飲む伊東。置いたおちょこには酒が少し残っていた。

 

「すみません、局長。すこし風に当たってきても?」

 

「ああ、もちろん!」

 

 宴会室から出て、渡り廊下を歩く伊東。渡り廊下の柱に背を向ける土方が、そこにはいた。

 

 タバコを吸い、煙を空へ吹きかける。そのままの状態で、土方は話しはじめた。

 

「なぁ、お前に聞きたいことがあるんだ」

 

「奇遇だね、僕もあるんだ」

 

「お前、俺のこと嫌いだろ?」

「君、僕のこと嫌いだろ?」

 

「君は、僕が気に入らないはずだ。新参者である僕がスピード出世して、近藤さんにも気に入られている。古参であり副長である君は、君自身の立場が危ぶまれることから、僕の存在は目障りでしかないだろう」

 

「それはアンタもだ。さっさと出世したいのに古くからどっかり座ってる立場の俺が目障りでしょうがねぇだろうよ」

 

「ははは……それは邪推だ、土方くん」

 

「そうかそうか、それならお互いに誤解が解けて良かったな」

 

「目障りなんて……」

 

「そんな可愛いもんじゃねぇ……」

 

「「いずれ殺してやるよ……!!」」

 

 

 

 




これからゆっくり書き始めます…

大変お待たせしました…
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