ダークマターが出てきます。
万事屋加入が決定し、僕は新八くんと共に、彼の家へ向かっていた。新八くんの家は、道場を営んでいたらしく、宇宙人が蔓延る前には道場生も多かったらしい。しかし廃刀令が発令されてからは道場はしばらく休業しているそうだ。
新八くんの家に向かう間、過去の話を聞かせてもらった。銀さんや、神楽ちゃんとの出会い。まだ僕は会っていないが、桂さんという人や万事屋の下にあるスナックお登勢のお登勢さんについての話も聞いた。
「僕らの給料どころか、万事屋の家賃も何ヶ月か滞納して……本当に、お登勢さんが優しい人じゃなかったら、僕たち仕事場無くなっちゃいますよ」
「そっか、本当に大変なんだ。それにしてもお登勢さんって寛大な人だね。何ヶ月滞納しても許してくれるなんて」
「許してくれてる訳じゃないんですけどね。銀さんに、家賃払えー!ってよく言いに来てますし……。着きましたよ、ハイセさん」
新八くんの家についた。道場の話を聞いて、薄々予想はしていたが、やはり大きい。The日本家屋といった感じだ。
「ハイセさんは少し待っていてください。今から姉上に説明してきます」
「うん、わかった」
新八くんはそう言って、家の中へ入っていった。本当に大きいなぁ、一家族の家と考えると中々大きめな部類に入るんじゃないか。そんなことを思いながら周りを見ていると
「こんばんは。新ちゃんから話を聞きました。姉の志村妙です」
「こんばんは。今日から万事屋になりました、佐々木琲世です。よろしくお願いします」
「あらあら、礼儀正しいわね。話は新ちゃんから聞いたわ。入って入って」
「お邪魔します」
新八くんのお姉さん、志村妙さんと挨拶を交わし、家の中に入る。志村妙さん、美人な方だったな。銀さん、実は気になってたりして。そんな邪推をしていると
「お家がないって聞いてね、万事屋には銀さんと神楽ちゃんがいるし、お登勢さんにお願いするのも申し訳ないじゃない?だからしばらくの間、この部屋で寝泊まりしていってね」
「はい。よろしくおねがいします。もちろん、給料など出ましたら部屋分などしっかりとお支払いしますので。」
「本当に礼儀正しいわねぇ。銀さんに爪の垢を煎じて飲んでもらいたいぐらい」
「ははは……。ありがとうございます」
銀さん……。寝転びながら雑誌を読んでいた時から思っていたが、もしかして結構ちゃらんぽらんなんだろうか?新八くんとか神楽ちゃんも色々と頑張っているんだろうな。
「これから、新ちゃんが軽く家を案内するからよろしくね。私はその間夜ご飯を作るから」
「わざわざ、ありがとうございます。本当に、住む場所から食事まで……」
「いいのよ。佐々木くんは今大変なんでしょ?だから今後の出世払い、期待してるわね」
志村妙さんが料理を作ってくれるみたいだ。どうしようかな。僕はだいぶ困っている。食事は食べれないし、かといってせっかく用意してくれるというのに断ることも出来ない。
これは、店長が教えてくれたあの技を使うときなのかもしれないな。
ダークマターが出るといったな、すまんなありゃ嘘だった。
※ダークマターが準備運動をはじめました。
いっちにー、さんし。