ハイセが万斉と闘いを繰り広げていた頃、真選組の近藤と合流を果たしていた新八達は、窮地にたたされていた。
橋を爆破され、車両は谷底に落下寸前であった。車両内には真選組の近藤、沖田、土方とよろず屋の新八と神楽、そして伊東がいた。伊東は近藤を殺害しようとしたが、沖田と土方、よろず屋に睨まれ、一触即発の状況であった。
しかし、鬼兵隊による橋爆破で車両に大穴が空き、車両外に落ちそうになった伊東を全員で助けたのであった。
「なぜ、私を助けた。裏切り者の私を」
伊東の言葉に近藤と土方が答える。
「それでも、お前はまだ真選組だろう。処罰は真選組で行う」
「近藤さんがそう言うのなら、おれは従う。それに、もう少しの辛抱だ。俺が処刑するからな。処刑前に勝手に死なれちゃ困るんだ」
思わずの返答を、伊東は鼻で笑った。
「相変わらずあまちゃんな連中だ」
その笑みには、侮蔑だけではない感情が込められていた。
「まァ、ひとまず離脱しましょうか。伊東の処遇と副長の処刑話はその後でさぁ」
「おい待てぇ!自然と俺の処刑話を混ぜるな!!たたっ斬るぞぉ!!」
「はいはい、分かりましたよ。伊東の処遇とクサレ土方の抹殺についてですね。特に後半についてはどのように対応するか綿密な会話が必要かと」
「あーわかった。お前がその気ならいーよ?マジで斬るから。スパッと斬るから。つーか前より呼び方ひどくなってるな!!」
土方と沖田の会話を聞き、新八達も一息ついていた。
「この様子なら問題なさそうですね!これにて一件落着かな」
「オマエラのためにここまでしたからには、相応の対価、つまり報酬が必要不可欠ネ。ゴリラ分かったな?弾めヨ?」
「分かったよ、チャイナ娘。わざわざよろず屋が動いてくれたんだ。報酬についても後々話そうか。それに、お妙さんも心配することだろうしな!新八くん!」
「伝えとくから家には来るなよ、ストーカーG」
「そんな!義兄さんと呼んでくれ!義弟よ!!」
「いや、アンタは義兄じゃないから、ただのゴリラだから。ゴリラ局長だから」
安息の時間も束の間、真選組の表情が変わる。
「よろず屋!何か遮蔽に隠れろ!!」
声の直後に鬼兵隊のヘリが表れ、機関銃が一斉掃射された。
しかし、近藤たちはもちろん、新八と神楽も傷は負っていなかった。ヘリの目前には伊東が立っており、その身体には左腕がなく、いくつかの穴が空いていた。
「伊東……。お前、どうして……」
「私も同じだ。私の手で直接貴様らを下したかったのだろうさ、ぽっと出の奴らに先を越されてたまる……か……」
直後、車両の中から土方が飛び出した。妖刀むらましゃを手に、跳躍のままヘリコプターのプロペラを両断した。