それは、肉汁が溢れるハンバーグを食べ終えてしまったので、珈琲を嗜みつつ、銀さんに倣って甘味でも食べようかと店員さんを呼んだ時だった。
「すみません、チョコレートプリンを1つお願いします」
「お、良いなハイセ。店員さ〜ん、チョコレートプリンも1つ追加で」
「店員さんじゃない、桂だ。チョコレートプリンの他に、攘夷志士名物の日◯刀はいかがでしょうか?」
「おい、ヅラ。お前何してんの?指名手配犯がこんな所でなにしてんの?」
「ヅラじゃない、桂だ。見て分からないか?紅桜篇が終わってからずっと時間があったのでな、情報収集と攘夷のための資金獲得を兼ねて各所で◯イミーをしているのだ。真選組のヤツらにだって気付かれずにいたのだが……流石だな銀時」
「あーうん、お前の馬鹿さ加減にはあっぱれだよ。ま、いいや。チョコレートプリン2つな、ダッシュで持って来いや」
「かしこまり!!!」
そう言いながら桂さんは厨房へと走っていった。びっくりするほど顔を隠していないのは、自分が絶対に捕まらないという自負からなのだろうか。飲食店のため、長髪は結んでいて、いつもと少し印象は異なってはいたけど。
「お待たせしました。特製攘夷志士プリンです。今ならプリンと一緒に攘夷志士スタートキットと、お帰り攘夷志士キャンペーンもプレゼンtオォォォォお!?」
「頼んでない物を持ってくるなァ!それにいちいち攘夷志士に誘ってくんじゃねぇ!俺はまだしもハイセは都度断るの面倒くさそうなんだよ、ったく……」
銀さんに蹴飛ばされた桂さんはそのままファミレスの壁に激突した。こんな事毎回やっていて大怪我などしないのだろうか。
「しょうがない、ならば最高の誘い文句を使おうではないか!エリザベス、準備を!!」
[あいあいさー!]
特に怪我もなく戻ってきた桂さんは、エリザベスさんを呼び、何かしらの準備を始める。数十秒の後、桂さんは何かのコスプレ衣服に身を包んでいた。そして、中腰になり足を開き、掌をこちらに向ける。
「ぶぅーん……。でででー、でーででー。でで……」
[お前も攘夷志士にならないか]
「おい!それ俺のセリフ!!お前、俺の前では喋らないんだから俺の代名詞を取るな!!!」
「お前のセリフでも代名詞でもねーよ!BGMも見た目も丸パクリじゃねぇか!お前は何々の参じゃなくて極限のバカだよ!」
「びっくりするほど丸パクリでしたね、僕もノッた方が良いのかな……」
桂さんは、某鬼のポーズを完コピしていた。セリフは残念ながらエリザベスさんに先を越されてしまったが……。
「まぁ、いい。2人とも今なら◯輪刀をプレゼントするがどうだろうか?それに今なら攘夷志士の柱として……」
「ハイセ、もうこの馬鹿共は無視だ無視。せっかくの打ち上げだ飲み食いに戻ろうぜ」
「わかりました。でも桂さんの事だしもうちょっとダル絡みしてくるんじゃ?」
「大丈夫、そろそろ俺の策が実る頃だ」
銀さんが食事会の最初から言っていた、策が実るらしい。一体どんな事が起こるのだろうか。これ以上の大騒ぎにはならなければいいが……
「よろず屋、その◯弦の参モドキは攘夷志士の桂だ。俺達真選組が捕らえる」
「ハッハッハ!異常者の集まり、真選組か!ここはひとまず退散だ、あ◯ザベス!」
[そのV字前髪、みごとに練り上げられている。至高のV字に近い]
「なんだ、この未確認生命体は!?俺の髪に文句があるなら言ってみろよ斬首してやるよォ!?」
「そうだ、逃げるなー。V字前髪から逃げるなー」
[全身がドSなのか、このガキは!!俺はV字前髪から逃げているんじゃない!お前たちから逃げているんだ!!]
「ふーん、そう。総悟お前後で叩っ斬るからな!覚悟しろよ!!滅殺だからな!!」
「あ、俺ぁ滅殺する側なんで遠慮しときます。つか、ふざけてるからもう逃げてますよ、アイツら」
「くっそ!!追うぞ、総悟!!」
土方さんと総悟君、それに真選組が何名か現れたのも束の間、桂さんを追いかけ出ていってしまった。
「ま、桂追跡はアイツらに任せて俺たちは食おう!な!よろず屋よ!!」
真選組局長、近藤さんを残して……。
再来の○○○に入る文字はかつらでした…
鬼滅の映画見に行きました、とっても面白かったです。
映画といえば、2026年には銀魂の吉原炎上篇もありますね。楽しみです…!