ダークマター…
「誰だ君は!?お妙さんと一体どういう関係なんだ!!」
「え……、僕は今日、万事屋に加入した佐々木琲世です」
「そうか、佐々木くん。では、なぜ君はお妙さんの家でお泊り出来るんだ!?」
「それは、僕、今、記憶喪失で、帰る家も覚えてないんです。なので、働いてお金稼げるようになるまで、新八くんの家の部屋を借りることになったんです」
え?この人は誰だろう。いきなり現れて、色々と質問してきた。もしかして、志村妙さんの彼氏や、旦那さんだろうか?そう考えると、知らない男が家に上がり込んだら怒っても仕方がないよね。
「すみません。あなたは妙さんの恋人でしょうか?」
「あぁ、(将来はその予定だから)そうだ。いやー、びっくりしたよ。そういうことだったのね。全く焦ったなぁ。そうだ、俺の名前を言ってなかったな。俺は近藤勲、よろしくな佐々木くん」
「はい、よろしくおねがいします」
誤解が解けたみたいでよかった。でも新八くんからお姉さんに恋人がいるなんて話は聞いてなかったな。すこし不自然だけど、さすがに恋人じゃない人が家にいたら怖いし、なんなら恋人でも少し怖い。近藤さん、結構重めな人なんだな。
「なぁ、佐々木くん。万事屋に入ったんだろう?なら今後は俺達とも交流があるかもしれないな。その時はよろしくな」
「そうなんですか?」
「そうとも、万事屋のやつらとは何回か仕事を一緒にしてるからな。そのうち佐々木くんとも会うと思うぞ」
「そうなんですね、よろしくおねがいします」
「おう、よろしく」
僕と近藤さんが握手をしようとしたとき、近藤さんが吹き飛んだ。
「なに、自然と家ん中いるんじゃ、おどれはぁ〜!?」
志村妙さんだ。夜ご飯を持ってきてくれたのだろう。しかし、恋人である近藤さんになぜパンチを?最近、喧嘩でもしたのだろうか?
「どうしました、姉上!」
「
「またですか……ゴリラも懲りないですね」
「志村さん、最近喧嘩でもしたんですか?」
「喧嘩?してないわよ、害虫が家にいたら駆逐するでしょ?それと一緒よ」
これは……ひどい嫌われようだ。とんでもない喧嘩があったに違いない。少ししか話していないが近藤さんは悪い人では無いと思ったので、少しお手伝いをしてあげようと思った。
「志村さん、近藤さんも悪いところがあったのは分かります。ただ、話も聞かないで追い出したら、一生そのままですよ」
「お妙でいいわよ、ハイセくん。いいのよ、あのゴリラは一生そのままで」
「恋人同士、喧嘩するのはあると思いますけど、許してあげるのも、また優しさだと思います。確かに、近藤さんは重そうですけど」
「は?」
「ハイセさん!違う違う!恋人じゃない!あいつストーカーだから!しかもかなり悪質なストーカー!」
新八くんから話を聞いた僕は、大変な間違いをしていた事に気付いた。近藤さんは恋人ではなくストーカーだったのだ。だからお妙さんはあんな態度を……
「お妙さん、本当にすみませんでした。近藤さんからは恋人だと聞いていたので、てっきり本当かと……」
「いいのよ、後であのゴリラぶち◯すから。それより、早くご飯食べましょ。冷めちゃうわ」
「僕、今日はお昼が重かったから夜ご飯はいいや……」
「ありがとうございます。いただきま……す?」
僕は、目の前の景色に目を疑った。
準備運動をしていたのはダークマターだけでなく、ゴリラストーカーこと、近藤さんもでした。
正直、知らない男がお妙さんの家に来たら、近藤さんも動くよね。