「おーし、お前ら、準備できたみてぇだな。……あれ?ハイセはまだか?」
「ハイセくんは準備するからって屋内行きましたけど……あのー、本当にこれで行くんですか?」
「イイネイイネ!こういう服も着てみたかったヨ!」
銀時、新八、神楽は準備が出来ていた。準備とは百華に気づかれず、夜王鳳仙の元にいるだろう晴太を救出するためのものである。具体的には吉原の花魁に女装、変装していた。しかし胸部が爆発するかのように膨らんでおり、違和感しかないが、他2人は特に気にしていないようだ。
ただ、琲世だけは皆とは別に準備をしており、その時間は中々長く、他よろず屋メンバーは少し待つこととなっていた。
「あいつ、おっせーな。女かよ」
「まぁまぁ……」
「レディーを待たせるなんて、なってないアル!」
「すみません!皆、お待たせしました……ってそれはなんの悪ふざけですか?」
準備を終えた琲世の目に映ったのは、胸が爆発寸前の女の格好をしたナニカだった。また、琲世を見た3人は違う意味で驚きを隠せていない様子だ。
「え?お前……ハイセだよな……?うん、ハイセだな。しっかし、化けたなぁ」
「ハイセくんなの!?とっても美人で驚いたよ……どうしてそんなに上手なの?」
「……上手すぎて引くアル。初見なら
「おいぃぃぃぃぃぃぃ!!なんでここで僕をバカにした!?必要ないよなぁ!?褒めるだけって出来ない!?代わりに何かを貶さないとダメなのかぁ!?あぁ!?」
「まぁまぁ、落ち着きなんし。チ……新八。この街には主みたいなのも少なくない。そんな焦らずとも良い」
月詠のフォローのようで、ダメージを与える発言に新八はさらに憤る。
「月詠さん!?それフォローのつもり!?別に焦ってねぇし!!つか、なんで今、僕!?ハイセくんのレベルの高い女装の話に戻りましょうよ!!」
「ありがとうございます。僕は以前に本で読んだことがあったので、その記憶を頼りに」
「そうなのか、それにしてもすげぇよ」
「うむ、この街にはそういう需要もある。主どうじゃ?興味はあるか?」
「おい!!スカウトするな!!ったく、もー。本筋に話を戻しましょうよ!僕たちはこの後どうするんですか?」
新八の言葉にようやく、全員の意識が女装後の話へと移る。
「おう、まずは女装した俺たちを月詠が百華の新入りって言って、本丸へ全員で侵入。それからは……晴太を探す!以上!」
「はい!」
「わかったヨ!」
「分かりました」
「わっちは大丈夫じゃが……」
「うし!行くぞテメェら!!晴太を取り戻して、日輪に会わせてやろうじゃねぇか!!」
「「「おう!」」」
僕たちは晴太くんを取り戻し、日輪さんの下へ連れていくんだ。僕と違って心から会いたい母親の所へ。その願いのために。