「忠告だ…なまじタフだと地獄を見るぞ。」
「…太陽だと…」
「風は効かず、炎は実質無効化、氷は熱で溶ける。確か、ヒーロー達はこんな事を言っていたな。『さらに向こうへ Plus ultra!』と。お前らがヒーローなんだったら。本当にヒーローだったなら。超えてみろよ。この俺を。」
すると轟くんが来た。どうするつもりか、見させてもらおうか。
「ハァッ!」
こちら側に炎が向かってきた。なるほど、太陽は無視するのね。まあ、関係ないけど。
「フッ!」
轟くんの炎を剣で斬る。ロストヴェインじゃないよ。バレるし、切れ味良すぎるし。
「…俺と親父は関係ないだろ。」
「関係ないだと…!あるんだなこれが。ヒーローってのは俺にとって熱さだ。熱い心が人に希望とか感動を与える。伝える!」
(「邪魔だ。俺の邪魔をするな。」)
「だからショックだった。その目からは、ただただ、冷たい怒りしか伝わってこなかったんだから!…そして入試の時、あんたを見てあんたが誰かすぐに分かった。何せあんたは…」
(「邪魔だ。」)
「全く同じ目をしてた!」
「同じだと?ふざけんなよ。俺はあいつじゃねえ。」
また始める気か…?っていうか始まってる?
「…それでも…」
ん?
「それでも!俺は、あんなに冷たい怒りを人にぶつけるアンタらみたいなヒーローはどうにも認められないんすよ!以上!」
あ、これ私が入っても無駄なやつだ。酷いなコレ。まあ子どもだしこうなってもおかしくは無いけど…仮にもヒーローが、ねぇ?
「試験に…」
「また…やっぱりあんたは…ハッ!」
「風で炎が…」
シュン
「「!?」」
「何を…してんだよ!!!」
主人公のおでましか。私完全に無視されてて悲しい。ま、いっか。
「お前ら俺を忘れてないよな?」
「「!」」
「死にたくなかったら全力で来い。ま、さっきのお前らじやあ、これで終わりだろうな。……フッ!」
「太陽が動いた!?」
「グッ!?しまった!」
風を使って避けたか。だが当たったらしい。焦げ跡が少しだけ出来ている。
「うっ…バランスが…」
「おい!」
「よそ見する暇があんのか?」
「ガッ!」
「うっ!」
三撃目は氷で防がれたらしい。
「この程度か。もういい。あっちの応援に行くか。」
ゴオォォォォ…
ヒューーー…
「(下から…すくいとれ!)」
「(火傷で足が動かせない…しかし、やるっきゃない!)」
…来たか。
「炎と…」
「風で…」
「「閉じ込めろ!!」」
なるほどね。ま、いい感じだね。個性は弱くなってるが、それぞれが個性をカバー出来てる。しかし熱いねぇ。まあ、これぐらいだったら全然耐えられるんだけど。そろそろ動くか。
カウンターバニッシュ
「……で?次は?ま、俺相手によくやったよ。だが…終わりだな。」
「二人から…離れろ!!」
ガキン!
ブーーーーーー
『ええ…ただいまをもちまして、配置された全てのフックが危険区域より救助されました。誠に勝手ではございますが、これで仮免試験全工程終了となります。』
「終わった…?」
『集計の後、この場で合否の発表を行います。怪我をされた方は医務室へ。他の方は着替えてしばし待機でお願いします。』
「すみません、俺達あまり仕事出来なくて…やっぱり拘束用プロテクターはキツいですね…」
「お疲れ様。ま、それ無しでも最後のやつは良かった。伸び代はありそうだね。」
あ、ちなみにこの
「……え?」
「ん?」
「あ、あの…その声って……」
あ、今地声だった。出久くんが驚いてる。じゃあ、ネタばらししようかな。
パチン
「はい。みんなお疲れ様!
『えええええぇぇぇぇ!!!???』
うるさい。
「それじゃあ、さっきのアナウンス通りに動いてねー。」
「まさかディスティースだったとは…」
「演技上手かったでしょ?」
「声まで変えて、分かる人居ないと思いますよ…」
「ま、ドッキリ大成功ってことで。それに…よくここまで頑張ってきたね。」
「!…はい!」
うん。いい笑顔だ。