どーも。一通り見てきたけど、殆ど終わってた。…ま、イレイザーヘッドくらいかな、まだだったのは。
「すみません、ディスティースさん。」
「ん、いいよ。それよりも、この大穴…デクくんかな?治崎かもしれないけど。さっきチラッと見たんだけどさ、なんだかオールマイトみたいだねぇ、彼。もうあんなに力を使いこなしてるし。」
「もうって、あいつの事は前から知ってたんですか?」
「んー…まぁ、そういうことになるのかな。流石に君ほどは見てないけど、ぐんぐん成長してるね。」
「あいつはまだまだ卵ですよ。」
「だけどさ、キラッキラに輝いてる。孵ったらきっと彼はオールマイトよりも、凄いヒーローになるかもね。」
「…そこは、あいつ次第ですね。」
「…ま、少なくとも私よりかは凄いヒーローになる。彼は、どこまでも真っ直ぐなんだよ。オールマイトみたいに。…デクくんだけじゃないか。皆だな。あいつらは次の時代を担うようなヒーローになれる。」
「…そうですね。きっと、全員良いヒーローになれる。」
「…それじゃあ今の
大穴を通して、デクくんの叫ぶ声が聞こえてきた。
「…そろそろ決着か。」
「目の前の女の子1人救えないで……!皆を助けるヒーローにぃ…!!なれるかよォーー!!!!」
部下を取り込み巨大化していたオーバーホールに、デクくんがスマッシュをきめる。
「皆を助けるヒーローに…か…ああ。そうだな。」
「ディスティースさん…?」
「よし!イレイザーにはもうひと仕事お願いしようかな。イレイザー、私の手をしっかり握ってくれ。」
「わ、分かりました。」
「地上へ参りまぁーす!」
私は翼をだして地上目掛けて飛び始めた。
◆
ディスティースらが大穴から飛び出す。すると、崩壊した道路の上でオーラのようなものを纏っているデクがいた。どうやら、壊理の個性が暴走しているらしい。
「!イレイザー。」
「はい!」
イレイザーヘッドが個性を使用して、壊理の個性を抹消する。
「2人とも大丈夫ー?」
「ディスティース!はい、大丈夫です。」
「そっか。良かったよ。それで…貴女が壊理ちゃん?」
「あ…う、うん……」
ディスティースが屈んで壊理に話しかける。
「ど、どうしたの?その腕…」
「ん?…やっぱり気付いちゃうかな、これ…焦げ跡残ってるし…」
「大丈夫…?」
「大丈夫だよ。壊理ちゃんは優しいねぇ。こんな時でも他人の心配ができるなんて。」
ディスティースが壊理と話していると、リューキュウがナイトアイとルミリオンを持って、ウラビティ達と大穴から出てきた。
「誰か分からなかったけど、何か凄いスピードでここに飛んできてなかった?」
「お、リューキュウじゃん。ああ、それ私だよ。それよりもナイトアイとルミリオンじゃん。怪我してるみたいだし、私のところに持ってきてくれる?」
「ディスティースだったのね。分かったわ。」
「ありがと。」
リューキュウがディスティースの近くに2人を置く。
「来い、神器『霊槍シャスティフォル』。」
ディスティースがそう言うと、シャスティフォルが高速でディスティースへと向かってくる。そして座りこんで構える。
「霊槍シャスティフォル第8形態
ディスティースが技名を言うと、ルミリオンとナイトアイの傷がじわじわと治っていく。
「凄い…!パレン・ガーデンって言うんだ…」
「ん?ああ、私あんまり技名とか言わないもんね。」
「なんであまり言わないんですか?」
「敵にわざわざ技名伝えるのも対策されちゃうし、何より言ってる時間が無いからね。オールマイトは叫んでるけど。ま、あの人は気合い入れるために言ってるみたい。」
「ディスティース、私はもういい。ルミリオンにしてやってくれ。」
「お、終わった?ま、ナイトアイの方が傷は浅かったのかな?」
「そうだろうな。ところで貴様、その腕はなんだ。」
「ん?ああ、これね。私の個性だよ。いつも使ってる炎が服についちゃってさ。ケホッコホッ…」
「……まぁ、良い。だが、自分の体調くらい、自分で管理するべきだ。」
「余計なお世話だよ。」
ピーポーピーボー…
「あ、やっと来たか救急車。さてさてさーて…デク君達、ルミリオンを救急車に運んでやってくれ。ここで直してあげたいんだけどね。」
そう言いながら、ディスティースは立ち上がる。
「ディスティースはどうするんですか?」
「もうひと仕事残っているからね。」
「仕事ですか…?」
「 強いて言うなら、私もナイトアイみたいに未来を見たんだよ。」
「え…?」
「…冗談だよ。そんなに真に受けないでって…それじゃあね。いつかまた会おう。」
その言葉を最後に、ディスティースは翼を生やして飛んでいく。
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