堀越先生、完結おめでとうございます。
「はぁ…はぁ……」
ディスティースが肩を上下させながら剣を構える。すると、周りから渦を巻くようにオーラが現れる。
「チィッ…!またカウンターか…!!」
「少々厄介ですね…」
(今までで分かった。今私の力を制限しているのは例の弾丸じゃない。だからさっきカウンターなんかを使えた。つまり、恐らく今制限されてるのは個性じゃなく、魔力のほうだ。身体ももう、ろくに動かない…だから、このカウンターで決める。)
「これで……終わりにしよう。……殺す気で行く。」
ディスティースが二人を睨みつけ、そう言い放つ。
「チッ…ゴルギウス。」
荼毘が男の名前を呼ぶ。
「…分かりました。」
途端、2人の姿がかき消える。
(不意打ちか…断定は出来ないけど。今はただ、集中しろ…最後まで気を抜くな…)
路地裏に静寂が訪れる。
「…………」
ゴオオォォォォッ!!!
すると、ディスティースの真上から巨大な青い炎が虚空から現れる。
それと同時に、ディスティースが最後の力を振り絞って、大通りの方へ向かって走り始める。
ザシュッ!!
ディスティースの足元から剣が現れ、ディスティースの足を斬り裂く。
「ッ!!」
ディスティースは痛みをこらえながら、大きく跳ぶ。
空中で2人がいる向きへ振り返る。
「行くぞォ!!!」
ディスティースが2人に向かって叫ぶ。
シュウィィン!!
ディスティースが建物の壁を蹴り、先程足を斬られた辺りに向かってロストヴェインを斬りあげる。
「ッグゥッ!」
目の前で血飛沫と鎧の破片が飛び散る。そして、ゴルギウスと呼ばれた男は壁に叩きつけられた。
「ハァァァァッ!!」
ゴオオオォォォォッッ!!!!
ディスティースの背後から路地裏を覆い尽くすような蒼炎が放たれる。
「味方もお構い無しか!」
ディスティースが、ロストヴェインを振り、炎にぶつける。
「ッグゥッ!」
炎に押され、ディスティースの足が悲鳴をあげる。が、炎の勢いは止まることなくディスティースを襲い続ける。
(押し負ける…!…このままじゃジリ貧だ……一か八か…賭けるしかない…!)
「ッウゥッ…ウオオォォオオオオ!!」
ディスティースがロストヴェインを斬り下ろす。
その直後、青い炎がディスティースを焼き尽くす。
ディスティースは身体中を焼かれながら、もう一度ロストヴェインを構える。
カウンター・バニッシュ
途端、ディスティースを襲い続けていた炎がすべて消えた。
「は…?」
荼毘が突然の出来事に困惑していると、ディスティースは限界に達している足を必死に動かし、荼毘にロストヴェインを振る。
「キエェェイッ!!!」
「カハッ……!!」
荼毘の身体が斬り裂かれる。
ディスティースはそのまま突きの構えをし、荼毘に襲いかかる。
「フッ!」
ガキン!!
「ッ!!」
荼毘の首に剣が突き刺さる直前、何かがロストヴェインに当たり、弾き飛ばされる。
「チッ…!」
「私を…忘れないでください…」
吹き飛ばされていたゴルギウスが飛んできた短剣を掴む。
弾き飛ばされたロストヴェインは建物の壁に突き刺さる。
(まだ動けたのか…!)
「ハァッ!」
無防備になったディスティースに、怯んでいた荼毘が蒼炎を浴びせようとする。
バシィィン!!
ディスティースが手刀で炎をはね返す。
「グゥッ!?」
荼毘がはね返された炎にあたり、また怯んでしまう。
「ッ熱…!」
ディスティースは反撃した手を振りながら、ロストヴェインの方へと向かう。
「そうはさせません!」
ゴルギウスが再び短剣を投げる。
ディスティースは向かってくる刃を右腕で受け止める。
「ッ痛!」
ディスティースは顔を歪ませながら、ロストヴェインを掴み取る。
神器解放
ロストヴェインが掴まれた瞬間、ディスティースの分身が二体現れる。
2体はそれぞれ荼毘とゴルギウスの前に立つ。
(これ以上は増やせなかった…残ってる魔力も少ない。この一撃が最後だ。だが、今のままじゃ仕留めきれない。)
「分身では私には勝てませんよ?」
「んな事分かってる。…だから、こうするんだよ。」
途端、分身の内の1人が飛び上がった。
ゴルギウス達の視線が上に向く。
それを見たもう1人の分身は真上に向かって残っている魔力を解き放つ。
アウトバーストカウンター
分身が放った魔力が飛び上がっていたもう1人の分身へと向かう。飛び上がっていた分身は下を向き、剣を構える。
解き放たれた魔力が2倍になって、今度は真下へと向かう。
「何だと…!?」
ゴルギウス達は目を見開く。
(まだだ。これじゃ足りない。)
下に居た分身が威力を見てそう判断する。
分身がもう一度カウンターをする。魔力が更に増加する。
「これで終わりだ。」
「ッ!!」
上にいるディスティースがもう一度構える。
「引きます!!」
ゴルギウス達が逃げようとする。
「ハァァァァッ!!!!」
ディスティースが、ロストヴェインを振る。
「
辺り一帯に白い光が走った。
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