仮面ライダーAGITΩ〜Shining Brave〜   作:シュープリン

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August ××th

「んっ..」

 

自分の頭にスイッチが入ったのを感じて俺は目を開ける。

 

時刻は6時。この島に来てからはとても健康的な生活になったと感じている。

 

カーテンの隙間から見えるオレンジの光。俺はそれを感じたくて思い切りカーテンを開けた。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 

夕日を受けながら、俺は大きく伸びをする。夕焼けの太陽は今日も眩しい。

 

()()()()()()()()()()()()()

 

零式を片手に、俺はいつものように集合場所である役場に来ていた。だが、今日はどういうわけかのみきが来ていなかった。

 

『上司は部下より先に来ていないと示しがつかない』と言っていつも俺より早く来ていたのに珍しい。

 

まぁ、昨日の今日だからゆっくり待つか。と思った時だった。

 

「あっ、のみき!」

 

のみきの小さな影が見えて、俺は手を振った。

 

「あっ、」

 

「珍しく遅かったな。何かあったのか?」

 

「いや、えっと..」

 

何かまごまごとしている。きっと珍しく寝坊したので気まずいのだろう。

 

「じゃあ見回りでもするか」

 

気にするなと言わんばかりに俺はそう提案し、前を歩いた。

 

「あぁ、そうだな..」

 

のみきは若干戸惑いながらも俺の後をついていった。

 

今日もまた、島はいつものように賑やかだった。木でダルマさんがころんだをしている子どもたち、山へ入っていく猟師、仕事が一段落して休んでいる猟師、海水浴をしている人たちと様々だ。

 

「おや美希ちゃん、今日も見回りご苦労さま」

 

住宅地に入った時、島のおばーちゃんから声をかけられた。やっぱり掛けられるのはのみきだ。

 

「あっ、あぁ木戸のおばーちゃん、今日も元気そうで何よりだ」

 

「何か元気なさそうだけど、大丈夫かい?」

 

「いえ別に、大丈夫です。そちらこそ、何か困っている事はありませんか?」

 

「困ったことなんて無いのが困ったことよ。いつも美希ちゃんが、おかしな子を退治してくれるからね」

 

「それなら私も嬉しい」

 

良一の頭のおかしい設定は島全体の相違である事が今日分かった。

 

そして、その頭のおかしい子は今日も元気だった。

 

「危ねっ!」

 

「曲がり角に入ったぞ!」

 

「任せろ!」

 

俺もすぐさま路地に入り狙撃。見えずとも、良一がどこに逃げ込むのかは何となく分かっていた。

 

「どこを狙っている?」

 

「なっ!」

 

しかし、それは向こうも織り込み済みだったようだった。

 

良一がいたのは俺が撃った方向とは逆の路地にいた。

 

「へへーん!俺だって、伊達にのみきに何度も撃たれている訳じゃ無いんだぜ!」

 

「くっ..」

 

「だが、結局は全て撃たれているのだろ?」

 

「ハッ!」

 

声を聞いて良一は急いで上を見た。続いて後ろ。だけど、どこにもいない。

 

「前だ」

 

それが皮切りとなり、今日もまた悲鳴を聞いて終わった。

 

「恨むなよ。任務だ」

 

「恨むわ!!」

 

楽しいなと思った。のみきと一緒に島を廻って、こうして友達と遊んだり、島の皆と他愛もない話をする。何もない、平和な日常。

 

こんな日々を、俺はずっと待ち望んでいたのかもしれない。

 

「そろそろ時間か」

 

「そうなのか?」

 

「だってそうだろう?そろそろ太陽が落ちる。それまでに帰るってのが決まりなんだから」

 

「そう..だったかな..?」

 

何か歯切れが悪い。やはり、昨日の事をまだ引きずっているのだろうか?まぁあんな怖い思いをしたんだ。無理もない。

 

「そういう訳だから、のみきも今日は見回りもしないで帰れよ。家族も待ってるし」

 

「....えっ?」

 

「俺も、■■■■■■前に帰るよ」

 

俺はのみきから目を逸らし、水平線に落ちる太陽を見ながら言った。

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