仮面ライダーAGITΩ〜Shining Brave〜   作:シュープリン

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「2時の方向より星屑接近!総員戦闘態勢!」

 

『了解!!』

 

「メブメブメブメブ今日も私を守ってねーーーそうじゃないと私今日こそ死んじゃうからーーーー」

 

「落ち着きなさい雀、よく見て!今日の星屑集団はいつもより少ない。あなたの腕があれば全て防げるでしょ」

 

「数は問題じゃないんだよーーーーー!!目の前に星屑がいる事が問題なのーーーー!!」

 

「ちょっと!もうお喋りをしてる時間はありませんわよ!」

 

二人を間を抜け、弥勒夕海子が飛び出し、近くにいた星屑を撃破。

 

「いつまでくっちゃべってんだてめぇら!!シャキッとしろ!隊長さんよぉ!!!」

 

山伏しずくもいつの間にか人格をシズクに変え、銃剣で次々と星屑をた斬っていく。

 

「ごめんなさい!雀、いつものように援護をお願い。大丈夫よ。私の目が黒いうちは絶対に死者は出さないから」

 

そう言うと、隊長・楠芽吹もまた星屑の集団へ飛び出していった。

 

神世紀300年、天の神が遣わした怪物・バーテックスが人類を滅ぼさんと襲来。同年、勇者がそれを撃破。それを好機と捉えた大赦は、奪われた土地を奪還しようと新たな部隊を作り上げた。それが防人。勇者になれなかった勇者候補生達による部隊。

 

神樹に魅入られなかったと一方的に捨てておいて、必要になったらまた呼ぶなんて、どうかしてる。まるでただの道具だ。

 

『車輪の下敷きになるな』

 

無口だった父が、私に言った言葉。

 

私はこの言葉を旨に戦い続ける。車輪の下敷きにはならない。

 

犠牲者ゼロ。それが私が私に課した使命だ

 

「ハァ!!」

 

芽吹は銃剣を携えて星屑を斬り裂いた。

 

数は多いが、対処しきれない数ではない。以前の遠征の方がもっとずっと膨大だった。

 

近付く星屑を一閃二閃。

 

遠くの敵は銃で援護。この調子なら、負傷者も出さずに抜けられる。そう確信した。

 

その時だったー

 

「ーーーえっ?」

 

一瞬、芽吹の目の端に何かが映った。それによって、芽吹の動きが少しだけ止まった。

 

「メブ!後ろーーーー!!」

 

勝敗は一瞬の隙。口を開けた星屑が芽吹の肉体を喰わんとーー

 

「させませんわよーーー!!!」

 

ーーは出来なかった。弥勒夕海子が星屑のさらに後ろから迫り、星屑を切り裂いたのだった。

 

「弥勒さん!」

 

「まったく。ボーーっとするなんてあなたらしくありませんわね。皆様!ご覧になって!リーダーである楠芽吹を助けたのはこの私弥勒夕美...」

 

「余所見してんじゃねーーぞ!!」

 

「ってイヤアアアアアア!!!」

 

意気揚々と語っていた弥勒夕海子の死角に迫る白い影。それをシズクがゼロ距離射撃で撃退した。

 

「ボケッとすんな!行くぞ!」

 

「そっ、そうですわね。感謝いたしますわ!」

 

シズク、夕海子に続き芽吹も飛び出した。

 

"あれ"は幻ではない。だけど今は、ここを乗り切ることにのみ集中する!

 

「何とか乗り切りましたわね」

 

「この前の遠征に比べたら大した数じゃ無かった」

 

いつの間にかシズクもしずくに戻っていた。

 

「もう無理やっぱり死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう」

 

呪詛のように呟く雀。いつもどおりの反応を横目に見ながら、芽吹は戦闘中に見た方向に歩き出した。

 

案の定、”それ”はあった。

 

「えっ!?」

 

「これって...」

 

芽吹が何も言わずに席を立つのは珍しい。何事かと思い付いてきたのだろう。

 

雀、しずく、夕海子は芽吹が見下ろしているモノを見て目を見開いた。

 

「何で...」

 

あまりにも予想外のモノに言葉を失っていた沈黙を最初に破ったのは夕海子だった。

 

「何でこんな所で、人が倒れていますの?」

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