彼の者の盾はどこへ向かうのか。   作:mukurobone

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この話は「オギコを書きたい」という欲から生まれたものです。あくまで「オギコであって、オギコである」という主軸を持って強いオリキャラがそれを支える感じのサイドストーリー的ななにか。(未定)また、オギコ限定で会話に顔文字('ω')が登場します。そんなの読むに値しないって方は今すぐプラウザバックを。最後に真面目か不真面目かとと言えば、どちらかと言えば真面目にオギコです。

というわけで、オリキャラでます。
オギコを支えるオリキャラで行くと思う。
『彼の者の盾はどこへ向かうのか』とどこかでクロスする可能性があります。(予定)そのため新作二次小説ではなく、まとめてこちらに投稿することにしました。
話を考えているうちに明後日の方角に向かうかもしれませんが、ご容赦ください。
番外編?サイドストーリー?となるのか不明ですが、函谷関の戦いになります。本編よりも進んでいるサイドストーリーとは?感はありますが、本編が追い付いた時に、そういう展開があったとなれば、いいなぁと。


番外編
オギコオギコオギコ(函谷関の戦い)


「オギコはねー オギコなんだよ。オギコにも下を見せてー (´◉◞౪◟◉) 」

「ちょちょちょ、オギコさんあぶねぇですって。ほら頭だしたら矢に当たりますって」

 

「みてみてー お頭らー 桓騎軍で一番弓がへただって言われたオギコでも当てられたよー」

 艶のある顔立ちでありながら残酷かつ残忍な盗賊頭である桓騎は、オギコを褒めた。

「………オギコ よくやったぞ」

 

「オギコ、アブナイ、サガル」

 桓騎に褒められて有頂天になっているオギコを諫めるように声を掛けたのは、顔に大きな青あざと多数の傷を持つ偉丈夫であった。

「あ、ギャカ (*‘∀‘) みた?みた?オギコの矢当たったよ」

 オギコはギャカの姿を認めると、子供が親に報告するようにギャカに語った。

「ミタゾ、オギコ、エライ」

「でしょでしょう オギコは今日来てるっぽいよぉ ੭(*‘ω‘ *)੭ु」

 

ギャカははしゃぐオギコをさりげなく後方へと誘導していく。

 

 楼閣の上からその様子を眺めていた桓騎軍の幹部たちは口を開いた。

「お頭。前から気になってたんですけど、なんでオギコさんを千人将に付けてるんです?」

 その言葉に桓騎は「何言ってんだ?」と疑問を投げかけるような顔をして答えた。

「おもしれぃからに決まってんだろ」

「面白いってそんな理由だったんですか」

「あん? じゃあお前、ギャカの前で言ってこいよ。オギコは役立たずの能無しだってよ」

 摩論は露骨に嫌そうな顔をして言葉をこぼした。

「嫌ですよ、まだ生きていたいので遠慮させてもらいます」

 それに黒桜が「まあ、あのギャカだしなぁ」とどこか遠い目をして言葉を続ける。

「あいつ、オギコのことには融通きかないもんな」

 それは昔の出来事を思い浮かべてのことであった。そこで「ッチ」と舌打ちをしたのは、岩のような顔と揶揄される大男であった。

「ほらァ、黒桜さんが思わせぶりなことをいうから負けそうになってた雷土さんが不機嫌になったじゃないですか」

「なんだと魔論ッ てめぇ俺が負けそうになったっなんて吹かしてんじゃねえぞ」

「あれはどうみてーーー」

「うるせぇ!! ぶっ殺されてぇのかッ」

と、いまにも摩論に掴みかかりそうな雷土を止めたのは桓騎であった。

 

「ククク 落ち着けよ雷土。誰も負けたなんておもっちゃいねぇよ。まあなんだ。つまりは、オギコは生きてるだけで役に立つってことだ。まあ面白ぇっても本音だけどな」

 

 にぎわう楼閣に冷や水を浴びせるように、魏軍の後ろから巨大な井闌車が姿をみせるのはこの後すぐのことであった。

 

「たいへんたいへん、大変だよお頭ー (੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾ _~~旦 変な台がこっちくるよー」

 

 函谷関の前には、過去の文献を見ても最も巨大であると思われる井闌車が配置されることになったが、それでもなお明らかに城壁に届く高さではなかった。

 

「俺が造った井闌車に狂いはない。やれ」

 魏軍総大将呉鳳明の言葉通り、井闌車は施された仕掛けが作動すると、井闌車の背面から梯が投石機のようにうなりをあげて回転。そして、函谷関に上に梯が固定されると下から上へと通じる橋となった。

 

「ギャカ (੭´・ω・`)੭ やばい、やばいよ。橋が、梯がとどいちゃったよ」

「オギコ、ハシハ、ベツノトコロ。アンシン、スル」

 

 橋を架けられたのは函谷関のほぼ中央であった。よって、合従軍から向かって左方に配置されていた桓騎軍オギコ隊にはいまのところ影響は少ないと言えた。

 

 だが、魏将呉鳳明は井闌車の仕掛けの有用性を確信すると予備として持ち込んでいたもう一台を動かした。目標はちょうどオギコ達がいる真正面であった。

 

「ギャカ、ギャカもう一台来たよー (੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾ ~~旦 どうしよ。どうしよう」

「オチツク オギコ オレマカセル」

 

 井闌車によって橋が掛けられると魏軍は一気に函谷関の上へと溢れ出して、オギコ達桓騎軍に襲い掛かった。

「あちゃぁ、よりによってそこに掛けるとは魏軍は運がないですね」

 摩論が言うよう、井闌車を駆け上がった魏軍であったが、そこで完全に足を止める結果になっていた。

「あん? ああオギコんとこか。………おら、お前らちょっと手伝え」

 桓騎は暴れまわるギャカを一瞥すると、移動を開始した。

「お頭?」

「いいから来い。面白もんをみせてやる」

 

「ギャカ、 (*‘∀‘)艸 ギャカ凄いよ。よーしオギコもまけないぞ」

 

 函谷関の上では、暴れまわるギャカの猛威を前に魏軍は制圧のせの字も開始することができなくなっていた。

 

「な、なんだこのバケモンはッ ぐはッ」 「死ねぇ ぐふッ」 「化け ぅッ」

鎌のような曲がった刃の剣と短剣の二刀を自在に操るギャカは、野生そのモノのように機敏に動きまわると、的確に魏兵の首だけ刎ねていった。

 

 気が付いたときには懐に現れ、すぐ横の者の首が宙を舞い、視覚に捉えて武器を振るえば、落ちているのは己の首。

 

 そうして、函谷関の上は、ぽろぽろっと首が零れる悪夢のような地獄への一等地へと化していた。

 

 その近くではオギコも奮戦していて、なんだかんだと敵兵を葬っていた。

「どんどん、どんどんでてくるよ。虫みたいだ ^^」

 

「ッフ、虫ってお前。まあいい、あっちはギャカに殺らしておけ。オギコは暇ならこっちを手伝え」

 

 そうして、桓騎は王都からパクってきた大樽に入った大量の油を井闌車に駆けると火をかけた。

 

「はしゃぎすぎなんだよ。てめぇらは」

 

 こうして、桓騎が二つある井闌車のうち一台を崩壊させると、オギコ達の前には行場を失くした魏兵が取り残される結果となった。そして、当然のように皆殺しの目に合うのであった。

 

 

 

 

 

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