灯夜side
きな子たちの合宿に付いていくことになった。僕。そもそも何で一年生だけで合宿を始めることになったのかと聞くと、どうにもかのんたちに追い付くためにらしい。
何と言うか……高柳から聞いていたスクールアイドルとはちょっと違うな。まぁ聞いた話だと、仲間でライバルだかららしいけど……
「あらあら、灯夜くん。久しぶりね」
「お久し振りです。きな子のお母さん」
普通ならおばさんって呼ぶべきなんだけど、きな子のお母さんはあまりにも若すぎるから、おばさん呼びは無理だ。
「灯夜くんはきな子ちゃんたちの練習についていかなくていいの?」
「まぁ…大丈夫かな」
前まではオーバーワーク気味だったけど、今はちゃんとペース配分を考えてる感じだから一々付いていかなくても大丈夫かなと思っている。
「ふふ、きな子ちゃんから話は聞いてるわ。良くしてもらってるって」
「いや、普通に接してるだけなんで……」
「懐かしいわね~子供の頃はよく灯夜くんの後をきな子ちゃんが付いていって……」
そう言えばそんなこともあったな。まぁ親通しが知り合いだから会う機会もあったしな。
「よくきな子ちゃんが言ってたわね~灯夜お兄ちゃんと結婚するって……って大丈夫?」
頭をぶつけそうになったよ…丁度悩んでる事をいきなり言われたんだから……
「お父さんも灯夜くんの事を信頼してるからね。もしもそういう関係になっても安心できるわ」
何だろう?こう言う話って、女性は好きだよな…………と言うかそういう関係になっても?
「どうかしたの?」
「いや、そういう関係になったら、問題あるんじゃ……」
きな子のお父さんに怒られそうだけど……
「あら~あれは冗談みたいなものよ」
本当かよ……と言うかこの話……切り上げた方がいいなと思い、僕はきな子のお母さんに夕食の準備をしようと提案するのであった。
その後、きな子たちが戻ってきて、夕食を済ませた後……用意された部屋に行くと…………
「あ///」
「…………」
パジャマに着替えようとしているきな子がいた。あれ?用意された部屋ってここだよな?
「あ、あの……灯夜さん、どうしたんっすか?ここ、きな子の部屋っすよ」
「わ、悪い……きな子のお母さんに言われた部屋に……」
「そうなんっすか?」
と言うかきな子……頼むからパジャマのボタンをちゃんと閉めてくれ……隙間から見えるあれが……
「ちょっと確認してくる」
一旦部屋を後にして、きな子のお母さんに部屋の事を聞くと……
「あら~ダメだったかしら?」
「普通にダメだと思うんですけど……」
「でも今使える部屋はきな子ちゃんの部屋だけだから、我慢してね」
いや、ここペンションだよな?部屋余ってるんじゃ……
「使うのに掃除しないといけないから、直ぐには使えないからきな子ちゃんの部屋で寝てね」
これ、もう諦めてきな子と寝ろってことなのか?
「と言うことらしい」
「ママ……」
きな子も呆れてため息をついていた
「今日だけなら……まだ……」
「そ、そうっすよね。今日だけっすよね」
そうだよな……今日だけだよな……うん、今日だけ……
何か嫌な予感がしてきたけど……きっと気のせいだ。そう自分に言い聞かせよう…………
「その……狭くないっすか?」
「大丈夫だけど……」
きっと嫌な予感はこれだったんだ。きな子の部屋で寝るということはベッドは一つしかない。だとしたらどうするか……僕は床で寝るからと言うが、きな子は夏だからと言っても風邪を引いたらもうしわけないっすと言い出し、何とか説得を続けるが結果的に僕が折れて一緒に寝ることになった。
そう言えば前にもこんなことがあったけど、その時は僕は座って寝ていたが……多分今日のきな子はそれすら許さない感じだった。
「こうして一緒に寝てると……子供の頃を思い出すっすね」
「そう言えばそんなこともあったな」
昔の事を思い出すのもたまには悪くないな
「そう言えばママから聞いたっす」
「何を?」
「子供の頃……きな子が灯夜さんのお嫁さんになるって……」
「あれは子供の頃の事だろ」
一種の冗談みたいなもんだ。そう思っている
「…………今でもその気持ちは変わらないって言ったら……灯夜さんはどうするっすか?」
「は?」
電気を消しているからきな子の顔がよく見えないけど……多分真剣な表情をしているのかもしれない……
「きな子は……灯夜さんの事が…………好きっす」
「…………それは」
昔と同じように兄として慕っているって話だろって言いたいけど……でもこれは……きな子からしたら……ずっと秘めていた想いを告げているのかもしれない
「きな子の気持ちはあの頃と変わってないっす……灯夜さんの事が好き……大好きっす……灯夜さんの気持ちを教えてください」
きな子は僕のシャッツをぎゅっと握りしめる。僕は……きな子のことを…………
「きな子…………僕は………………」
二人の結末は……次回をお楽しみに!
感想待ってます!