「けほっけほっ…」
「大丈夫か?きな子」
「はい…っす…」
ある日の事、熱を出したきな子を僕は看病していた。
まぁ東京に来てから、スクールアイドルの練習とか慣れない環境での生活もあったからか、風邪をひいたんだろうな。
「灯夜さん…大学行ってください…っす…きな子なら一人でも大丈夫っすから」
「気にするな」
「でも…」
「辛そうにしている彼女を一人にする訳にはいかないし、と言うかこう言うときは普通に甘えろよ」
「……灯夜さん…ごめんな…」
「謝るのもなしな。お粥作ってくるから待ってろ」
「はいっ…す」
お粥を作り終え、きな子の部屋に持っていくと……
「きな子……何で脱いでるんだ?」
「え?汗で~灯夜さ~ん、着替えさせてくださいっす~」
着替えさせろって…………何だかボーッとしてるみたいだし、おでこに触れるとさっきよりも熱い……
「とりあえず汗を拭いて、着替えさせないと……」
とは言え風邪で弱ってるきな子の服を脱がせたりするのも……高柳に頼むか?いや、まだ講義中だしな…………仕方ない
「後で謝るからな」
きな子の服を脱がせ、汗を拭こうとするが、流石に前はまずいし、背中だけでも
「気持ちいいっす~」
「ほら、前は……」
「前も拭いてっす~」
そう言って、僕の方に身体を向けて万歳をした。咄嗟に僕は目線を逸らしたけど…………なにも見てない……なにも見てない……
「灯夜さん?」
「前は諦めるか」
何とか着替えさせ、きな子にお粥を食べさせ、きな子は落ち着いたのか眠りについた。
「色々と疲れたけど……まぁいいか」
正直言うときな子の看病に疲れたと言うよりも、風邪を引いて具合悪そうにしているきな子の事が心配でしょうがなかった。
「早く元気になれよ」
そう呟く僕であった。
次の日、きな子は無事に復活。僕もきな子の風邪がうつるということもなかったけど……
「灯夜さん、看病してくれてありがとうっす」
「元気になって良かったな。って言ってもまだ病み上がりなんだから今日は練習休めよ」
「はいっす!灯夜さんを心配させたくないっすから」
本当に元気になって良かった。
「それと……ちょっと聞きたいことがあるっすけど……」
「ん?」
「その……きな子……いつの間にかパジャマ着替えてるっすけど……その///」
「ほら、早く朝御飯食べないとダメだぞ」
「灯夜さん!誤魔化してないっすか?」
それから暫くきな子に追求され、諦めて僕は話した。
「それは……何だか申し訳ないっす///」
「気にするなよ……ただ」
「ただ?」
はっきりと伝えるべきか悩んだけど、変に隠すよりも……そう思い身体を拭いたときの事を話すと……
「そ、それは///お見苦しいものを///」
「こっちこそ何かごめんな」
お互いに謝る僕らであった。
短めですみません
感想待ってます!