「トリックオアトリート~っす」
ハロウィン当日の朝、リビングに行くときな子がキツネパーカーを着てそんなことを言い出してきた。
「朝からやるものなのか?」
「その、灯夜さんに最初に見てほしくって……それで悪戯っすか?それともお菓子っすか?」
「朝からお菓子はどうかと思うぞ。きな子」
「灯夜さん……辛辣っす……」
いや、朝からそんな風に絡まれるとちょっとな……
「と言うかハロウィンでも平日だろ。それに練習もあるんだから早く着替えてきた方がいいぞ」
「わかったっす~あ、そうだ、灯夜さん。今日の夕方6時頃かのん先輩の家に来てくださいっす」
「6時?まぁ良いけど……」
「因みにハロウィンの仮装もして来てくださいっす」
「……わかった」
最初に夏美ちゃんの企画に付き合う感じじゃなかったか?まぁいいか。
その日の大学の食堂で高柳にハロウィンの話を振ってみた。そう言えば高柳ってそう言うのやったりするのか?
「ハロウィンか。まぁ私と栞子ちゃんもニジガクの友達と集まってパーティーするよ」
「かすみさん主導の元ですからやや不安ですが……」
「まぁかすみちゃん、そう言うの好きだからね~」
なんと言うかそっちはそっちで楽しそうだな……
「因みに仮装とかするのか?」
「するよ。私と栞子ちゃんは猫に仮装するんだ~」
「猫と言うよりシニエですが」
飼い猫の仮装って、まぁこの二人の場合は何でも似合いそうだな。
「灯夜くんはきな子ちゃんとハロウィン?」
「いや、何だかスクールアイドル部のみんなでやるらしいから、それに誘われてる」
「ふーん、因みにお菓子とか持ってきておいた方がいいよ」
「まぁ持ってくるつもりだけど……何でそんなことをわざわざ……」
「経験上ね」
高柳がどんな経験をしていたのかは分からないけど、とりあえず忠告通りに持っていこう
そして指定された時間に、きな子が用意したキツネのお面に陣羽織を羽織った姿でかのんの家に来たが……
「貸し切りって……まぁ喫茶店の娘だから出来るものなのか?」
こういう日は儲かるんじゃないかって一瞬思ったけど、気にしないようにした。
中に入ると……
「トリックオアトリートっす~」
何だか朝と同じ光景が……
「はい、きな子。お菓子」
「うぅ、灯夜さんに悪戯したかったのに……」
きな子がどんな悪戯をするか気になるところだけど……一番気になるのはアレだ。前にきな子と夏美から聞いていたみんなの衣装……ちゃんとみんな着ているし、四季の格好はあれ、寒くないのか?マジで包帯巻いてるだけじゃないのか…………ではなくその奥の金色の丸い球体……まるで太陽神の球体形態みたいな感じだけど…………
「やはり灯夜さんも気になるみたいですの」
「うぅ、千砂都さん、指定したものを……」
『この中には着てるよ~因みにこの仮装は前に古本屋で読んだ漫画の……』
うん、やっぱりそうだよな……それ、専用の言語で形態変わるのか?とは言えやっても乗ってくれるか分からないのでやめとくことにした。
「あはは、灯夜さん。何だかきな子ちゃんが誘ってくれたみたいで、わざわざごめんなさい」
「いや、別に……」
まぁこう言うのも悪くはないしな。
「因みにきな子。僕に悪戯をするとして、何をするつもりだったんだ?」
「え?くすぐりっすかね?」
くすぐりね……なるほど。それじゃ
「きな子」
「はいっす?」
「トリックオアトリート」
「え?」
きな子自身、やられるとは思ってなかったみたいだな。お菓子とかも用意してないみたいだし…………
「悪戯希望だな」
「えっと、その…」
逃げようとするきな子の腕を掴み、容赦なくくすぐりをする僕であった。
それから普通にパーティーを楽しむ中、紗桜莉が何かを察知していた。
「ちょっと外に行ってくるね」
そう言って出ていくけど、あいつのあの格好…魔女だって聞いてたけど…………某有名なキャラクターのマレ○セントみたいな格好していたけど…………スクールアイドルなのに、何で普通に可愛いのを着ないのか思う僕であった。
「ふぅただいま」
「紗桜莉ちゃん、何してたの?」
「ちょっと中学生いたからふさわしい格好をさせてきた。紫色の戦隊ヒーローみたいな……」
本当に何をして来たのかは深くは聞かないことにしておこう……
ちーちゃんの翼神竜は書いてて思い付いたので……
感想待ってます!