灯夜side
家に帰ると既にきな子が帰っていた。帰ってはいたけど、何故か正座をしていた。
「きな子……何で正座をしてるんだ?」
「灯夜さん……お話があるっす」
話……三船に言われたことを思い出した。ちゃんときな子の話を聞かないとな。
「朝……きな子が変な感じだったのは本当に申し訳ないっす」
「気にするな……って言いたいけど……きな子は僕の事を嫌いになったのか?」
「そんなことないっす!大好きっす!」
きな子の気持ちは変わらないか。それだけでも凄くうれしい。
「その、何でそんなことを思ったっすか?」
「その……昨日のキスの事で……もしかしたら嫌な思いをさせたんじゃないかって不安に思ってな」
「嫌なんて……きな子もただ……」
「ただ?」
きな子は顔を赤らめながらもじもじしていた。どうしたんだ?
「その……昨日のキスが……凄く良かったっす……だからもっとキスをしたいって思って……」
「もっとって……」
そんなことを言われると、昨日のキスをまた思い出してしまった…………
「その……また……キスしても良いか?」
「はいっす……ただ一回だけじゃ嫌っすよ」
きな子は目を閉じ、僕はそっとキスをした。ほんのり甘く、そして柔らかい……それに暖かさも感じる
「もう一回……っす」
「あぁ」
またキスをする……ただキスをするだけじゃ満足出来ず、僕はそっときな子を抱き締めようとするが……止めておこうと思っていると、きな子から抱きついてきた
「ん//はぁ…もう…一回……」
「あぁ……」
お互いに抱き合いながらキスをする…………
次の日……目を覚ますと隣できな子が眠っていた。
「あれ?」
昨日の夜の記憶が遠い……なんだろう?確かキスをしてたら…………
ハッと思い、布団を捲るがきな子はパジャマを着ている…………
「してない……よな?」
恋人同士になったからと言って、一線を越えたかと思ったけど……そんなことなかった。それにしても昨日は……確か……何回かキスをしたあと、いつも通りに夕食を食べて、お風呂に入って部屋に戻ったら……きな子がやって来て……
「その……」
「まだしたりないか?」
「はいっす///」
それからきな子を押し倒して、キスをして…………………………
「思い出すだけでかなり恥ずかしいぞ……」
キスだけ盛り上がってしまうとは…………なんと言うかお互いにテンションが上り過ぎだよな…………
「ん…あ~灯夜さん……おはようっす」
一人で思い悩んでいるときな子が目を覚ました。
「あぁおはよう。きな子」
「ん…」
きな子は何故か目を閉じ、何かを待っていた。
「きな子?」
「おはようのちゅうしてくださいっす」
「…………」
「灯夜さん?」
「いや、それをしたら……行ってきますとかおかえりとかおやすみのもしないといけなくないか?」
「きな子は良いっすよ~」
「その……出来たらたまにするくらいの方が個人的に良いんだけど……」
「ダメっすか?」
「その……まだきな子を大切にしていたいから……沢山キスをしたら……キスだけじゃすまなそうだし……」
「キスだけじゃすまないっすか?」
あぁ分かってなさそう……まぁハッキリと言わない方がいいよな…………
きな子side
昨日の夜の事を夏美ちゃんに話したら…………
「…………ちょっとブラックコーヒーを買ってきますの」
「珍しいっすね。夏美ちゃんがブラックコーヒーを飲むなんて……もしかして動画の企画っすか?ブラックコーヒーを何杯飲めば徹夜できるとかっすか?」
「違うですの……きな子さんの話を聞いていたら物凄く苦いものを飲みたくなったですの」
「?」
「分かって無さそうなのが、きな子さんの良いところと言うべきか悪いところと言うべきかですの…………とりあえず普通のキスをしただけですの?」
「そうっすけど……普通のキス?」
「いいえ、何でもないですの」
感想待ってます