突然訪ねてきた夏美。正月早々何の用かと思っていたら……
「お年玉を貰いに来たって……正月から面白い冗談を言うな……」
「冗談ではないですの!これも……」
「企画のためか?」
「え、えっとまぁ……そんなところですの」
だよね。こんな朝早くから来る理由として、しかも相手が夏美ならそれ以外ないよな……
「ん~どうしたっすか~灯夜さん……ってあれ?夏美ちゃん、朝早くからどうしたっすか?」
「何だか僕からお年玉を貰いに来たらしい」
「灯夜さんからお年玉を…………夏美ちゃん、流石に灯夜さんは成人っすけど、大学生っすよ」
流石のきな子も呆れてるよ……夏美は言うと
「なんと言われても貰うまでは帰らないですの!」
「分かったよ……ポチ袋ないからそのままだけど……はい、お年玉」
夏美に渡した金額は5円。そんな大きな金額を渡す気にはなれないしな~
夏美はと言うと物凄く微妙そうな顔をしていた。
「くっ……確かに金額は指定してなかったですけど……5円は……その……うぅ」
「きな子にも」
きな子にはちゃんとポチ袋に入ったお年玉を渡した。
「いいんっすか!?」
「ちょっと!?待つですの!彼女には甘くないですの!」
「彼女だからだよって言いたいけど、これはきな子のお母さんから預かったものを渡してるだけだよ」
北海道に行ってたときに頼まれていたからな
「わぁ~ありかとうっす~」
「あときな子」
「何っすか?」
「夏美に渡した以上、僕も渡した方がいいか?」
「大丈夫っすよ。きな子は灯夜さんと新年を迎えられただけで十分っすから~」
「きな子……」
「灯夜さん……」
お互いに抱きしめ合いながら、僕は思った。本当に僕の彼女は素直で良い子だよ……
「あの、私がいることを忘れてないですの?」
「あ、夏美ちゃん。折角だから上がってくださいっす。一緒にご飯食べましょうっす」
「お邪魔するですの」
夏美を入れて、三人で一緒に朝ごはんを食べ、少しのんびりしながらテレビを見ているが……
「夏美はいつまでいるんだ?」
「折角なのでもう一本動画を……」
「家主に断りを入れずにか」
「断ってくると思っていたですの……灯夜さんにはこちらの動画を差し上げますの」
スマホにある動画が送られてきて確認すると……
『ぴょんぴょん』
きな子が兎の真似をしている動画だった。うん、これは……
「撮影していいぞ」
「灯夜さん、何の動画を?」
「きな子が可愛い動画だよ」
見せたら消してと言われそうだから見せないでおこう
夏美は動画を撮っているけど僕らはと言うと……
「灯夜さん、みかんあーんっす」
「ありがとうな。きな子」
「さぁ灯夜さん。お返しを」
「はい、きな子」
みかんを食べさせあっていた。
「……何だかスクールアイドルのお正月の過ごし方を撮っているのではなく、恋人同士のイチャイチャを撮っている感じがしてきたですの」
「というか僕らなんかより他の所行ってきたらどうだ?」
「そうですの。とりあえずかのん先輩の所に行って来るですの……あ、最後に灯夜さん。試しにきな子さんに対して言って貰いたい台詞があるですの」
「台詞?」
「報酬はこれで」
またスマホに何かが……今度は写真?
「何て言えば良いんだ?」
「ゴニョゴニョですの」
普通なら絶対に勘違いされそうなんだか……まぁあんな可愛いきな子の写真をもらった以上は……
「きな子」
「はい?」
「お昼はきなこを食べたい」
うん、絶対に変な意味に聞こえるよな……
「お昼はきな粉餅っすか?いいっすね~きな子も食べたいっす」
「あ、うん」
「きな子さんは純粋ですの。そのままでいて欲しいですの」
うん、僕もそう思うよ……
こうして夏美を交えたお正月は終わるのであった。
合同新年会は本当に面白かった
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