灯夜ときな子の一時   作:水甲

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バレンタイン後編です!


39 バレンタイン企画! 後編!

「それで……呼び出した理由は?」

 

2月14日、きな子からかのんの家に行こうと言われ、一緒に向かうと何故かLiellaメンバー全員集合していた。

 

「実はですね~灯夜さんに是非協力をしてほしいことがありますの!」

 

バレンタイン……それにメンバー全員が揃っていることを考えると……何となく想像がつく。

 

「バレンタイン関連の動画を撮ろうとしているだろ」

 

「察しがいいですの」

 

いや、誰だって予想はつくし、それにきな子が隠したりもせずに普通に僕にバレンタインのチョコ作りを教えてもらっていたことを考えればな……それにしても

 

「僕は必要なくないか?だって……」

 

「おっと、灯夜さん。しーだよ」

 

千砂都が止めに入るけど……お前……僕がLiellaの中でまともな人だと思っていたのに…………仕方ない。

 

「早く終わらせてくれよ」

 

「何か用事でもあるですの?」

 

「灯夜さん、何か用事があるっすか?」

 

「いや、帰ってきな子のチョコを味わいたい」

 

「灯夜さん////」

 

「あーはいはい、ご馳走さまですの。それじゃ早速かのん先輩から!」

 

かのんは僕の前に立ち、モジモジしながら後ろに隠したチョコを差し出し

 

「その、いつもきな子ちゃんがお世話になってるから……お礼のチョコです。食べてください///」

 

「普通ですの」

 

「まぁ普通に渡しなれてないとしたらこうなるよな」

 

「うぅ……」

 

「さて、次は恋先輩ですの」

 

恋は顔を赤らめながらも、柔らかな笑顔で……

 

「その……男性の方に渡すのは初めてですが……私の好きなイチゴ味のチョコです。お口にあったらいいのですが」

 

「うんうん、恋ちゃんいいよ~」

 

「清楚なお嬢様ぷりが半端なく感じられますの!」

 

と言うか夏美と千砂都……楽しんでないか?

 

「さぁさぁすみれ先輩!」

 

「全く……はい、チョコよ」

 

何だか普通に渡してきたけど……何故かすみれは不満そうだった。いや、不満な顔をしたいのは僕の方だけど……

 

「何よ。不満そうな顔をして……しょうがないじゃない。男の人に渡すのなんて初めてなんだから……」

 

なるほど、一度落としてから上げていくか。

 

「割といいかもな」

 

「確かにこの方法は思い付かなかったですの」

 

「それじゃ……次はメイちゃんだけど…………大丈夫?」

 

メイの方を見ると、凄い真っ赤な顔をしていた。うん、メイからしてみれば難しいよな。これ……

 

「ほ、ほらよ///チョコ///は、初めて手作りで作ってみたけど……って無理だ!夏美!」

 

「やれやれ、まぁメイさんらしいですの。次は……可可先輩ですの」

 

「分かりました!はい、かのん!どうぞ」

 

『えっ?』

 

前のみんなが僕に渡すなか、可可だけがかのんに渡していたことに不思議そうにしていた。うん、気が付いてなかったんだな

 

「いつもお世話になってマスから、可可の感謝の気持ちをたくさん込めました」

 

「うんうん可可ちゃんらしいね」

 

「確かに可可先輩らしいですの。さて、次は四季さん」

 

「メイ……」

 

「え、いや、何で私?」

 

「メイ……食べて……色々と込めたから……愛とか色々と」

 

「いや……待て待て」

 

何だろう?色々って何を混ぜたのか気になる

 

「お次は千砂都先輩ですの」

 

「それじゃ……はい、かのんちゃん。私のまーるい思いを込めたチョコ食べてね」

 

「あ、う、うん……うん?」

 

と言うかもうかのんたちパニックになってないか?

 

「次は私だね。まぁ無難にきな子ちゃん辺りに」

 

「きな子っすか?」

 

「うん、きな子ちゃんが入ってくれたから、色々とLiellaが変わってきたからね。それと………………………………」

 

紗桜莉が何か耳打ちをするときな子は顔を真っ赤にさせていた。何を言った!

 

「あ、ありがとうございますっす///」

 

「それじゃ私だね。私もきな子ちゃんに」

 

「蓮華ちゃん」

 

「いつも気にかけてくれてありがとう。これ、感謝の気持ちだから」

 

「ありがとうっす」

 

これで残りはきな子だけか?夏美は……撮影するからやらないと言うよりかは後で撮るらしいみたいだけど……

さて、きな子は何故かモジモジさせながら……ハート型の小さなチョコをとり出し……

 

「きな子……こう言う渡し方初めてっすけど……あ、味わって食べてほしいっす」

 

そう言いながらチョコをくわえて…………これ……

 

「おぉ!紗桜莉先輩ナイスですの!」

 

「これは……いいね!」

 

「他にも方法はあったけど、無難なやつの方がいいかなって」

 

楽しんでやがる……だけどこのまま楽しませる訳には……

僕はみんなから見えないようにして…………

 

「きな子…………………………」

 

「え、えぇ!?は、はいっす////」

 

「これでいいか?」

 

「何を言ったですの?聞き取れなかったですの!」

 

「まぁ秘密で」

 

「えへへっす~」

 

「きな子ちゃん、何か口をモグモグしてるけど……」

 

みんなには言えないが、普通に僕はきな子がくわえたチョコをきな子自身に食べさせ…………

 

「後で沢山食べさせてくれよな。大好きなきな子が作ったチョコを……」

 

と言っただけだ。

 

「とりあえず撮影は終わりだな。きな子、帰るぞ」

 

「はいっす~」

 

「中々の動画が撮れましたですの。それじゃ編集を……」

 

「おい、待て」

 

「な、何ですの?」

 

「べ、別に灯夜さんに渡さなくっても良かったのこれ!」

 

「恥ずかしい!恥ずかしいです!」

 

「と言うか紗桜莉たち!気がついてたの!」

 

「あはは、ごめんね~」

 

「すみれは何を怒ってるデスか?友チョコ知らないくらいで」

 

「恥ずかしがってるメイ……可愛かった」

 

何か揉めてるけど……気にしないようにしよう。特に夏美は自業自得と言うか……

 




なお、灯夜は家に帰ってきな子を味わったそうな……


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