灯夜ときな子の一時   作:水甲

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いつの間にかきな子ちゃんの練習着が変わっていると言う……あと髪型も


04 練習着を買いに行く

「練習着?」

 

ある日の夕食。きな子からある相談を受けていた。

 

「はいっす。かのん先輩たちみたいに練習着を買った方がいいと思って……」

 

練習着か……まぁスクールアイドルだから必要だよな。とは言え……

 

「これまで練習はどうしてたんだよ?」

 

「えっと、体操着の上にこれを着て……」

 

ピンクの上着を見せながらそう言うけど……それでもいいんじゃないかって思うけど……

 

「明日休みだから買いに行くか?」

 

「いいんっすか?」

 

「と言うか買ってやるよ。練習とか頑張ってるし」

 

「あ、ありがとうございますっす!」

 

にしても練習着か……どんなのがいいんだろうか?高柳に電話して聞くか。

 

「何処にかけてるっすか?」

 

「高柳にだよ。参考にしたいから」

 

「何で高柳さんっすか?」

 

「あれ?言ってなかったか?あいつ、高校生の頃はスクールアイドルで……今もたまにやってるらしい」

 

「そうなんっすか!」

 

「だから色々と聞くのもいいかもな」

 

暫く呼び出し音がなり、電話に出たみたいだ

 

『もしもし?どうしたの?』

 

「かくかくしかじかで……」

 

『練習着か~そうだね~通気性の良いやつで、後は汗を吸いとってくれるのも良いかもね』

 

「なるほど……」

 

『後はまぁこれは私の友達の意見だけど……可愛いのが良いんじゃないの?』

 

「可愛いは重要なのか?」

 

『重要らしいよ』

 

重要なんだ。

 

『因みにきな子ちゃんはどんなの着てるの?』

 

「えっと……」

 

説明するより、写真撮った送った方がいいな

 

「きな子」

 

「何っすか?」

 

「ちょっと練習着に着替えてくれないか?」

 

「へ?」

 

「練習着着てるきな子を写真とりたい」

 

「え、え?え?」

 

『あー説明足りなくない?』

 

 

 

 

 

 

その後、高柳がきな子に説明し、アドバイスを送るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

「とりあえずきな子が気に入ったやつを買うでいいな」

 

「はいっす」

 

一緒に専門店に来ていた僕ら。それにしても……

 

「何だか楽しそうだな」

 

「え?」

 

一緒に出掛けるってなってから、きな子のテンションがやや高めだ。そんなに練習着を買ってもらうの嬉しいのか?

 

「そ、その……灯夜さんと一緒に出掛けるのが……嬉しくって……まるで……で、で…」

 

「デートみたいだって?」

 

「はぅ////灯夜さんはその、少し恥じらいとかを///」

 

「いや、恥じらうとか…」

 

何と言うか高柳とか三船とかと一緒にいることが多いから、慣れてると言うか……

 

「まぁきな子みたいな可愛い子と一緒にいるから少しは恥じらった方がいいか?」

 

「灯夜さん////」

 

顔を真っ赤にさせるきな子。あれ?変なことを言ったか?僕は?

 

「とりあえず好きなの選んでこい」

 

「は、はいっす」

 

それからきな子が試着した練習着を見たりして、きな子自身が本当に気に入ったものを見つけるまで一時間は掛かったのだった。

 

「お昼過ぎたけど、何か食べたいものあるか?」

 

「うーん、あ!それだったら!」

 

 

 

 

 

 

 

 

かのんside

 

今日は練習もなく、お店の手伝いをする私と紗桜莉ちゃん。とは言え……

 

「はぁ……きな子ちゃん……」

 

「気にしすぎじゃないの?」

 

「と言うかお姉ちゃんは何があったの?」

 

「ん?後輩の子が男の人と住んでることに対して、後輩に追い越されたって思ってるみたいで」

 

「あーなるほど」

 

「ち、違うからね!そう言うことじゃないから!ほら、お客さんが……」

 

お店に入ってきたのはきな子ちゃんと灯夜さんだった。え?二人で来たって……それにきな子ちゃん、おめかししてるし……デート?

 

「かのん先輩!こんにちわっす」

 

「あぁこの間の……」

 

「ここがかのん先輩の家で喫茶店をやってるっす」

 

「じゃあきな子。好きなの頼め」

 

「はいっす」

 

え、え、デートだよね?デートだよね?

 

 

 

 

 

 

灯夜side

 

何かかのんって子、停止してないか?注文頼みたいのに……

 

「ご注文は決まりましたか?」

 

すると灰色の髪の店員さんが代わりに対応してきてくれた

 

「あ、僕はブラックとトーストセットで」

 

「きな子はココアとパンケーキで」

 

「分かりました。ほら、かのんちゃん、行くよ」

 

「う、うん」

 

仲良いみたいだけど、姉妹か?

 

「あの人は紗桜莉先輩で、かのん先輩の家に居候してるっす」

 

「なるほどな」

 

何と言うか迂闊に敵意を向けたら、返してきそうな感じがすると言うか……お姫様みたいな感じがすると言うか……

 

「どうしたんっすか?」

 

「いや、別に」

 

暫くしてから頼んだものがきて、食べるのだけど……視線が気になる

 

「…………」

 

これは何かしら対応した方がいいのか?

ふっと気がつくときな子の頬にパンケーキの欠片が付いていた

 

「きな子。ちょっと」

 

「はい?」

 

そっと指でパンケーキの欠片を取ってあげる。

 

「あ、ありがとうっす」

 

「気にするな」

 

「その、取ったやつを食べたりは……」

 

「……よくあるやつをしたいのか?」

 

「い、一応憧れてるっす」

 

まぁやっても良いけど……流石にここでは……

 

「今度やってやる」

 

「本当っすか?」

 

「あぁ」

 

「楽しみにしてるっす」

 

何で嬉しそうにしてるんだよ……




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