きな子side
「えへへ~」
この間の誕生日に貰った指輪を見ては頬を緩んでしまうっす。それくらい嬉しかったっす
「きな子さん、ずっと指輪を見詰めてはにやけてますの」
「まぁそれくらい嬉しかったんじゃねぇのか?」
「……婚約指輪らしい」
「そうなんっすよ~灯夜さんに婚約指輪にしてほしいって言って~えへへっす~」
きな子、こんなに幸せでいいんっすかね~
「本当に嬉しいのは良いですけど、惚気話を聞かされる身にもなってほしいですの」
「そんなにか?」
「よくのろけを聞かれてるのは夏美ちゃんだから……」
「うぅ、よく動画撮影に協力をお願いしてる影響が出るなんて……」
「夏美ちゃん、聞いてほしいっす!今日の朝なんて灯夜さんに」
「だから何で惚気を始めるですの!」
今朝の話をしようとすると、四季ちゃんが何かに気がついたみたいっす
「あれって……」
「ん?あ……」
「どうしたですの?あれは……」
「3人ともどうしたっすか?あっちに何が……」
「「「見るな『ですの!』」」」
「え……」
夏美ちゃんたちが見ていた方を見るとそこには灯夜さんと見知らぬ女の人が楽しげに話している姿が……え?灯夜さん?え?え?
夏美side
「何で尾行するんだよ」
「仕方ないですの!このきな子さんを放置できませんの!」
「確かに基本的に良い子のきな子ちゃんが……」
灯夜さんと謎の女性……赤い髪に何処か優しそうな感じの女性を見詰めるきな子さんだけど、何だか黒いオーラが見えている
「灯夜さん、違うっすよね……ただの友達っすよね……灯夜さんの彼女はきな子っすよね」
どうしよう?本気でこのきな子さんが怖い……ちょっと怒ったりするところはあるけど、それでも何処か可愛らしい所があったのに……今は本気で怖い……ブチ切れきな子さん?それとも幸せによって起きた怒り?
どうするですの?こう言うとき頼りになる先輩は…………千砂都先輩か紗桜莉先輩?もしくはこれから来る蓮華さん?どうしたら……
「おい、あれ!」
メイさんが指差した方を見ると、灯夜さんたちに声をかけている人がいた。紗桜莉先輩と千砂都先輩……何だか楽しそうだけど……ここはお二人に話を聞けば……ってあれ?きな子さんは?
「灯夜さんはきな子の恋人っす!」
『あ……』
気がついたらきな子さんが突撃してた……
灯夜side
突然やってきたきな子の宣言。どうしたんだ?きな子は?
「きな子ちゃん、いきなりのろけ?」
「あー違うと思うよ。これ……」
千砂都は何故か察してるけど……と言うか……
「だから灯夜さんをとらないでください!」
「えっと……何だか勘違いしてるみたいだけど……」
この人も困ってるし……とりあえずきな子を落ち着かせるために
「きな子、この人は……」
「あれ?お姉ちゃんと灯夜、何してるの?」
説明しようとすると高柳がやってきた。高柳はこの状況を見て……察したのか
「とりあえずきな子ちゃんは落ち着いて……勘違いしてるみたいだから」
「えっと、つまり……この人は未唯さんの幼馴染で……」
「上原歩夢っていいます。灯夜くんとは前にプレゼント選びの助言をしたの」
「それでお礼を言えなかったなと思ってたら、ばったり会って……」
「えっと……その……浮気じゃないってことっすか?」
「当たり前だよ。僕はきな子一筋だよ」
「す、ごめんなさいっす……勘違いして……」
「いいよ。それにしても羨ましいな~一途な人に好かれてるって」
「本当に……ね」
何故か高柳と上原さんは遠い目をしてるけど、本当にどうしたのだろうか?
「あ、夏美ちゃんたちに話しておかないとっす」
「たちって……来てるのか?」
それから高柳たちと別れて、みんなで遊びに出掛ける僕らであった。
何気にこちらでは歩夢ちゃん初登場
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