「この間はごめんなさいっす!」
きな子は今、かのん先輩のお店である人に謝っていたっす。その人物は……
「そんな誰だって勘違いすることはあるから、気にしないで」
この間灯夜さんの浮気相手と勘違いしてしまった上原さん。上原さんは優しい笑顔でそういうっすけど……
「きな子……本当に誤解してしまったっす……こういうのはちゃんと謝らないといけないと思って……」
「きな子ちゃん、大丈夫だよ。本当に誤解するのは誰にだってあることだし、それにきな子ちゃんの気持ちは凄く分かるよ」
「へ?」
「私も幼馴染みのことになると……不安になっちゃうことがあるから……」
「上原さんもそうなんっすか?」
「うん、高校生の頃は何度も思いをぶつけちゃったことがあるから……」
上原さんみたいな綺麗な人が不安になることなんてあるっすね。いや、それよりもこんな綺麗な人に思われているのに、不安にさせてしまう幼馴染みさんが悪いような気がするっす
「そんなときに未唯ちゃんがいつも助けてくれたんだ」
「未唯さんがっすか?」
「うん、未唯ちゃんは私達幼馴染みがいつも仲良くいてほしいって思ってる子だから……いつも助けられてる」
未唯さんがそんな事を……それほどにまで上原さんと幼馴染みさんのことが大好きだからっすよね?
きな子にもそう言う風に助けてくれる人は……かのん先輩っすかね?でもかのん先輩たちは練習の時とか助けてくれるっすけど、恋愛関連の話になるとどう答えるべきか悩んでたりしてるっすから……だとしたら……きな子が一番に話をして、相談に乗ってくれるのは……夏美ちゃんっすね?
「でも灯夜くんと話してて分かったよ。あの人はきな子ちゃんの事を悲しませたりはしない」
「そうっすね。灯夜さんはきな子の事悲しい思いをさせないっす。その……きな子が少し不安になることはあるっすけど……それでも灯夜さんはきな子の事を大好きで変わらないっす!」
「そう言う気持ちは……大切だよ」
お互いに笑顔でそう言う。きな子としても今日はちゃんと謝れたから良かったっす
「…………何か店員として働いてるのに、変な気持ちになるな~」
かのん先輩は何か呟いていたっす。
歩夢side
きな子ちゃんと別れ、私はカフェオレをおかわりしていた。
「そういえば上原さんは帰らないんですか?」
「友達と待ち合わせしてるんだ」
店員のかのんちゃん。スクールアイドルをしてるらしいからきっと私達にとっては後輩みたいなものだよね。
そんなことを思っていると、一人の女性が入ってきた。毛先が緑色で髪を下ろした人
「あ、歩夢。お待たせ」
「ううん、待ってないよ。ちょっと後輩の子と話してたから」
「後輩って……大学の?」
「スクールアイドルのだよ」
私はかのんちゃんの方を見ると、侑ちゃんはかのんちゃんを見てキラキラした目をさせていた。
「あの子、今話題のLiellaのかのんちゃんだ!わー」
「ほら、落ち着いて侑ちゃん。今はお仕事中だからね」
「あ、そうだった。それにここでトキメていたらせつ菜ちゃんたちに怒られちゃうね」
「うんうん、せっかくランジュちゃんが日本に戻ってきたから、二年生で集まろうって話になったんだから」
「うんうん!凄いよね~ランジュちゃんは世界一周をして、スクールアイドルを広めてるし、愛ちゃんのお店は今や大人気だし、せつ菜ちゃんは現役のスクールアイドルを育ててるみたいだし」
「うん、侑ちゃんも音楽の勉強頑張ってるよね」
「歩夢だって、その///」
「なぁに?」
「は、恥ずかしいから今は言わない」
みんな違う道を進んでるけど、変わらない所はあるよね
感想待ってます