灯夜side
家の近くまで着くと何故か怪しい女の子がいた。
「なんだ?あの子は……」
エメラルド色のトルネードの女の子がこそこそしている。本当に何者なんだろう?
「まぁ……厄介事みたいだし……気にしないように……」
通りすぎようとすると、肩を掴まれた
「貴方、このマンションに住んでいる方ですか?」
「そうだけど……」
「ここに桜小路きな子という方が住んでいる筈ですが……知っていますか?」
知ってるけど……誰関係だ?誰が関わっている?そして僕は…………知らない振りしておくべきだよな。
「知らな……」
「あ、灯夜さん。おかえりなさいっす」
タイミング悪く、買い物帰りのきな子がやって来た。
「あれ?冬毬ちゃん、こんなところでどうしたっすか?」
「きな子先輩、この人とお知り合いですか?」
「はいっす、きな子の恋人っす」
きな子の言葉を聞いて、冬毬が僕の方を見ていた。
「お知り合いみたいですね。今、姉者が貴方の家にいる筈ですが……」
「いや、姉者って誰だよ?」
確か今家にいるのって………ウィーン、夏美の二人だよな?冬毬の顔をマジマジ見た。つり目だな
「あ、あの……恋人がいるのに他の女性を見つめるのはどうかと思います///」
「冬毬ちゃん、大丈夫っす。後でたっぷり見詰めてもらうっすから」
いや、誰の妹なのか考えていたんだけど……まぁ普通に考えて……
「夏美の妹か」
「はい。姉者がよく貴方の家にお世話になっていると聞いてます」
「まぁよく動画編集しに来てたけど……とりあえず家に上がるか」
「お邪魔します」
「あ、きな子もウィーンちゃんに頼まれたもの渡さないと」
そう言えば忘れてた……ウィーンの料理……
家に入るとリビングに豪華な料理が並べられていた。ウィーンはエプロン姿で出迎え……
「遅かったわね。あら、家主と冬毬も一緒なのね」
僕は並べられた料理を見て…………
「ウー○ーか冷凍か……」
「帰ってきて早々失礼ね。ちゃんと作ったのよ。あときな子、デザート買ってきてもらってありがとう」
「デザートって言っても果物っすよ」
「時間があればケーキを作っても良かったけど、早く食べなさい」
まぁ見た目は大丈夫そうだけど、味がって言うことがあるだろうし……とりあえず覚悟して食べるか……
そう言えば冬毬は……
『姉者、夕飯ですよ』
『冬毬!?何でここに!?』
あの姉妹は大丈夫なのか?
夏美と冬毬も部屋から出てきて、早速夕食を食べることに……因みに果物は綺麗にカットされていた。
ウィーンが作った料理は……美味しかった
「凄いな……本当に美味しい」
「何よ?不味いものを作らされると思ってるの?料理なんてきちんと手順を踏めば何だって美味しくなるわよ」
「てっきり隠し味とか言って色々と混ぜたりしてくるかと思ってた……」
「本当に失礼ね」
「これなら今度からはウィーンちゃんも夕飯当番に入れてもいいっすね」
「一緒に暮らしてないのに?」
「まぁたまに作るくらいなら……」
ウィーンの料理は一安心だけど……こっちの姉妹は……
「それで姉者。この家に来てまで編集作業をする理由とは?」
「いや、これは……この家の方が結構作業効率がいいですの!」
「効率がいいですか……なるほど……」
「分かってくれてありがとうですの」
「ですが手土産もなしに人の家に上り、作業するのはどうかと思います。これからはきちんと……」
「うぅ!?」
姉妹の話は下手に関わらない方がいいな、うん
感想待ってます!