灯夜side
今日はクリスマス。本来ならイブであった昨日と今日はきな子と二人きりで過ごす予定だったのだが…………
「まぁ予想はしてたけど……冬毬までいるのは何なんだ?」
今、家にいるのはきな子だけではなく、夏美、ウィーン。まぁこの二人は予想通りだったけど、冬毬までいるのは意外だった。
「すみません。姉者とマルガレーテが……あ、これお詫びのチキンです」
「冬毬、そんな気を使わなくても良いですのに……」
「姉者はもう少し遠慮を学んでください」
本当にこの二人……実は姉と妹は逆じゃないのかと思う。
「それでウィーンはなにしに来たんだ?またご飯を食べに来たのか?」
「今日は違うわよ。あなたに文句を言いに来たの!」
文句?別に言われるようなことは…………僕はきな子の方を見ると……
「もしかして昨日Liellaのみんなとパーティーした件っすか?でも特に問題はなかったっすよ」
「大有りよ!昨日渋谷かのんの家に行く前にスーパー寄ったら、この人と会って……」
そう言えば会ったな。確かパーティーで食材を持ち込む話になって何を持っていけば良いのか悩んでるとか…………
「貴方に何がおすすめか聞いて…………進めた食材を思い出しなさい!」
「えっと……鮭だな」
「そうよ!鮭よ!クリスマスにはチキンでもケーキでもなく鮭だって言ってたじゃない!なのに……なのに……渋谷かのんや他の人たちに……『マルガレーテちゃんって変わってるね』って言われたのよ!」
ふむ……これは知らない人が悪い気がするが、僕もちゃんと説明してやれば良かったな。
「マルガレーテ、ちゃんと説明しなかった僕が悪かった。実はクリスマスにはチキンではなく鮭を食べる風習が五年前から日本で生まれたんだ」
「そ、そうなの!?」
「そうだったんっすか!?」
「元々はフランスで伝わっていたものだったのだが、五年前にある番組でクリスマスにはチキンではなく鮭を食べろと言う言葉が生まれたんだ。それがきっかけでゆっくりだがその風習が浸透していき、今では農林水産省を動かすほどのものになったんだ」
「そ、そんなことが……」
「じゃあ前にスーパーのお魚コーナーに書かれたポップに書かれていたものも本当のことだったっすか!?」
「だからそれを知らなかった方が悪いと言うことになる」
「そうだったのね……悪かったわね。変に疑って……」
「いや、こっちも説明しなかったのが悪かった。とりあえず夕飯食べるだろ」
「えぇ、鮭をお願いするわ」
「今日は沢山鮭料理を作るっすよ」
ウィーンも納得してくれたな。とりあえず夕飯作りを……
「冬毬、灯夜さんの話は嘘ですよね?まさかクリスマスに鮭を食べるなんてあり得ないですの」
「姉者、ちゃんとしたエビデンスがありますよ」
「え?」
「灯夜さんの話は真実です」
「え?」
「姉者はこう言ったこと……いえ、もしかしたらLiellaの皆さんは知らないみたいですね。今度しっかりと教え込まないと」
「あの……え?え?本当ですの?え?」
それから僕ときな子は一緒に夕食を作り、夏美たちとちょっとしたクリスマスを楽しむのであった。
その日の深夜、何時ものごとくきな子が僕のベッドに潜り込んできた
「はぁ~暖かいっす~」
「きな子、そうやって潜り込んでくるが、僕に襲われても知らないぞ」
「灯夜さんに襲われるのは慣れてるっす~今度はきな子から襲ってもいいっすよ~」
全く……そう言うことを恥じらいもなく言うようになって……
僕はきな子の頬を触り、キスをするのであった
「今年のプレゼントはキスっすか?」
「ちゃんと用意してあるから……まぁ明日の朝には」
「えへへ~楽しみっす~」
翌朝、きな子はプレゼントの手袋を見て大喜びしていたのだが、ただそんな格好だと風邪を引くぞ……
もう五年になるのか……まさか農林水産省のクリスマスマスコットになるなんて……
あと灯夜はしっかりと襲ってます
感想待ってます