灯夜side
ある日の夕方、何となく料理する気になれず、きな子にある提案をした。
「今日は何処かに食べに行くか?」
「良いっすね~それならかのん先輩のお店に行きたいっす」
「分かった……マルガレーテ……頼むからそんな顔をするなよ」
今日も夕食を食べに来たマルガレーテが物凄いがっかりした顔をしている。そんなにか……
「全くマルガレーテはダメですの。そんな毎日夕食目当てで灯夜さんの家に来るなんて」
「それは姉者では?こちらお裾分けの食材です」
「冬毬、いつも悪いな。せっかくだからみんなで行くか。奢るぞ」
「そんな…申し訳ないです」
「いつもご馳走になってるし、悪いわよ。それは……」
「灯夜さん、いつもデートの時に奢って貰ってるのに…申し訳ないっす」
「灯夜さんの奢りなら高めのものを……」
「きな子、冬毬、マルガレーテ。気にするな。こういうのは年上の僕が奢りたいだけだから。夏美には奢らない」
「すみませんでした!」
そんなこんなでかのんのお店に行くことになるのであった。
お店まで行く途中、マルガレーテがあることを呟いた。
「それにしても……あのお店は……」
「マルガレーテ。何か駄目だったか?」
「あー、マルガレーテちゃんは紗桜莉先輩の事、苦手っすもんね」
「苦手……そうね。苦手ね……」
前々から話には聞いてたけど、マルガレーテの上から目線に対して紗桜莉はかなり注意してるらしいから、それで苦手なんだろうな。
「それに……まぁいいわ」
「どうした?」
「……こうして外を歩いていると出くわしそうだから……」
出くわす?紗桜莉なら家にいそうだけど……
「灯夜さん。紗桜莉さんの事をなめていますですの。あの人はエンカウント率が高く、気がついたら後ろにいるくらいですの」
「姉者が何かやりかしそうになった際、背後に既にいるらしいです。学校内では結ヶ丘のラスボスとも呼ばれているそうです」
「確か入学してから多くの逸話を作ったらしいっすね。下手するとLiella以上とか……」
紗桜莉は何者なんだよ……いや、良く考えれば高柳も高校時代逸話を残したらしいけど……何なんだ?周りにいる女性陣は…………
「別にあの先輩の事をいってる訳じゃないわよ。まぁ色々とあるのよ」
紗桜莉じゃないとしたら……誰だ?そんなことを考えているとかのんの家兼喫茶店についた。ドアを開けると…………
「あれ、マルガレーテさん?」
カウンター席に座る黒髪の少女がマルガレーテの名前を呼んだ。知り合いなのかと思い、マルガレーテの方を見ると嫌そうな顔をしていた。
「今日も知り合いの所でお食事をすると聞いてましたが?貴方もこちらで?」
「何であなたがいるのよ……緋雨」
えっと、知り合いみたいだな。すると緋雨と呼ばれる少女が僕らに気が付き
「初めまして、私は狼谷緋雨と言います」
「篠原灯夜だ。こっちは桜小路きな子で、鬼塚夏美、その妹の冬毬だ」
「よろしくっす。あのマルガレーテちゃんとどういう関係なんっすか?」
「きな子先輩、聞く必要は……」
「そうですね……私はマネージャー兼お世話係です。とは言え最近になって日本に来たんですが……貴方がいつもマルガレーテさんがお世話になってる方ですね」
なんと言うか礼儀正しい子だな。と言うか……
「失礼だけど歳は?」
「マルガレーテさんと同じです」
「緋雨は幼い頃に家に来てお世話をさせてほしいと頼み込んで来たのよ……それで何でここに貴方が?」
「私が来るまでの間、マルガレーテさんの事を叱ってくれた方がいると聞いたので……お詫びと挨拶を……すごい方ですね。紗桜莉さんは」
「紗桜莉先輩はすごい人っすよ~」
一体どんな話をしたのか気になるけど……マルガレーテが色々と限界みたいだな。緋雨もそれを察知し……
「では今日はこれで……マルガレーテさん、また家で」
「……分かったわよ」
緋雨はそう言って会計を済ませ出ていった。なんと言うか……複雑な関係なのか?マルガレーテと緋雨は…………
思った事が一つ。自分の中のマルガレーテの評価を変えるためにはどうしたらいいのか?
答え……マルガレーテヒロインで新しいの書こう。
と言うわけで20日辺りにマルガレーテと緋雨の小説を書き始めます
感想待ってます!