灯夜side
家に帰るとリビングから楽しそうな声が聞こえてきた。多分また鬼塚姉妹かマルガレーテと緋雨かもしくはその両方が遊びに来てるな。と言うか本当にこの家……溜まり場になってきてるなと思いつつも、きな子も楽しそうだしいいかという気持ちがある
「ただいま」
「あ、灯夜さん、おかえりなさいっす!」
「あ、お邪魔してます」
何か珍しい子がいる。いや、とりあえず冷静に今家にいるのを確認すると……きな子がいるのは良いとして、鬼塚姉妹とマルガレーテ。それに確か……
「千砂都だっけ?」
「はい!あれ?覚えられてなかった?」
「まぁそこまで親しくはないというか……あまり話したことないから……悪いな。覚えてなくて」
「あはは、あまり夏美ちゃんたちみたいにお邪魔してなくってごめんね」
何というか気さくな感じだな。確か部長をやってるんだっけ?
「灯夜さん、千砂都先輩来ること伝えなくってごめんなさいっす」
「いや、別に気にしなくていいよ。ただ本当に珍しいなって」
「何だかきな子ちゃんから話を聞いて、一度私も遊びに来たかったんだよね。あ、これお土産のたこ焼です」
「千砂都先輩、たこ焼のキッチンカーでバイトしてるんっすよ」
「へー」
「あはは、丸が好きだから……」
普通に遊びに来たんだろうけど……ちょっと気になるのは鬼塚姉妹とマルガレーテが会話に混ざってこない。特にマルガレーテは会話に加わりそうだけど……
「夏美たちは……調子でも悪いのか?」
「そそそ、そんなことないですの」
「えぇ、少々事情がありまして」
「そうね……うん」
マジで何があった……
千砂都side
今日の練習も終わり、帰ろうとしているときな子ちゃんたちの会話が聞こえてきた
「今日、緋雨がいないからお邪魔するわ」
「いいっすよ~」
「あ、私もお邪魔するですの!編集しないと」
「姉者。もう少し遠慮を……きな子先輩、すみません」
「良いっすよ~灯夜さん、大体予測してると思うっすから」
灯夜さんか~数えるくらいしか会ってないけど……割といい人だし、きな子ちゃんの事を大切にしてくれている感じだけど……何か夏美ちゃんたち三人……予測されるほど遊びに来てるの?いやいやまさかね。でも……
「きな子ちゃん、私も行って良いかな?」
どうしても気になってしまう。だから試しに遊びに行って良いか聞いてみることにした
「良いっすけど……千砂都先輩、バイトは大丈夫っすか?」
「今日はお休みだから」
色々と気になるしね
きな子ちゃんの家に着くときな子ちゃんはお茶を出しにキッチンへ。マルガレーテちゃんはのんびりこたつに入ってる。夏美ちゃんと冬毬ちゃんは編集作業……遊びに来てる割には…………
「きな子ちゃん、お手洗いどこ?」
「あ、お手洗いならそっちよ」
マルガレーテちゃんが答えてくれたけど……いや、お手洗いの場所くらい知ってるのはおかしいことではないよね。うん
とりあえずお手洗いを済ませ、手を洗っていると……
「ん?」
洗面台の所に歯ブラシがある。いや、あるのは当然だけど…………コップに名前が書かれている。多分どれが自分のものか分かりやすくしてるんだろうけど…………
「灯夜さん、きな子ちゃん、夏美ちゃん、マルガレーテちゃん…………何故?」
何で二人のが……冬毬ちゃんのないのはちょっと気になったけど……
リビングに戻ると同時にマルガレーテちゃんが制服から部屋着に着替えていた
「緋雨が帰れないらしいから、泊まっても良いかしら?」
「んー良いっすよ」
泊まるのは良いけど……あの、何で部屋着が?
「マルガレーテちゃん、部屋着……あぁきな子ちゃんの借りたんだね」
「え?自分のだけど……」
何でマルガレーテちゃんの部屋着がきな子ちゃんの家にあるの!
「うーん、きな子さん、ちょっと時間がかかるから今日泊まっても良いですの?」
「大丈夫っすよ」
きな子ちゃん、色々と受け入れすぎじゃない!?
「じゃあちょっと着替えてくるですの~部屋着、いつものところにありますですの?」
「あるっすよ~冬毬ちゃんはきな子ので良ければ」
「ありがとうございます」
あー、うん……これは…………
「ちょっときな子ちゃんと冬毬ちゃん以外……ちょっとお話ししようか」
「「え?」」
灯夜side
「と言うことがあったんっす」
様子がおかしかったので、きな子に事情を聞くと……なるほどな
「全く……二人ともここを本当に溜まり場にしようとして……」
「いや、千砂都。マルガレーテの場合はいつでも尋ねて良いって言ったから」
「そうなの?」
「あぁ、保護者の緋雨からも頼まれてる。ちゃんとお詫びとして食材やマルガレーテが当番になってたりするし」
「あー、それは何かごめんね。マルガレーテちゃん」
「別に気にしなくて良いわよ。最初の頃はお世話になってたのは本当だったし……冬毬もちゃんと食材を持ち込んでるわよ」
「お邪魔するのですから当然です」
「そっか……夏美ちゃんは?」
千砂都がそう聞いた瞬間、全員で目線をそらした
「え、あ、あはは……」
「夏美ちゃんは追加でお説教だね。きな子ちゃん、部屋借りるね」
千砂都が夏美を引き摺り、きな子の部屋に入っていくのであった。
「……とりあえず夕食作るか」
三人は頷くのであった。
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