灯夜ときな子の一時   作:水甲

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06 きな子の嫉妬?

「きな子~あと一周ー!」

 

「はいっす~」

 

今日は大学も休みで、きな子も練習休みだけど、自主練をしたいと言うことでそれに付き合っている。とは言え、僕は見守るだけだけど……

 

最後の一周を終えて、息を切らすきな子。本人いわく多少は体力が付いてきたみたいだけど……

 

「少し休憩した方がいいぞ」

 

「あと少し……」

 

オーバーワークしても意味がないだろと思い、きな子を無理矢理ベンチに座らせた。

 

「ちゃんと休め」

 

「で、でも……」

 

「無理して怪我でもしたら、元もこもないだろ」

 

「は、はいっす……」

 

まぁあせる気持ちは仕方ないけど……もう少しきな子も休むという事の大切さを知るべきだよな~

 

「あれ?きな子ちゃん?」

 

休憩しているきな子に一人の女の子が声をかけていた。

 

「あ、千砂都先輩」

 

「知り合いか?」

 

「スクールアイドル部の先輩っす」

 

「初めまして、嵐千砂都っていいます」

 

「篠原灯夜だ。スクールアイドル部の先輩ってことは……」

 

前に会った二人と同じか……この子が何だかまともに見えるな。

 

「かのんちゃんから聞いてますよ~きな子ちゃんの同棲相手って」

 

「ど、同棲///そんな、きな子はただの居候っす」

 

「あんまりからかうなよ」

 

「あはは、ごめんね。かのんちゃん、心配って言うより先を越されたって思ってるみたいだから」

 

「先をっすか?」

 

きな子は分かってないみたいだから気にしないようにと伝え……

 

「それできな子ちゃんは自主練?」

 

「はいっす!灯夜さんには付き合ってもらって」

 

「まぁ付き合っているって言うか……僕は見守ってるだけだけどな」

 

「それだけでも十分だと思いますよ」

 

そう言うものなのか?まぁ丁度いいかもしれないな

 

「嵐だっけ?ちょっときな子がオーバーワークしそうなんだけど、どうしたらいい?」

 

「あれ?そうなの?」

 

「あ、あの、その……」

 

「一応僕の判断でやめるように言ってるけど」

 

「うん、それなら大丈夫だも思いますよ。きな子ちゃん一人だと無理しちゃうけど、見てくれてる人がいるならそれだけで大丈夫」

 

「なるほどな。あと別に敬語とか使わなくっていいぞ。僕は気にしないし」

 

「えっと、それじゃ……私の事も千砂都って呼んでもらえれば」

 

「分かった。千砂都」

 

それから千砂都に注意するべきこととかを教えてもらい、別れるのであった。

 

「いい先輩だな……ってきな子?」

 

「む~」

 

何故か不機嫌そうに僕の服の裾を掴むきな子。どうしたんだろう?

 

「どうした?」

 

「え?あ、いや、その……何となく……っす」

 

しばらくして、きな子の不機嫌は治ったけど、本当にどうしたんだろう?




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