「きな子~あと一周ー!」
「はいっす~」
今日は大学も休みで、きな子も練習休みだけど、自主練をしたいと言うことでそれに付き合っている。とは言え、僕は見守るだけだけど……
最後の一周を終えて、息を切らすきな子。本人いわく多少は体力が付いてきたみたいだけど……
「少し休憩した方がいいぞ」
「あと少し……」
オーバーワークしても意味がないだろと思い、きな子を無理矢理ベンチに座らせた。
「ちゃんと休め」
「で、でも……」
「無理して怪我でもしたら、元もこもないだろ」
「は、はいっす……」
まぁあせる気持ちは仕方ないけど……もう少しきな子も休むという事の大切さを知るべきだよな~
「あれ?きな子ちゃん?」
休憩しているきな子に一人の女の子が声をかけていた。
「あ、千砂都先輩」
「知り合いか?」
「スクールアイドル部の先輩っす」
「初めまして、嵐千砂都っていいます」
「篠原灯夜だ。スクールアイドル部の先輩ってことは……」
前に会った二人と同じか……この子が何だかまともに見えるな。
「かのんちゃんから聞いてますよ~きな子ちゃんの同棲相手って」
「ど、同棲///そんな、きな子はただの居候っす」
「あんまりからかうなよ」
「あはは、ごめんね。かのんちゃん、心配って言うより先を越されたって思ってるみたいだから」
「先をっすか?」
きな子は分かってないみたいだから気にしないようにと伝え……
「それできな子ちゃんは自主練?」
「はいっす!灯夜さんには付き合ってもらって」
「まぁ付き合っているって言うか……僕は見守ってるだけだけどな」
「それだけでも十分だと思いますよ」
そう言うものなのか?まぁ丁度いいかもしれないな
「嵐だっけ?ちょっときな子がオーバーワークしそうなんだけど、どうしたらいい?」
「あれ?そうなの?」
「あ、あの、その……」
「一応僕の判断でやめるように言ってるけど」
「うん、それなら大丈夫だも思いますよ。きな子ちゃん一人だと無理しちゃうけど、見てくれてる人がいるならそれだけで大丈夫」
「なるほどな。あと別に敬語とか使わなくっていいぞ。僕は気にしないし」
「えっと、それじゃ……私の事も千砂都って呼んでもらえれば」
「分かった。千砂都」
それから千砂都に注意するべきこととかを教えてもらい、別れるのであった。
「いい先輩だな……ってきな子?」
「む~」
何故か不機嫌そうに僕の服の裾を掴むきな子。どうしたんだろう?
「どうした?」
「え?あ、いや、その……何となく……っす」
しばらくして、きな子の不機嫌は治ったけど、本当にどうしたんだろう?
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