灯夜ときな子の一時   作:水甲

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そう言えばきな子ちゃんにこんな特技があったなと思ったので


07 きな子の特技

「ただいまっす~」

 

「おかえり、きな子」

 

学校から帰ってきたきな子だけど、僕が抱き抱えているあるものを見て少し驚いていた

 

「灯夜さん、その猫どうしたっすか?」

 

「あぁこいつは……」

 

きな子が気になるのも無理もない。僕も急に頼まれたからな。

 

「高柳が家族旅行で預かることになったんだよ」

 

「あの人、猫飼ってたんっすね」

 

意外な感じがするよな~

 

「名前はなんていうんっすか?」

 

「確か……」

 

「みー」

 

「シニエって言うんっすね」

 

「はっ?」

 

何で分かったんだ?きな子……

 

「きな子……名前なんで分かったんだ?」

 

「え?この子が教えてくれたっす」

 

教えたって……ただ鳴いただけじゃ……

 

「きな子、動物と話せるっす」

 

いやいや、そんなまさか……そんなこと出来るわけないよな?

 

「あー、疑ってるっすね~見ててください」

 

「みーみー」

 

「ニャンニャンニャー」

 

「みーみー」

 

「ニャニャ」

 

「みー」

 

心なしかシニエが喜んでるみたいだけど……

 

「シニエ、凄くご主人様の事、大好きみたいっすよ」

 

「本当に話せるんだな」

 

「はいっす!」

 

更にきな子はシニエと会話を続けた。

 

「ニャニャニャンニャン」

 

「みーみー」

 

「なんて?」

 

「三船さんが拾ってくれて、高柳さんが飼うことになったみたいっす。だから同じくらい三船さんの事が大好きって言ってるっす」

 

これ、本当なのか?後で高柳に確認するとして……

 

「ニャンニャン」

 

さっきからきな子が……可愛いんだが……

 

「灯夜さん、撫でてみてくださいっす。シニエ、撫でられるの大好きみたいっす」

 

「そうか……なら……」

 

シニエを撫でようとしたが、何故かきな子の事を撫でてしまった。

 

「ふぇ」

 

「あ、悪い」

 

「その///撫でるのはシニエっすよ」

 

「いや、きな子も可愛くって」

 

「はぅ///」

 

顔を真っ赤にさせるきな子。そんなに変なことを言ったか?普通に思ったことを言ったんだが……

 

「みー」

 

「そ、そうなんっすね……シニエも大変っすね」

 

「普通に会話してるけど……ニャンとかで会話しなくていいのか?」

 

「その、そっちの方が伝わりやすいっすけど……その///また灯夜さんに///」

 

それから暫く顔を赤らめるきな子であった。

 

 

 

 

 

 

きな子side

 

相変わらず灯夜さんは無自覚であんな恥ずかしいことを……

 

「どうしたの?きな子ちゃん」

 

「あ、千紗都先輩、にゃんでもないです」

 

あ、昨日のあれが……

 

「きな子ちゃん?」

 

「えっと、これはその……昨日灯夜さんが猫を預かってきて」

 

事情を説明するきな子。すると千紗都先輩は……

 

「あーそう言う無自覚な所って誰にもあるよね~」

 

「千紗都先輩もそう言うことが?」

 

「うん、まぁかのんちゃんにね」

 

かのん先輩が無自覚?あんまりそんな気がしないっすけど……

 

「かのんちゃんって、結構無自覚にイケメンなことを言い出したり、言われて恥ずかしいことを普通に言ってくるから」

 

「千紗都先輩も苦労してるっすね」

 

「うん」

 

「「はぁ~」」

 

二人してため息をつくのであった。




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