きな子side
灯夜さんと暮らすようになってから数ヶ月くらいが過ぎた頃……きな子はあることに気がついた。
それは……いつも灯夜さんにお世話になっているのにお礼とかしていない!?
何かして上げた方がいいのかもしれないっすけど……
「何も思い付かないっす……」
「どうかしたの?きな子ちゃん?」
「あ、千紗都先輩……」
一人ため息をついていると、心配そうに千紗都先輩が声をかけてきた。そうだ、こう言うとき先輩なら何かしらいいアイディアを出してくれるはずっす!
「実は……」
きな子は事情を説明すると……
「なるほどね~まぁそれだったら料理を作ってあげたりとか……もしくは背中とか流してあげたりとかしたら?」
背中を……確かにそう言うことはしたことがないっす……それなら……
「今日試しにやってみるっす!」
「うんうん、頑張ってね~」
灯夜side
夕食を食べ終え、きな子にお風呂に入るように促すと……
「先に入っていいっすよ。片付けはきな子がやっておくっす」
珍しいな……普段は促したら、先に入るのに……まぁきな子の気まぐれなんだろうけど……
僕はお風呂に浸かり、のんびりすることに……きな子もスクールアイドルを始めてから暫く経つけど、体力もついてきたみたいだな~始めた頃は疲れてぐったりしていたり、身体のどこかを痛めたりもしてたな~まぁオーバーワーク気味だったって言うのもあるけど……
そんなことを考えていると、突然風呂場のドアが開き……
「灯夜さん、背中を流すっす」
バスタオル姿のきな子が入ってきた→咄嗟にきな子の目を手で押え、風呂場から追い出し、鍵を閉める
「え?え?」
「きな子……とりあえず服を着てリビングで僕が出るまで正座だ」
「え?でも、きな子、灯夜さんの背中を……」
「いいから!」
「わ、わかったっす……」
なんだろう?お風呂って一日の疲れを癒すためのものじゃないのか?一気に疲れたぞ
お風呂から上り、きな子に正座させた。
「背中を流してくれるのは言いとして……少しは考えて行動してくれ」
「はいっす……」 「これからは水着とかで何とかするなら良いけど、僕の格好をどうにかしてからにしてくれないか」
「た、確かに……そうっすね……考えなしでごめんなさいっす……」
きな子も反省してる感じだからこれ以上はあまり責めたりしないようにしておくか
「そもそも何でいきなり背中を流すとかの発想になったんだよ?」
「えっと……実は……」
きな子から話を聞くと、普段からお世話になっている僕に何かしらお礼をした方がいいと思ったらしい。
「別に気にしなくても……いや、きな子が気にしてるからか」
「その、いつもお世話になっているっすから……」
「分かったよ。とりあえず今回は事前に言ってくれ」
「それじゃ……」
「事前に言ってくれれば、こっちも準備したりとか出来るだろう」
まぁ悪気があったとかじゃないから、あんまり怒らないでおこう。
「とりあえず風呂入って、今日は休め」
「はいっす」
こうして夜が更けていくのであった。
きな子side
灯夜さんに怒られたけど、ちゃんと言っておけばいいって事は……今度は……でも今になって恥ずかしさが出てきた。うぅ、前に見られたことがあるっすけど……今度からは色々と覚悟を決めて……
「きな子ちゃん、どうしたの?」
「かのん先輩、いや、ちょっと色々と覚悟を決めてから行動しないとダメっすね~って」
「ふーん、とりあえずそろそろ朝練始めようか」
「はいっす!練習着に……あっ」
鞄の中身を確認するとあるものがないことに気がついたっす……
灯夜side
「はぁ?お弁当忘れた?」
『はいっす……』
出掛けようとしたら、きな子から連絡を受けた僕。台所を見るときな子のお弁当が置かれていた
「届けたいけど……」
夏休みとは言え、流石に女子高に入るわけにも行かないし、校門の前で待つと言う考えもあるけど、通報されるかもしれないしな……きな子も練習で抜けられそうにないし……どうしたものか。
そんなときある人物が思い浮かんだ。頼んでみるか
電話を切り、あいつに連絡を入れ、事情を話したらOKが貰えた。
「悪いな。高柳」
『これぐらいならね。私もきな子ちゃんに会いたかったしね~』
次回!ついに……
感想待ってます