灯夜ときな子の一時   作:水甲

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09 出会う天使と灰色の姫

きな子side

 

灯夜さんから連絡を貰い、高柳さんがお弁当を届けてくれる事になったっす。因みにその条件と言うべきか……少し練習を見させてほしいとの事で恋先輩に相談することに

 

「よろしいですよ」

 

「良かったっす~着いたら連絡をくれるって言ってたっすからそろそろ」

 

そんはことを言っていると、噂をすれば何とやらで高柳さんから連絡が着て、恋先輩と一緒に校門まで行くことに……

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

ここが結ヶ丘か。新設校って聞いたけど……結構綺麗なところだな~

 

「高柳さん、どうもっす~」

 

「こんにちわ。きな子ちゃん。それとそっちの子は……」

 

「え、あ、はい、葉月恋と言います。そのこの学校の生徒会長をしていて……今日は練習の方を見たいと言うことで……」

 

恋ちゃんか~可愛い子だな~でも、何でそんなに緊張してるんだろう?

 

「その、きな子さんのお知り合いの方と聞いてましたが……こんなに可愛らしい方だとは……」

 

「あはは、可愛らしいなんて……そんなことないよ」

 

「それじゃ早速行くっす!」

 

きな子ちゃんと恋ちゃんの案内で学校を見学しつつ、練習風景を見ることに……それに……今日はあの子がいるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

学校を見て回り、最後に屋上に着くと練習着の女の子が9人……きな子ちゃんと恋ちゃんの二人を合わせると11人か~

 

「ここでいつも練習してるっす」

 

「懐かしいな~」

 

「懐かしい?」

 

「あ、高柳さんはスクールアイドルだったっす」

 

「昔みたいにはライブとかしてないけどね。一応現役だよ」

 

「へー、って紗桜莉ちゃん!?どうしたの?」

 

紗桜莉って子を見ると、身体を震わせていた。この子が紗桜莉ちゃんか~

私は紗桜莉ちゃんに近寄り、笑顔で声をかけた。

 

「初めましてじゃないよね。病院で会った子だよね」

 

「はははは、はい!」

 

「え?それって……もしかしてこの人が紗桜莉ちゃんの……憧れの人?」

 

 

 

 

 

きな子side

 

部室に高柳さんを招き、軽く自己紹介をし終えると……

 

「えっと、未唯さんが……紗桜莉ちゃんにきっかけを与えた天使って事でいいの?」

 

「う、うん」

 

かのん先輩は改めて紗桜莉先輩に確認をする。それにしても灯夜さんのお友だちの高柳さんが紗桜莉先輩の憧れの方だったとは……世間は狭いっすね~

 

「前に紗桜莉ちゃんのライブを見たときに、もしかしてって思ったんだけど……やっぱりだったんだね」

 

「は、はい、その未唯さんにはきっかけを貰えて……今はソロアイドルとして頑張ってます」

 

「紗桜莉ちゃん、良かったね。知ってもらえてるなんてすごいよ」

 

「うん、うん」

 

こんな風に嬉しそうにしている紗桜莉先輩は初めて見るっす……すると他のみんなは……

 

「あの紗桜莉がしおらしいなんて……初めて見たデス」

 

「まぁ憧れの人に会ったんだからあれぐらいは……」

 

「それに嬉しそうだしね」

 

「と言うかあの人にもあんな一面があるなんて」

 

「割とレアなのかも」

 

「動画に納めた方が良いかもしれないですの」

 

「夏美ちゃん、それはやめた方が……」

 

隅の方でみんながそんなことを話していたっす……

 

「もう少し練習とか見たかったけど、今日はきな子ちゃんのお弁当を届けに来ただけだけど……折角だから……」

 

高柳さんは立ち上り、笑顔であることを告げるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

灯夜side

 

夕食を食べている時、きな子がボーッとしているのに気がついた。

 

「大丈夫か?」

 

「へ?あ、はいっす!」

 

「今日の練習、そんなに大変だったのか?」

 

「いえ、そうではなく……高柳さんの歌声がすごかったっす」

 

高柳の?そう言えば夕方にお礼の電話をしたときに、高柳が上機嫌だったな。

 

「きな子もいつかあんな風に……」

 

歌えるようになりたいってことか……まぁそうなりたい気持ちは合った方が…………あれ?そう言えば……

 

「きな子の歌声って聞いたことないな」

 

「へ?」

 

「ほら、練習に付き合ってるけど、大体はランニングとかだろ?歌声って聞いたことないと思って」

 

「そ、その……それは……灯夜さんに聞かせるのは恥ずかしいっす……」

 

そんな恥ずかしがることなのか?

 

「今度聞かせてくれよ」

 

「うぅ……」

 

それから暫くきな子に歌声を聞くかせてほしいと頼む僕であった。




忘れずに二人のイチャイチャを……
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