三女神様の試練って過酷過ぎない?……え?私だけ? 作:通りすがりの錬金術師
キャラストーリーならジュリウスの農業が好き……!そしてにんじんばっか植えてそうなソウルちゃんが見える(強めの幻覚)
ちなみにGEのキャラ単体で言うなら、誤射姫こと台場カノンちゃんが好きです。
レース描写苦手だけど、苦手なりに頑張った。これ以上は、たぶん無理。
『あー、あー、てす、てす……うっし、オッケー!』
『はいはーい!皆さん御注目!』
夢を見た。今となっては懐かしい、『ブラッド』と私の運命の出会いの日の事だ。コウタさんが司会をして、『ブラッド』の歓迎会と、ユノさん*1のおかえりなさい会(?)を同時にやったんだっけ。
『極致化技術開発局所属、ブラッド隊長のジュリウス・ヴィスコンティです』
ジュリウスの挨拶は、凄い隊長っぽいってエリナちゃんが言っていたっけ。ついでにコウタさんに飛び火してたけど。なんか固かった感じしたけど、後々思うとあれ、たぶんジュリウスの素だよね。そんな感じがする。
その後のユノさんの歓迎会のお礼と称しての歌はいいものだったな……。直前の挨拶の言葉を途中で遮って勝手に盛り上がってたコウタ隊長には、まあ……うん。その、少し引いた。歌ってくれると読んでてマイク用意してたのにも、あのテンションにも。
そして、最後。
『ユノさん、ありがとうございました。それでは最後に一つ、発表があります。博士』
『ああ、ソウル君もこちらへ』
横にいたエリナに目線で、どういうこと?って聞かれたけど、すぐに分かるよって返しておいた。
『余り長話をするつもりはないから簡潔に言おう。実は、ここにいるソウル君に『ブラッド』の適性があることが先日のメディカルチェックでわかったんだ。故に、本日付けで彼女は『ブラッド』へと転属となる。ソウル君、挨拶を』
『はい!極東支部第一部隊所属……じゃなくなるんでしたね。えっと、カミジ・
これには極東支部のメンバーと『ブラッド』の両方から驚きの声が出たっけ。エミールさんは唐突な謎の兄目線で褒めて(?)きて少しうざかった(エリナちゃんの気持ちが少しわかった)し、エリナちゃんには色々と聞かれたっけ。『ブラッド』のメンバーとも話をして、当時副隊長だったヒロ*2やナナちゃんが私と同じくらいに入隊したって聞いた時は驚いたな。
ほんと、懐かしいなぁ……。
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新入生たちがトレセン学園にも慣れてきた頃、選抜レースが執り行われる日となった。
この日は授業はなく、1日を掛けてレースが行われるのだ。そして、それはただのレースではなく、トレーナーとウマ娘が契約を結ぶ場でもある。もちろん、結果が振るわず、出会いの無いウマ娘も多い。それでも各々の夢の為に、トレーナーを獲得しようと多くのウマ娘が燃えるのであった。
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これ以上無いほどに気分が高揚している。夢への第一歩を踏み出す時が近づいてくる。
今日の選抜レースで私が出走するのは、芝・中距離2200mの第三レースだ。まだ身体もそんなに出来上がっていない新入生がこの距離で走るのは珍しく、更に入学少し前まで昏睡状態にあったことで周りに心配されたけど、大丈夫だと押しきった。
授業や放課後に行われてる模擬レースでは1600~1800mのマイルレースに出ていた。結果は……うん、私には距離適性がなかっただけだから!(最高で4位(8人中))
私の出番までほんの少しだけ時間がある。今やっているレースの様子をチラチラと見ながら、本番の前に少し体を動かすために、併設されているアップ用のコースへ駆け足で向かう。
「えっ」
「あ……」
次の瞬間には近くを歩いていた(恐らく)トレーナーと衝突。うん、流石によそ見はダメだった。
「ごめんなさい!よそ見しちゃってて、怪我はないですか?」
「あ、ああ。大丈夫、問題ないよ」
その言葉に安心した。そして改めてそのトレーナーの顔を見たとき、驚きを隠せなかった。
「え……隊長*3?」
そんな心の声が漏れるほどに、彼の姿は隊長にそっくりだった。そういえばさっきの声も似ていたような気がする。
「どうしたの?俺の顔に何かついてる?」
「えっ、あっ……その、少し知り合いに似ていたので、つい。えっと、トレーナーさん、ですよね?」
「そうだよ。俺は……」
『まもなく、第三レースを行います。出走生徒はスタート位置に集合してください』
「あ、ごめんなさい!私の出番なので、失礼します!」
やばっ!?思ったより時間なかった!今度はヒトに当たらない様に注意しつつも、急ぎ足でコースへ向かう。
「すいません、遅くなりました!ブラッドソウルです」
「ブラッドソウルさんね。大丈夫よ、まだ全員揃ってないから」
よかった、間に合った。
それにしても、やっぱり周りにいるのは皆先輩たちだ。身体の出来上がりが違う。もちろん、勝つ気ではいるけど。
あの一年の中ならともかく、今の私の身体能力は同級生の中でも中の下くらい。一年眠っていた割には動けてて、少し不思議に思う。
少し身体を動かしていると、レースに出る全員が揃い、ゲートインが行われた。ここから私の物語が始まる。
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『ただいまより行われるはトレセン学園選抜レース、芝・中距離第三レース』
『これまでの二レースも熱い戦いでしたねぇ。気になるウマ娘はいますか?』
『私個人としては3番のブラッドソウルを応援したいですね。この中では唯一の今年入学したばかりの新入生だそうです。スタミナに不安が残りますが、好走を期待したいです』
『熱い戦いはこのレースでもみせてくれるでしょう』
『さて、各ウマ娘、ゲートに入りました』
ゲートの中でその瞬間を逃すまいと、ブラッドソウルは集中を高める。本人は無自覚だが、高まったやる気が威圧感として僅かに漏れでていて、左右のウマ娘を畏縮させている。
そして、ゲートが開きそれぞれが飛び出していく。
ブラッドソウルの威圧感に当てられた二人は出遅れてしまうが、その他のウマ娘は好スタートをきる。
『ハナを走るのは8番。今回のレースの出走者の中で唯一の逃げウマ娘です。続くように5番、1番、6番、3番が固まっていますね』
『その二バ身後ろに出遅れた2番、更に少し離れて4番、7番が続きます』
二番手以降での位置取り争いの結果、最初のコーナーに差し掛かった時点でブラッドソウルは前から5番目の位置に。フィジカル、技術ともに勝る上級生を出し抜く事はできなかった。
後ろには出遅れた二人と最初から後ろに位置取りをした7番のウマ娘。そこから暫くは先団で多少の前後はあったものの、状況が大きく変わる事はなかった。
変化があったのは残り500mに差し掛かった時だった。
『おや?先団から一人垂れて行きますね。あれは……3番ですね』
『表情も歪んでいますね。今、2番が追い付いた』
『新入生にしては頑張ったと思いますよ、彼女』
ブラッドソウルはスタミナが切れ掛けてきていた。このレースにはブラッドソウルと同じ先行策が4人。序盤での位置取り争いでより前へと行こうとして、普段より多くのスタミナを消費した。彼女にこの距離を走りきれるスタミナは、もうない。
彼女はこのまま終わってしまう。レースを見ていた誰もがそう考えた。
しかしそう簡単に終わるのであれば、ブラッドソウルはアラガミの蔓延る世界で最後まで生き延びてはいない。彼女にはそのための
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脚が重い。私の意思は脚を前に動かそうとしているが、身体が言うことを聞かない。前との距離が少しずつ開いていく。
(諦める?)
そんな言葉が頭を過る。
(まだだ、まだ行ける。私は勝つんだ)
やれるという根拠はない、勝機も薄い。けど、やるんだ。だってゴールはもう目に見えて………見えてる?
急に頭が冷えてくる。ああ、そうか。あの時に比べたら、はるかにマシだ。
「私は……」
ただただ、ひたすらに、ゴールまで、全力で、駆け抜ける!!!!
その瞬間、私の中で弾けた。
失われたはずのスタミナが沸いてきて、脚を動かしていく。ぐん、と加速していく。
『な、なんだ!?何が起きた!?三番が急に上がってきたぞ!』
『驚きましたね。先ほどまでの彼女はまさに限界を迎えていたはずなのですが』
前を走るウマ娘たちを次々と抜いていく。すでに最終コーナーを回っていて、残りは二人。その二人にもすぐに追い抜いた。
そして、その勢いのままゴールをくぐった。
『そのまま突っ込んで来て、ゴール!!一着は三番ブラッドソウル、――』
初めての一着、それはほんとに嬉しい。でも、今になって思うと、さっきのは何?……いや、その表現は適切じゃない。それが何かは分かっているから。
あの一年の中でずっと触れてきて、最後の方には私も使えるようになったもの。レースの途中で知覚したあの感覚を間違えるはずもない。あの世界での大事な、もう一つの家族との絆の証なんだから。
だからこそ、理解出来ない。なんでオラクル細胞のない
一緒に走った先輩たちも、寄ってきた友達も、スカウトの為に声を掛けてくるトレーナーたちも、皆何を言っているのか分からない。それらに私がどう返したかも覚えていない。ただ、気づいたら寮の自室に居て日付も変わっていた……。
ブラッドソウル 距離適性
芝A(B) ダートF
短距離G マイルD 中距離A(C) 長距離A(B)
()の中は試練の存在がない世界線での適性
固有スキル:血の力・共鳴
GE仕様:暫くの間、味方全体の体力を回復し続ける。
さらに、血の力が同時に発動している分だけ、全員のブラッドアーツを僅かに強化する。
ウマ娘仕様:閲覧権限が足りていません。
ヴァリアントサイズ楽しいよ!ブラッドアーツのオススメは血濡れのツァンナ()
チャージスピアも楽しかった。林檎で侵食種相手にエヴォってダメージカンストしてた頃が懐かしいな……