ウォーハンマー2600   作:ダス・ライヒ

4 / 7
名前:真田輝虎
性別:男
年齢:48歳
階級:大佐
乗艦:大和型宇宙戦艦大和
概要:あの宇宙最強の技術者と姓が同じではあるが、チート級技術者では無い(最重要事項)。

艦名:大和級戦艦一番艦「大和」
全高:450m
全長:2,630m
全幅:380m
旋回式主砲の数
三連装砲塔3基(艦首側に2基、艦尾側に1基)
ミサイル発射機
VLS360セル(装備するミサイルの種類は以下の通り)
長距離ミサイル90発
短距離ミサイル90発
長距離対戦闘機ミサイル360発(ESSMと同様の方法で1セル当り4発搭載)
短距離対戦闘機ミサイル360発(ESSMと同様の方法で1セル当り4発搭載)
近接迎撃ミサイル11連装発射機16基(片舷8基)
対空砲数
副砲(対空戦闘も熟せるので対空砲数にカウント)
三連装砲塔2基(前部主砲塔群のすぐ艦尾側に1基、後部主砲塔のすぐ艦首側に1基)
高角砲
連装砲架80基(片舷40基)
レーザーCIWS52基(片舷26基)
概要:十年前のオルク襲撃事件の火力不足を切っ掛けにして建造された数百年ぶりの宇宙戦艦。波動砲は無い。
建造当初は金の無駄遣いと大艦巨砲主義の再来として銀河連邦議会より非難されたが、未知の異星人との交戦と言う名目と一個艦隊一隻までと言う条件で建造が決定された。一番艦の大和が完成した後、遠征艦隊や移民船団の護衛艦隊ように追加建造が進められている。
本来の配備は未知領域を行く遠征艦隊や移民船団の護衛艦隊であるが、試験目的で第十二艦隊に一隻だけ配備される。

キャラ提供はG-20さん

オルク無敵戦艦
大艦巨砲主義に魅入られたオルクが手当たり次第に宇宙船の残骸を集めて建造した全長五千メートルの巨大戦艦。
馬鹿でけぇ大砲が前面に並べられ、装甲はメチャ厚いが、無敵と言いながら、ツギハギだらけなので意外と脆い。

オルク戦艦
船体その物を主砲にすると言うオルクならではの戦艦。見た者をポルナレフにする。


オルク無敵戦艦

 戦況は第十二艦隊の有利に働いており、もうこの戦いは第十二艦隊の勝利に終わるかと思われていた。

 

「何かおかしい…」

 

 第十二艦隊の火力支援と試験目的で随伴していた大和級戦艦一番艦「大和」の艦長、真田輝虎(さなだてるとら)はオルクの略奪船がただ突っ込むだけな事を怪しんでいた。旗艦らしき巨大な略奪船も、死を恐れずに突っ込んでくる略奪船の中にも無いのだ。

 

「おかしいな。敵の旗艦は?」

 

「旗艦? 先頭で突っ込んだ艦がそうなのでは?」

 

「いや、それならもっと頑丈なはずだ。私の経験上、あの緑の肌の化け物共は、強くて大きい船を好む。居てもおかしくない…」

 

 旗艦がもう轟沈したと言う砲術長に対し、十年前の事件の渦中にいた輝虎はオルクの特性を理解してそれを伝えた。

 オルクは強さが全ての種族である。輝虎は艦隊戦でオルクの特性を理解して、馬鹿でかい略奪船が居ないことを怪しんだのだ。彼が言い終える前に、そのオルクのデカい略奪船による艦砲射撃が始まり、大和の前に居た一隻の標準型巡洋艦が一撃で沈んだ。

 

「マッコイ、轟沈!」

 

「どうやら、現れたようだな…!」

 

 前の巡洋艦が沈んだところで、輝虎は双眼鏡を取ってオルクの大艦隊の方を見た。通信手の報告を聞きつつ、輝虎は巡洋艦を沈めた敵艦を発見した。

 それは、船体が主砲となっている戦艦であった。砲艦と言った方が正しいだろうか? とにかく、見た者を混乱させるオルクならではの魔改造略奪船だ。

 

『なんだこの砲撃は!?』

 

『マッコイが一撃で沈んだぞ!?』

 

「狼狽えるな! 連中、突っ込んでくるぞ!」

 

 このオルクの魔改造戦艦の火力は、実戦経験豊かな第十二艦隊を動揺させるには十分であった。見たこともない火力に艦長らが動揺する中、嫌と言うほど身に染みたギョルンの叫びで体勢を立て直そうとするが、オルクはその隙を見逃さずに、否、いつもと同様に死を恐れずに突撃する。

 

「ジェームスが!?」

 

 一隻の巡洋艦クラスの略奪船が第十二艦隊の巡洋艦「ジェームス」に突っ込み、船首をジェームスの戦隊に突き刺した。即ち接舷したのである。

 そこからオルクのやることは一つ、敵船に乗り込んで殺戮と略奪だ。

 

「イクサだァァァッ!!」

 

 略奪船の船主から海賊よろしく無数のオルクこと兵隊たちが雄叫びを上げ、無理やり接舷した巡洋艦「ジェームス」に乗り込んでくる。

 

「つ、突っ込んでくるぞ! 撃ち殺せ!!」

 

 無理やり接舷された衝撃で負傷していたジェームスの乗員らは、雄叫びを上げながら乗り込んでくるオルク等にピストルやサブ・マシンガン、カービン銃、散弾銃なので迎撃するが、死を恐れずに突っ込むオルクの勢いは抑えられず、鋭利な刃や粗悪な銃で殺されるばかりだ。

 通路は数秒足らずで数十体のオルクと数名の乗員の死体で埋め尽くされ、壁と床は真っ赤に染まる。それでもオルクの進撃は止まらない。やや大柄な頭目と呼ばれるオルクに率いられた集団は、目に付く者を殺し、目に付く者を破壊していく。

 

「は、速い!?」

 

 艦内に突入したオルクの進撃は速く、瞬く間にオルクの死傷者よりもジェームス乗員の死傷者の数が上回る。余りの速さに驚いた士官の首が刎ねられれば、彼の周辺に居た乗員や負傷者も含め、次々とオルクに殺されていく。

 

「う、うぅ…! がはっ!?」

 

 粗悪な銃で撃たれ、内蔵が飛び出して苦しむ女性乗員に、オルクは情け容赦なく手にしている刃物で切り裂き、息の根を止めた。

 

「敵が艦橋まで!? ぎゃっ!」

 

「止めろ! 投降すぶ!」

 

「殺せェ! 皆殺しだァァァ!!」

 

 更にオルクはジェームスの艦橋内にも侵入し、そこに居る乗員らに襲い掛かる。投降する乗員も居たが、オルクに投降など通じるはずもなく、刃物や粗末な銃で殺され、艦橋内は一瞬にして血の海と化した。

 

「じぇ、ジェームス…制圧されました…!」

 

「巡洋艦が一瞬で…!?」

 

 オルクが無理やり接舷したジェームスが十分もしない内に制圧された報告を受け、空母安土の艦長である恵梨香は驚愕する。

 

「ジェームス、僚艦に艦砲を向けようとしています!」

 

「直ちにジェームスを沈めろ!」

 

「ですが、まだ生存者が…」

 

「もう無理だ! 皆殺しにされている! 速く撃て!!」

 

 オルクに制圧された巡洋艦「ジェームス」は、直ぐに艦砲を人類軍に向けようとしていた。この報告を聞き、ギョルンは直ちにジェームスの撃沈を命じた。部下はまだ生存者がいると言うが、ギョルンは艦隊戦でオルクの略奪船に接舷された味方艦が乗っ取られ、自分の船を攻撃された経験があるので、もう間に合わないと判断したのだ。

 命令が出されて数秒もしない内に命令が実行されるが、現用の巡洋艦を沈めるのは容易なことではない。そんな時に、第十二艦隊で最大の火力を持つ輝虎の大和がその役割を担う事となった。

 

「本当にやるので!? まだ味方が!」

 

「私とギョルン提督の経験上、もうジェームスは怪物共に乗っ取られた後だ。砲術長、対艦徹甲弾装填後! 主砲一番二番、ジェームスに照準。フレンドリーファイヤ解除後、直ちに掃射! 味方の事を思うなら、直ちに実行したまえ」

 

「…アイアイサー! 艦長(キャプテン)!」

 

 ギョルンの命令に対し、部下は本当に撃つのかと問われた輝虎は、自身も十年前に苦い経験をしている為、同意して砲術長にジェームスを沈めるように命じた。それに応じ、砲術長は照準を乗っ取られたジェームスに定め、船首側の二門ある三連装砲塔の砲手たちに砲撃を伝達する。

 

「なぁ、味方の船を撃てと言うが、撃って良いのか?」

 

「知るか! 艦橋の方を見てみろ、血塗れじゃないか! もう終わりだよ!」

 

「あぁ、血塗れだ! きっと皆殺しにされちまってら! 敵討ちと行くか!」

 

 命令を受けた大口径三連装砲塔の砲手の一人が、味方の艦を撃てと言われて躊躇うが、照準を行う砲手が艦橋の方を見ろと言って納得させる。オルクに乗り込まれた時点で、巡洋艦ジェームスの運命は決定したらしく、艦橋の窓は血で真っ赤に染まっていた。納得した砲手は砲弾を装填ボタンを押し、三つの砲身に砲弾を装填させる。

 

『一番、装填完了!』

 

『二番、装填完了!』

 

「よし、一斉射、()ぇーッ!!」

 

 報告を受ければ、即座に砲術長は主砲の発射を命じた。船首側の二門の砲塔は発射命令に応じ、ジェームスに向けて大口径を撃ち込んだ。宇宙では轟音は響かないが、凄まじい衝撃波は出た。

 二門の三連装砲塔の砲身より発射された六発の砲弾はジェームスの中央に命中し、弾薬庫を撃ち抜いた。そこに居合わせ、大量の戦利品を喜んでいたオルク等は砲弾で引き裂かれるか、砲弾の誘爆に巻き込まれて吹き飛ぶ。その後、ジェームスは大爆発を起こして真っ二つとなり、轟沈した。

 

「す、凄い威力だ! これなら勝てるぞ!」

 

「そうだろうな! まだ終わって無いぞ! 気を抜くな!」

 

 主力艦の巡洋艦であるジェームスが轟沈したのを見ていた旗艦ロッテルドの乗員らは、大和級戦艦があれば勝てると意気込む中、ギョルンはまだ戦闘が終わってないと喝を入れ、持ち場に戻らせた。

 

「あの戦艦を作った奴、馬鹿だな!」

 

 ウォーロード級タイタン三機と共にオルクの戦艦の排除に掛かるパイロットは、邪魔なオルク製タイタンを撃破しつつ、戦艦の側面より攻撃した。側面の防御力が皆無なことを知り、パイロットはオルクを馬鹿にする。

 事実、オルクが残骸や幽霊船で作り上げた戦艦は、船体その物が何を思ってか砲身となっており、対空砲が一門も無く、護衛を除けば異常なまで接近戦に弱かった。おかげで敵戦艦を全て戦闘機や攻撃機、タイタンで排除できた。

 まだオルクの略奪船突撃が続いていたが、最後の一隻が集中砲火で撃沈されると、後に残ったのは元の残骸へと戻った略奪船ばかりであった。

 

「敵艦、反応喪失!」

 

「ふぅ、終わったな」

 

 巡洋艦ヴォルザーの艦橋内にて、レーダー手から敵艦隊の全滅の報告で、艦長のギブソンは一安心した。まだ何機か敵タイタンや戦闘機が抵抗していたが、艦隊の艦載機に掃討されつつある。

 

「いえ、敵の増援…! これは…超巨大な…!?」

 

 誰しもがもう終わったと思う中、新手が現れる。それは超巨大戦艦であった。無論、オルクが手当たり次第に集めた残骸で作り上げたので、ツギハギだらけの物である。宇宙要塞と言えよう。オルクの巨大な戦艦は、略奪船の大艦隊を全滅させた第十二艦隊と地球艦隊に、動揺を与えるには十分であった。

 

「ぜ、全長五千メートル、横幅八百と推定! 全高は…」

 

「そんな物は良い! 全艦、速くあのデカ物を沈めろ! あんな物を地球に接近させるな!!」

 

 機器を操作する参謀は大きさと横幅を告げるが、ギョルンは傘下の艦隊にオルクの巨大略奪船、その名もオルク無敵戦艦に一斉砲撃を命じる。これに応じ、第十二艦隊がオルク無敵戦艦に放火とミサイルの雨を浴びせるが、前面の装甲は異常なまでに厚く、効きもしない。

 

『敵巨大戦艦に効果なし!』

 

「この大和のでもか!? 前面装甲の厚さか! 観測機は直ちに敵戦艦を調べろ!」

 

「敵戦艦前面の主砲らしき砲身より一斉射! 来ます!」

 

「直ちに回避行動!」

 

 観測機からの報告で艦隊の一斉射が通じていないことを知った輝虎は、観測機にオルク無敵戦艦を調べるように命じた直後、オルク無敵戦艦の主砲斉射が行われたとの報告が来る。これに輝虎は回避行動を操舵手に命じた。操舵手は直ちに舵を切って回避行動を取る。

 他の艦艇も回避行動を取るが、何隻かが逃れられず、巡洋艦一隻と駆逐艦三隻、フリゲート二隻が無敵戦艦の砲撃で粉砕された。その余波は地球方面艦隊に届き、旧式艦ばかりの五隻の艦艇が爆散した。

 

「空母、退避させろ! あんな物を喰らえば、一撃だぞ!」

 

 このオルク無敵戦艦の主砲掃射の威力を見たギョルンは、直ちに安土を初めとする空母に艦隊から離れるように指示を出す。

 

「な、なんて威力だ…!」

 

『うわぁぁぁ! 死にたくない! 死にたくない!!』

 

『落ち着け! 散らばれば死にはせん!!』

 

 この光景を見たライアンとホルスは驚愕する中、実戦経験の無い将兵等はパニックを起こす。これに経験がある左遷組が収めようとするが、一隻が戦列から離れようとする。

 

「おい、何処へ行く気だ?」

 

『何って、逃げるんですよ! あんなの、勝てるわけがない!』

 

 離れようとする旧式の巡洋艦にライアンが通信手を退けて問えば、その艦長はオルクの無敵戦艦に勝てるわけがないと返し、逃げるのだと答えた。当然、逃げる事など許されない。即座に戻らねば殺すと脅す。

 

「敵前逃亡罪だぞ! 直ぐに引き返さないと、撃沈するぞ! 砲術長、照準を戦列を離れる巡洋艦へ! 艦名は…」

 

 口で言っても聞こうともしなさそうなので、ライアンは艦の砲術長に逃走しようとする巡洋艦に狙いを定めるように指示を出した。

 

『艦長、戻りましょう! アームストロングは本気です!』

 

『わ、分かりました! 操舵手、速く戻れ!』

 

「それで良い! 全艦隊、第十二艦隊を支援せよ!」

 

 ライアンの脅しが通じたのか、離脱しようとしていた巡洋艦は戦列に戻る。他の艦もそれに続こうとしていたが、ライアンが本気であることが分かったので、逃走を止めて命令通りに第十二艦隊の支援を行う。たかが旧式揃いの艦隊が攻撃に加わった程度で、オルク無敵戦艦の分厚い前面装甲を貫くことは出来ないが。

 

「足の速い艦を敵巨大戦艦の側面に展開させ、対艦ミサイル攻撃だ! タイタンと攻撃機にもやらせろ!」

 

 オルク無敵戦艦の主砲斉射が来る前に、沈めようと集中砲火を浴びせる第十二艦隊であるが、埒が明かない為に足の速い駆逐艦やフリゲート、タイタンを敵艦に側面攻撃するように指示を出す。これに応じて艦隊の足の速い駆逐艦やフリゲートが無敵戦艦の左右側面に展開する形で艦隊を離れ、対艦装備リーヴァー級タイタンや攻撃機も向かう。その間に、輝虎が調査させていた観測機より、オルク無敵戦艦の弱点の報告が来た。

 

「観測機チャーリーより検査報告! 敵巨大戦艦の弱点が判明。後部は言わずとも、側面にツギハギを確認! ですが、対艦ミサイルでの撃破は可能ですが、主砲斉射でこちらの被害が…!」

 

 結果はギョルンの読み通りツギハギ部分が残っている側面が弱点であるが、それなりの厚さがあるため、駆逐艦やフリゲートの対艦ミサイルでは時間が掛かる。その間に主砲の斉射が行われ、艦隊の被害が増すだけだ。これに輝虎は、大和の主砲で早期に片付ける他ないと判断する。

 

「我が艦の主砲を見舞うしか無いな。操舵手、駆逐艦とフリゲートに続け! この大和の主砲なら、効果的かもしれん!」

 

「しかし、提督の許可は…?」

 

「後で私が責任を取る! 今は艦隊の被害を抑えるのが先だ!」

 

 この判断を副官はギョルンの許可を得るのが先だと言うが、そんな時間は無いので輝虎は責任を取ると言って、大和を足の速い艦艇の後へ続かせた。

 

「おい、大和! 側面攻撃は駆逐艦とフリゲートだけだぞ! 戦艦が指定の位置に居ろ!」

 

「どうした!?」

 

 その行動は艦隊旗艦に見られており、参謀はこの大和の行動を咎めた。これにギョルンが問えば、参謀は大和が勝手な行動をしていると返答する。

 

「大和が勝手に側面攻撃を行おうとしております! 命令違反です!」

 

「奴も十年前で戦っている! 今はやらせておけ!」

 

「ですが…」

 

「後で処罰する! 今はバラバラに展開し、奴の注意を引くんだ!」

 

 ギョルンは輝虎がこの行動を取るのは、ライアン以上に何かあると思っての判断であり、後で処罰すると参謀に言い聞かせ、大和を側面攻撃に行かせた。

 オルク無敵戦艦の第二斉射が開始されようとする中、展開位置に辿り着いた駆逐艦やフリゲートは即座に対艦ミサイルによる側面攻撃を始める。左右側面による数十発の対艦ミサイルは無敵戦艦のツギハギだらけの側面に命中したが、前面装甲以上とは行かなくとも、かなりの厚みがあるために決定打に至っていない。やはり、相当な火力による攻撃が必要だ。

 

「ミサイル全弾命中! ですが、敵艦健在!」

 

「あんだけぶち込んでも沈まないのか!? 第二射装填急げ! 艦隊が全滅するぞ!!」

 

 対艦ミサイルを撃ち込んだフリゲートの艦長は、直ぐに二射目の装填を急かすが、もうじき第二斉射が行われようとしていた。発射は間に合わなかったが、ここで大和がオルク無敵戦艦の側面を主砲の射程内に捉えられる位置まで来た。

 

「敵艦側面、主砲の射程内です!」

 

「艦首並び艦尾の砲、全て敵巨大戦艦側面に照準! 対艦徹甲弾装填後、直ちに斉射!」

 

「了解! 照準次第、対艦徹甲弾装填後に全砲門斉射!」

 

 操舵手が敵の懐まで主砲の照準を捉えた事を知らせれば、輝虎は即座に後ろの砲塔の前の二門の砲塔に狙いを定め、対艦用徹甲弾装填すれば即座に撃つように指示を飛ばす。これに応じ、大和の三門の主砲がオルク無敵戦艦の側面に向けられ、徹甲弾が即座に装填される。

 

『装填完了! 照準良し!』

 

「撃てっ!!」

 

 装填完了後、報告を受けた砲術長は指示を飛ばした。これに合わせ、大和の三つの主砲が火を噴き、オルク無敵戦艦の側面に徹甲弾を撃ち込んだ。その効果は十数発の対艦ミサイルより凄まじく、一気に内部の弾薬庫まで貫通し、無敵戦艦を内部から破壊した。

 

「ウォォォッ! 俺の無敵戦艦がァァァッ!!」

 

 雑に作り上げた艦橋に居た略奪艦隊の提督であるいくさ頭も、無敵戦艦の爆発に呑まれ、同じく乗艦していた多数の徒党と艦と一緒に運命を共にした。

 

 かくして、突如現れたオルクの略奪船の大艦隊は、ギョルン提督の第十二艦隊の奮戦と輝虎の機転によって壊滅させられた。

 だが、これで終わりだろうか?

 一人を除き、安心しきった地球方面艦隊と第十二艦隊の元へ、オルクとは違う新たなる敵が迫る…!




さて、次からはラストスパートだ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。