マルロクサンマル
菊國「やっぱり書類めんどいな」
靖一「そうですが…やらないと面倒くさいことさせられますからね」
菊國「響はぐっすり寝てるから、お前の言った通りマルナナマルマルまで起き無さそうだな」
靖一「ぐっすりですからね。…起床ラッパで驚かします?」
菊國「………俺らどちらも怒られるんだが」
靖一「やめときますか」
コンコン
菊國「いいぞ」
電「失礼するのです」
菊國「響は隣の部屋で寝かせてるぞ」
電「なんで分かったのです?」
菊國「第六駆逐隊に居るお前が来たから」
電「なるほどなのです」
菊國「それだけか?こんな時間に来るなら、他にもあると思うんだが?」
電「…隠しても無駄ですか。貴方が何者か聞きに来たのです」
菊國「………元陸軍憲兵だと言っておこう。これ以上は言えないな」
憲兵「そう言うことだから、早く部屋へ戻りなさい。寝不足になりますよ」
電「響お姉ちゃんには何もしてないですよね?」
菊國「………することなんかあったか?」
憲兵「なにもないですね」
菊國「あ…いや、響昨日風呂入ってないわ」
憲兵「そう言えば………」
電「ええ………大切なこと忘れてるじゃないですか………」
菊國「とは言っても俺らが入れるわけにもいかないから………」
電「………どうするのです?」
菊國「起きたら入るよう言っとく」
電「分かったのです………」
ガチャッ バタン
靖一「………陸軍中将だったことは隠しておくんですね」
菊國「当たり前だろ。階級高くてもあんまり良いことないからな」
靖一「確かに………そうでしたね………」
菊國「あの時のことは今は忘れよう。面倒くさい書類が残ってる」
靖一「そうですね。やりながら話しますか。………そう言えば、この部屋にある盗聴器と盗撮器何時撤去するんです?」
菊國「何時までも………だが………撮影機の場所はこの山が終わったら変えようと思ってる。盗聴器の場所は………変えなくてもいいだろ」
靖一「中将だった事がバレましたけどいいんですか?」
菊國「分かってるから言ったんだろ?なら俺は何も言わん」
靖一「分かりました」
文屋の自室
青葉「な、なんで分かったの………だけど、陸軍の中将だった事は明日の新聞に書かなきゃ。言っていいことって言ってたけど………言ったら駄目なことって………」
『青葉どうします?』
青葉「!?」
『ほっとけ。新聞書かせといてやれ』
『貴方が中将だったこと書いてもらいます?』
『言わなくても勝手に書くだろ』
『そうですね』
青葉「この人たちは一体………」
マルナナマルマル
菊國「もう7時か………早いな」
靖一「ほとんど終わっているので響起こしてきますね」
菊國「分かった」
ガチャッ
靖一『響ー朝だぞー!起きろー!』
響『何だい?って兄さん!?何でここに!?』
靖一『昨日司令に目の前で抱き着いていたのは覚えているかな?』
響『あっ』カアッ
靖一『茹でダコみたいになってる』
響『兄さんが昨日のこと言ってきたから!』
靖一『悪い悪い。そういや昨日風呂入ってないから入ってこいよ』
響『………わかったよ』
ガチャッ
菊國「おっ、来た。風呂入ってこいよ」
響「さっきも言われたからわかってる」
菊國「そうだ!お使いを頼まれてくれないか?」
響「………何だい?」
菊國「青葉の新聞を一枚、風呂の後貰ってきてほしいんだ。陸軍中将だった事が向こうに渡ったからね」
響「分かったよ。後で持ってくる………というか、秘書艦だから結局ここに来るしね」
菊國「ほんじゃ食堂で会おう」
響「………食堂に置いてるよ。自由に持っていっていいやつ」
菊國「そうなのか。教えてくれてありがとう」
響「あなたが感謝するのはやっぱりいつ聞いても違和感があるね」
菊國「そうか?」
響「そうだよ。それじゃ」
ガチャッ バタン
菊國「そうなのか………」
靖一「先食堂行ってますね」
菊國「こいつ終わらせたら俺も行くわ」
食堂
ワイワイガヤガヤ
菊國「?どうした?」
夕立「あ!提督っぽい!」
菊國「どうした?夕立?」
加賀「これはどういうことですか?」スッ
菊國「………どっちだ?」
金剛「どちらもデース!」
菊國「陸の人間がここに来たのは陸海の元帥が無理矢理俺を海軍に異動させたからだな。中将の方は………親父が俺を無理矢理持ってきた感じだったかな?俺は嫌だったんだがね、指揮なんてしたことなかったのに」
時雨「つまり………」
夕立「どういうことっぽい?」
加賀「新兵が将官になったってことね」
菊國「周りも俺もなんで新兵を将官に無理やりしたのか聞きに行ったんだが…後それと何でそんなことができたのか…そしたら 俺の息子だからいいだろ とふざけたことを言ってきてね。俺含め聞きに行った全員、撃っちまった」
翔鶴「撃ったって………自分の父親を!?」
菊國「俺だけ入ってた弾全部撃っちまった。周りは引いてた。………俺からしたらやっと殺せた…だったな」
翔鶴「は?」
菊國「俺の事を賄賂使って軍に入れたやつだったからな。恨みしかなかった。俺は自分で入りたかったのによ………当時の元帥も元帥で馬鹿だったからな。あんな暴挙が通ったんだろう。何故か憲兵にも連れて行かれなかった事は今もわかっていない」
夕立「つまり、嫌嫌やらさせてたって事っぽい?」
菊國「大正解。まだ二十歳にもなっていない若造を何で将官にしたのか………責任が重すぎる」
加賀「そういえば………貴方の苗字と階級ってって、深海棲艦の第一次日本本土進行の時の英雄の名前と同じだけど………」
菊國「何が英雄だ!あれ程の損害を被っておいて!何がだ!」
翔鶴「え?第一師団で約千人ほど、第二師団で約千五百ほど、第三師団で約二千ほどの被害で返り討ちにしたのにあれ程って?」
菊國「は?千人だと………あの野郎…やりやがったな!憲兵!」
憲兵「すでに許可は貰ってきております!」
長門「どういうことだ?何かあったのか?」
菊國「………あいつの人員の被害発表は嘘だ」
時雨と響以外「え!?」
菊國「………青葉」
青葉「な、何でしょう?」
菊國「お前の記事を撒くことは可能か?」
青葉「出来ますけど………何を言うんです?」
菊國「急いでもってこい!ついでにカメラも!」
青葉「わ、分かりました!」ダッ!
憲兵「メディアはこっちで片付けるらしいですよ?」
菊國「ならそれでいい」
翔鶴「な、何を言うのよ………」
菊國「改竄前の人員の被害ともう一つだ」
北上「千人じゃないの~?」
菊國「そんなに少なくない」
青葉「持ってきましたよ!」
菊國「録音を始めてくれ」
青葉「分かりました」カチッ
菊國「………第一次深海棲艦日本本土進行の人員被害は約千人ではなく、一万八千人以上だ。そして、返り討ちにしたのではなくアイツラの弾が無くなったから帰っただけだ」
青葉「つまり、当時の発表は嘘だったということですか?」
菊國「そうだ………自分が指揮をしていたから知っているが、何個大隊が全滅し壊滅していたのか………いや一番マシな大隊でも半分以上は戦死していたと覚えている」
青葉「人員の被害が千人だったというのは、大隊二個分ほどの被害だったということですか?」
菊國「そうだ………。………八個の大隊の内五個大体が全滅した。残り三個の被害は一個が九割一個が六割一個が5割戦死した」
青葉「あのとき、あなたが指揮をしていたのは………第何師団ですか?」
菊國「………第一師団だ」
青葉「ということは………他の師団は………」
菊國「聞いたところだと………第二で九割、第三で九割六分だったと聞いている」
青葉「………今回の………被害の偽装について………感じたことは………」
菊國「………文屋の言うことは、艦娘でも同じか………なら言っておこう。あいつは自分の権力を守りたいがために今回のことをしたと俺は思っている!あいつはまだ生きているだろうがあの国賊を生かしておく気は毛頭ない!それと、文屋共に言っておく。何を感じたかなんて聞かないほうがいい。自分がそれを聞かれたときにどう思うか考えてみろ!俺は今ぶん殴りたくなっている!」
青葉「………こ、これで………インタビューを、終わり………ます」
菊國「後で資料は渡す。………それとぶん殴りたいのはホントだからな。そんなものは聞くもんじゃない」
青葉「分かり………ました………」
今日はある意味平和です