病弱TS娘と女騎士   作:レーズンモン

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一か月ぶりでございます。すいません、重い筆を持ち上げるのに時間が掛かりました。


自分のクラスへ、そして自己紹介

 俺とニーナそしてルリアナと話しながら教室へ向かう。途中で掲示板にクラスが張り出されていた。もちろん俺とニーナは一緒のクラスだ。残念ながらルリアナとは別のクラスだった。まぁ、会おうと思えば会えるので問題はない。

 

 そんなこんなでクラス前に到着。ルリアナと別れ、俺とニーナは扉の前に立つ。既にガヤガヤと中から楽しそうな声が聞こえてくる。...ふぅ、ちょっと緊張してきた。大丈夫ダイジョブ。いきなり罵詈雑言など飛んでこない限り発作など起こらん。不安な俺を察してかニーナが手を繋いでくれる。手を繋いだことで気づいたが俺の手汗やべえ。恥ずかしい、緊張してんのバレバレじゃん。後、汚いよ俺の手。離そうとしたがニーナがさらに手を強く握ってくる。

 

「大丈夫、私が守るから。ソニアは堂々としてればいい」

 

「えっと、それもあるけど。あの...手汗が...その」

 

「ん?...ああ。全然平気。むしろもっと欲しいくらい」

 

 なんかすごいアブノーマルなこと言ってなかったか?俺が返事をする前にニーナは扉を開けた。そして俺を引っ張ってずんずん入ってゆく。気持ちの整理がついてないまま入ってしまい、あまり周りを見れない。ニーナが急に止まったので俺も止まる。何事かとニーナを見上げるとニーナは黒板を見ていた。...ああ、そうか。自分たちの席を探しているのか。

 

 黒板には紙が貼られている。紙には四角の枠の中におそらく生徒たちの名前が書かれている。俺の名前はどこかと探すが先にニーナが指を指して教えてくれた。おお、一番窓の近くの一番後ろではないか。一番安心できる席ではないか、やったぜ!さて、ニーナの場所は....ああ、結構離れている。一番廊下側の列の真ん中らへんだ。

 

「残念、結構離れてしまったな」

 

「そうだね。じゃあ、休み時間に会いに行くね?」

 

「いや、大丈夫だ。私が行く。ソニアには無理をされるわけにはいかない」

 

「そこまで離れてないから大丈夫だよ~。心配してくれるのは嬉しいけど過保護すぎだよ?」

 

「そんなつもりはなかったんだがな...。言い方を変えよう。私から会いに行きたい、これでどうだ?」

 

「...そこまで言われちゃったらなんも言えないよ。分かった待ってるね?」

 

「ああ」

 

 席はそこまで離れてないから全然平気だがニーナは固持したので素直に従う。俺はどっちでもよかったし、それに集まるなら俺の席の方がいいしね。

 

 ニーナと一旦別れ、それぞれの席に向かう。にしても前世の教室と大して変わらない内装だな。黒板はあるし、机も木製の机だ。形も同じだ。俺の席についたのでバッグを横にかける。ニーナが俺のところに来るので席について一息つき、周りを見渡す。色とりどりの髪色をした子供達がグループに分かれて駄弁っている。もう仲良しグループが出来ているのか?それとも元々仲が良かったのか。そんなことをぼけーっと考えながら見ていたらニーナがやってきたのでお喋りをする。

 

 どれくらい駄弁っていたか急に鐘が鳴った。きっとチャイムだ。程なくして担任と思われる男の人が入ってきた。

 

「よーし、チビ達。席につけー。自分の席分かるかー?分からないやつは黒板に貼ってるぞー」

 

 男の人が呼びかけをかけるとみんなもそれぞれの席へ座ってゆく。

 

「よし、みんないるな?先ずは自己紹介でもしようか、最初は俺から。このクラスを担当することになったセシスと言う。よろしくな」

 

 男の人、もといセシス先生はやはり俺達担任の先生のようだ。背が高く、顔色が悪い。髪も跳ねてるし。ズボラな感じがする。ちょっと心配になってきた。

 

「先ずは君から始めて順番に自己紹介を。この列が終わったら次は隣の列、わかったかな?」

 

 はーいとみんなが元気に返事をする。そして自己紹介が始まった。正直、自己紹介好きじゃないんだよなー。みんなに注目されるし、なに言えばいいかわからないし。どうしよ、何話せばいいのだろうか。そうだ、先に自己紹介をしている子を参考にしよう。ふむふむ...特技ね、そして好きなものね。俺の特技...何だろう?裁縫?ありだな、それにしよう。好きなもの...好きなものね~。ものじゃなきゃニーナって言うけどな。ニーナはものじゃないし。そんなことを考えていたらニーナの番がきたようだ。

 

「私の名前はニーナ。剣を少々嗜んでいる。体を動かすのが好きだ。後はソニアも好きだ、以上」

 

「ごっほ!げっほ...あ、えっとすいません...」

 

 あ、あぶねぇ...ちょっと発作起こりかけた。ニーナが駆け出そうとしてきたが手で制した。っく、めっちゃはずい。ニーナは恥ずかしくないのか?俺だけか?周りもガヤガヤし始めたし。変に俺が反応してしまい俺がソニアってバレそう...。いや、結局バレるじゃん。最後俺の番じゃん自己紹介。なんで俺が最後なんだよ~恥ずいよ。あいつじゃんニーナが好きって言ってたやつって思われるじゃん。はぁ~目立ちたくないのにな~...。

 

 恥ずかしさで悶絶していたらいきなりでかい物音が鳴った。吃驚して物音の方に目を向ける。どうやら椅子が倒れる音だったらしい。

 

「フハハハハ!よく見よ皆の衆!私の名はアルーシャだ!世界一輝いているこの男の名前だ!フハハハハ!!」

 

 クソでかい声で名乗りを上げたのは金髪の男だ。確かに輝いてる、髪が。てか金髪?金色の属性なんかあったか?キラキラしていて鬱陶しいほど輝いている髪をよく観察する。...なるほど、よく見たらちょこちょこ茶髪が交じっている。つまりあいつ髪染めてやがる。10歳で髪を染めるかー、あの感じだと自分で染めたな。キャラ付けか?学校デビューか?やめとけ...黒歴史確定だから。

 

「私の金の魔法で皆を億万長者してやろう!どれ、いまか「魔法の使用は授業の内でしか使用できません。そして自己紹介が長い、座りなさい」あっはい」

 

 アルーシャのデカボイスに被せてセシス先生が静謐に声を掛けた。逆らえない圧を感じた。教師らしい一面を早速見せてもらった。見た目ズボラで心配したが安心しました。アルーシャも察して素直に着席した。そして自己紹介再開。どんどん順調に進んでいき遂に俺の列の番がやってきた。俺は考えた文を心の中で復唱しながら出番を待つ。俺の前の子の番がやってきたと思った瞬間、バン!っと机に手を打ち付けながら勢いよく立ち上がった。

 

「クハハハハ!我の名はスーラなり!聞いたな、我の名を!そして轟かせろ!この混沌の闇を操る覇王が表れたとな!!我の闇は有象無象の魔法など一段...いや二段違う!何故ならば、破壊力が違う。心も操ってしまう。そして!なんたってカッコいい!カッコよさが圧倒的に違うのだ!だから我もカッコいいのだ!クハハハハ!!...クハ..ハ...は....」

 

 シーンっと静まり返った教室に気づいたのか段々声が小さくなっていく女の子、もといスーラちゃん。闇を操ると言っていたように髪色が真っ黒だ。俺には馴染のある色だ。だがこの世界では希少な存在だな。まさか闇の適性者がいるとは俺はちょっと一安心。なんたって俺も希少な光適性者だからな、ちょっとは分散するかな。注目度的な意味で。

 

 スーラちゃんの様子はプルプル震えて立ち尽くしてる。耳まで真っ赤だ。まさか高笑いの二人目が出るとは思わなんだ。学校デビュー失敗しちゃったなこりゃ。よし、友達二号候補だな。

 

「えっと、その.....以上です」

 

 弱弱しい声でそういって座ろうとしたが勢いよく立ち上がったせいで椅子が倒れていたことに気づかず、思いっきり転んで椅子に頭をぶつける。涙目で椅子を立てて座り顔を伏せた。可愛い...絶対友達になろう。俺は決意した。ってかそうだ俺の番じゃん。えー...この空気感でするの...きつい。だがやるしかない、既にみんなに見られている。ふぅ...落ち着け。大丈夫、さっき復唱していたことを言えば言いだけ。俺は決意を固め立ち上がった。

 

「えーっと、初めまして。ソニアと言います。特技は裁縫です。服など解れてしまったときは任せてください。遠慮なく相談しに来てくださいね?あと、見ての通り光適性者ですがみんなと同じ、ただの人間ですので仲良くしてもらえると助かります。よろしくね?」

 

 よし、無難に終えれたな。ふぅっと一息つき俺は座る。終わったんだがめっちゃ視線を感じる。みんなの視線を感じるが特に隣の席の子視線が強い。もうガン見よガン見、視線って刺さるんだな、注射刺されてるみたい。

 

「こっほん。よし、終わったな。個性豊かな子たちで先生は楽しみだよ。では、体育館に移動するぞ。校長のありがたーい話があるからな。みんな廊下に並べー」

 

 セシス先生が号令を掛けみんな移動を始める。俺は視線から解放され一安心。俺も廊下へ出るか。廊下へ出ると先生が皆いるか確認する。し終えると先生が先頭に立ち、歩き始める。並ばなくていいみたいなのでニーナと横並びになり先生について行く。

 

 そこからは特に何もなく体育館に着き、校長のありがたい話を聞いた。簡単にまとめると入学おめでとうここから大変だけどみんな頑張ってね先生たちがしっかり導くから安心しなさい。みたいな。話を終えて教室に戻り、授業の予定表と教科書が配られた。これで今日はおしまいらしい。明日からこの予定通りに進むのだろう。教科書は机に置いてっていいみたいなのでそうしよう。体力ナメクジには助かる。

 

 みんなも帰るみたいだし、俺も帰ろうか。教科書を机にしまいバッグを背負うといつの間にかニーナが隣にいたので横並びになり帰る。

 

「体調の方はどうだ?ソニア。不安なことがあるなら私に言ってくれ」

 

「うん、大丈夫。不安なことじゃなくて文句はあるけど」

 

「なに、何が不満だったんだ?」

 

「....誰かさんが自己紹介の時に好きなものに私をあげたことが」

 

「?....ああ、私か。何故だ?好きなものを言っただけだぞ?」

 

「すっごく恥ずかしかったんですけど~。発作が出そうなほどに!」

 

「それは本当か!?すまない、ソニア...。私が悪かった、具体的に何が悪かったのか分からないが悪かった」

 

「もうっわかってないじゃん!みんなの前で言わないでってこと。わかった?」

 

「?...まぁ、分かった。これからは二人きりの時に言おう」

 

「....そういう問題じゃないんだけど...」

 

 これ以上言ってもわからなさそうなのでグチグチ言うのもやめた。ま、まぁ二人きりだったら誰にも聞こえないだろうし大丈夫だろう。俺の心臓を度外視すればな。

 

 俺達は校門を出て、転移符を取り出し発動。家に帰還!ニーナと別れ、家につく。両親は既に帰ってきていて俺を待っていたみたいだ。親に今日あったこと話す。ニーナと登校し、ルリアナと会ったこと。クラスに個性豊かな子たちがいたこと。俺の話をニコニコと嬉しそうに聞く母と父。俺もきっと笑っているだろう。

 

 話を終え、ご飯を食べ風呂に入る。予定表を確認しながら時間を潰しているとそろそろ寝る時間だ。明日から始めるのか、学校が。クラスは楽しそうだし、いじめは大丈夫そうだ。明日から楽しみだ、昨日まで不安だったんだがな。とりあえず、明日の目標はスーラちゃんと友達になることだな。

 

 そんな目標を立ててベッドに入る。ああ、楽しみだ。俺は期待を抱きながら目を閉じた。




次はいつになるのか自分でもわかりません!先に謝っときます。
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