『ウイポ10』の発売が今から楽しみです。
前半は物語、後半は競馬ゲームにおけるカブラヤオーの説明となっております。
史実においても、この世界においても、カブラヤオーという名馬はとんでもない強心臓と超ハイペース逃げを武器とする。
特にこの世界では屈腱炎などの大きな怪我をしていないうえ、無敗で三冠すら達成している。
レースだと前半1000mでいつものように57秒台を叩き出すし、そんな大逃げを打っても他馬をちぎり捨ててしまう。
まさに恐ろしすぎる『狂気の逃げ馬』。
ある種の恐怖の象徴なのかもしれない。
だが持ち馬であるカブラヤオーが、そう称されるのも頷ける。
「……カブラヤオー強すぎないか?」
ゲームのコントローラーを投げ捨てかけるが、寸前で踏み留まる。
今こうしてある競馬のゲームプレイしていたのだが……特定年に登場するカブラヤオーが鬼かと嘆きたくなるぐらい。
あんまりすぎる強さで、クラシックに挑戦したゲーム内での俺の所有馬を叩き潰して、無敗三冠を達成したのだ。
しかもゲーム内でのカブラヤオーの登場がゲーム開始直後からと来た。
明らかに初見殺しだし、初心者殺しでもある。
だが、このようなゲームをやってみて実感する。
「やっぱりカブラヤオーって、強かったんだな……」
誰から見ても、どのような視点でも強かったのだろう。
ゲームでの所有馬が手も足も出ないところを眺めていると、いかにあのカブラヤオーが異常だったのかがわかる。
カブラヤオーへの対策をしようにも、大逃げされて蓋をして封じることすら許してくれない。
果てには、プレイヤーの目の前で容赦なく三冠を達成してくる。製作者に人の心はなさそうだ。
確かにカブラヤオーの強さはわかるのだが……こうも初っ端からカブラヤオーをお出しされると、なぜかあとになって登場するシンザンやセントライトなど、歴戦の三冠馬ですらまだ温情のように思えてくる。
攻略本を買って確認してみたのだが、一応セントライト、シンザン、カブラヤオーの能力はほぼ互角だという。
初見殺しの度合いは大逃げしてくるカブラヤオーの印象が強すぎるが。
まあ、シンザンもシンザンでどのような位置でも確実に伸びてくる……が、体感だとカブラヤオーのほうが厄介な気はする。
ペースを壊してくるし、しかも垂れない。
やっぱり、この競馬ゲームに人の心はなさそうだ。
セントライトも、シンザンも、確かにとんでもない強敵だ。
カブラヤオーの初見殺しがあまりにも強すぎるだけだ。
プレイして最初期に運良く皐月賞への出走に漕ぎつけたと思いきや、出走馬にカブラヤオーがいたときの絶望感。
完全にプレイヤーの心を折ろうとしている。
流石は『狂気の逃げ馬』――相対する他馬は全てちぎり捨ててしまう。
にしても、登場させるタイミングというものがあるのではなかろうか……。
【攻略本から抜粋:カブラヤオー】
【プロフィール】
父:ファラモンド
母:カブラヤ
性別:牡馬
主な勝ち鞍:クラシック三冠、秋古馬三冠など
1970年代の日本競馬にて、史上初めて無敗でクラシック三冠を制覇した名馬。
レースに出走するたび、大逃げを打ち、超ハイペースを展開するため『狂気の逃げ馬』とも。
また、日本馬として初めて仏国の凱旋門賞を善戦した。
【ゲーム内ステータス】
実在馬としての登場:ライバル馬○ 繁殖馬☓
主戦騎手:倉田隆景(関西)
脚質:逃げ
主な出走レース:クラシック三冠、春秋古馬王道路線
馬場適性:芝
スピード:SS+(ゲーム内最高クラス)
距離適性:1800m~3000m
根性:SS+
末脚:S+
位置取り:B+
特殊能力:狂気の大逃げ、差し返し
【対策】
危険度:SS(当たったら諦めるべし)
序盤で当たったら諦めるべし。最序盤の牡馬クラシックなどに登場する。
ゲームをかなりやり込み、カブラヤオーの展開する超ハイペースに耐えれる馬を用意する他ない。
ただそこまでしても、ようやくカブラヤオーと同じ土俵に立ったに過ぎない。
スピードと相当切れる末脚を持つ馬でないと、太刀打ちすらできない。
勝ち方としてはカブラヤオーを徹底的に猛追し、最終コーナーでまくり、躱すしかない。だがこれがまた至難。
マークさせるとさらにペースを上げてくる。そのため、スタミナ勝負と末脚勝負を同時にやれる馬が必須。
また、最終直線でカブラヤオーを差すのは極めて危険。粘りに粘るうえ、差し切ったとしても差し返してくるというおまけつき。
カブラヤオーに勝つなら、最終コーナーでまくって躱し、カブラヤオーの差し返しを耐え切る他ないという結論が出た。
なお、あまりにも強すぎて編集部でカブラヤオーに勝てた者はいない。
最序盤鬼畜カブラヤオー。