ようこそ怪しさ満点の教室へ   作:白ノ宮

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4話

さて、学校探索も兼ねて現時点で空いている場所を歩き回って監視カメラを探し回った結果、予想通り一部の場所だけ監視カメラの包囲網にぽっかり穴があった。

 

特別棟の方に行くと建物内の監視カメラの数は減少し、中庭と思わしき場所には監視カメラと思わしきものはひとつも見つからなかった。

 

(学校側に知られたら困ることは特別棟で起こる可能性が高い...と。闇討ちとか恐ろしいな。他クラスや同じクラスでも特別棟に呼び出されたら無視することにしよう)

 

危険な事にはできるだけ首を突っ込まない。

それが善良なる市民の正しい生き方だ。

 

そうと分かったらさっさとこの場所から離れよう。

この事実に気付いてからこの場所が不気味に思えて仕方ない。

 

少し駆け足気味で本棟に戻った我は自分の席に腰を下ろした。

 

皇「少し歩き過ぎたか...」

 

慣れない靴で学校中を歩き回ったのが祟ったのか足に痛みが走る。これは靴擦れを引き起こしているな。

 

少し待って始業20分前になると我は保健室に向かった。

 

保健室は電気が付いていて鍵も空いていたが、教員不在のマグネットが貼ってあった。

 

保健室内をジロッと見渡してみると監視カメラは見当たらない。

 

担当教員がいることを前提としているから監視カメラがないのか、それとも意図的に監視カメラが設置されていないのか定かではないが今はちょうど良い。

 

薬品だなからオキシドールを取り出して、机からティッシュを一枚抜き取る。

 

長椅子に座って靴と靴下を脱いで患部にオキシドールを適量掛け、床が濡れないようにティッシュで受け止める。

 

沁みて痛いがこれは消毒できている証拠なので一安心する。

 

靴擦れだと油断して消毒を怠ってはどんな病気にかかったとしても文句は言えない。

 

使ったティッシュをゴミ箱に捨て、オキシドールを薬品棚に戻して靴下と靴を履く。

 

患部はガーゼで塞いでおいたがもう少し薄いものを選んだほうがよかったかもしれない。余計に靴擦れしそうな気がする。

 

あまり力がかかり過ぎないように気をつけながらクラスまで歩いて行った。

 

因みにDクラスの連中はほとんど信用ならないので鞄も持ってきている。

 

改めて教室に入るとその光景に驚く。

始業10分前だというのに来ている生徒は半数以下しかいない。

自分の席に着くと綾小路に話しかけられる。

 

綾小路「おはよう、皇。今日は遅いな、何かあったのか?」

 

皇「あぁ、おはよう。いや、早めに学校に着いたから設置されている監視カメラを学校探索がてら探し歩いていたらつい歩き過ぎてしまってね。保健室で靴擦れしたとこの消毒を行なっていたんだ、慣れない靴でするものじゃなかったよ」

 

綾小路「そうなのか。でもなんでそんな事を?」

 

皇「ふむ...。綾小路、この教室の天井を見てほしい。おーい!堀北も天井見て」

 

堀北「大声で呼ばないで。仲良いと思われたらどうするの?」

 

綾小路「監視カメラが結構あるな」

 

皇「そう、普通は教室に監視カメラなんてないんだよ。ただ、この学校は校舎のいたるところに監視カメラがある。いくら国営と言ったっておかしいと思わないかい?」

 

堀北「それもそうね、それでどうして学校探索につながるのかしら?」

 

綾小路「聞いてたのか」

 

堀北「何?聞いていたら悪いの?」

 

綾小路「いや、悪くない...」

 

相変わらずツンケンしてるねぇ、堀北は。

そんなんじゃモテないぞぉ?

 

皇「この学校のポ評価システムについては分かっているよね?生徒の価値を常に測っている。そしてそれはこの天井にあるものや学校にたくさん設置されている監視カメラによって見られているという訳さ。そういえば堀北は次の月のポイントの支給額はいくらだと思う?」

 

堀北「いくらって...。10万でしょ?」

 

?????????????

え、嘘でしょ

 

皇「え、嘘でしょ。まさか引っかかっているとは思わなかった...」

 

堀北「何が言いたいの?」

 

皇「一人月10万でしょ?そうだとしたら一クラスで一年3000万、ここまで言えば分かるよね?」

 

堀北「...!?かかる費用が大き過ぎるわね」

 

皇「そうなんだよ、そこでさっきの評価制度だ。監視カメラで生徒を観察して評価し、支給するポイントを変える。それが真のこの学校のシステムだと思う訳だ。最初に10万が支給されたのはこの学校に入学した時点の生徒の価値だ。だから先生も全員平等に送られていると言ったんだ」

 

堀北「私としたことが...。どうやら気を引き締める必要がありそうね」

 

綾小路「だとすれば節約したほうがよさそうだな」

 

堀北「そうね、皇くんも教えてくれて感謝するわ」

 

皇「まぁ、あってるかどうかはわからんけどほぼ確定だね。あとこのことは内密に、ね?」

 

綾小路「みんなに知らせなくて良いのか?」

 

皇「黙っとけばここから1ヶ月間面白いことが見れるよ。このDクラスがどういうクラスなのかをしっかり観察して見てくれ」

 

堀北「含みのある言い方ね、嫌な予感がするわ」

 

綾小路「同感だ」

 

皇「まぁまぁ、そんな身構えなさんな。こっちは必死こいて教師の話を聞き取れば良いんだからさ...あっ、今の無しで」

 

ついポロッと口から出てしまったが二人は気にしていない様子だ。

 

それにしても綾小路が気付いていないのは分かっていたが、堀北まで浮かれていたのは意外だったな。

 

もしや案外ツンドラタイプからツンデレタイプに化けるかもな。

 

そして最高に異常な学校の愉快な授業が開始した。




どうも会話文初心者です。
違和感あると思います、主に堀北の口調が。
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