3時間目が終了した休み時間。
我は少し疲れ気味の堀北と呆然としている綾小路に話しかける。
皇「どうだった?お二人さん。面白いだろ?」
堀北「...そうね、まるで動物園ね。お陰で普段と比べて尋常ではない速さで体力が消費されていくのが分かるわ」
綾小路「これが普通なのか...?」
堀北「そんな訳ないでしょ。どう見ても異常、こんなのは学級崩壊と言ってもいい程よ」
皇「そうだぞ〜、綾小路。だけどこのクラスがどう言ったクラスか少し見えてくるものがあるんじゃないか?」
お二人さんはまだ分かっていないため、もう少しヒントを出すことにした。
皇「そうだな、いっそのこと4時間目は三人で抜け出して他クラスの授業風景を見てみようか。そうすれば何かが見えてくるはずだ」
堀北「そんなことする訳ないじゃない」
皇「んー、まぁいいや。あと3週間すればそんな事とは言ってられなくなるからその時に抜け出すとしようか。もっと状況は悪化してるだろうからね」
ちょうど4時間目の授業の担当官が入室したため話を切り上げて再度集中して授業の理解と記録に励む。
昼休みになった。
本日は授業が午前しか無く、午後は部活紹介が体育館で行われるためこれで解放だ。
綾小路「まさかさっきより酷くなるとは思わなかったな」
堀北「そうね...。今日が午前授業で良かったわ」
うんうん。戦場を共に駆け抜けた仲間として二人の間に友情がしっかり芽生えたようで何よりだ。
皇「お二人さんは弁当持ってきたかい?」
そう言って自分の弁当が入った巾着袋を鞄から取り出す。
堀北「安く済ませるために持ってきているわ」
綾小路「オレは朝コンビニに寄ってパンを買ってきた」
堀北「綾小路くん、あなた料理はできないの?」
綾小路「出来ないことはないが、面倒でな」
堀北「そう、ポイントが無くなっても自分でどうにかしなさいよ」
綾小路「そうする。皇の弁当は...何だそれ?」
綾小路はシソの葉が大胆に乗った鶏肉炒り卵弁当を見てギョッとする。
なんだ、普通に表情筋生きてるじゃんか。
皇「手抜き料理の一つ、鶏肉炒り卵だ。普通な美味しさだが今回は弁当に入れるのを考慮してシソの葉を保存料がわりに使っている」
堀北「健康バランスが崩れそうなメニューね。それってシソの葉を入れても相性的にどうなのかしら?」
皇「さぁ?どうだろう。初めての試みだからわからない。ただ、梅干しを入れるよりはマシな味になっていると思う。お二人さん、気になるんなら一口いっとく?」
堀北・綾小路「遠慮しておく(わ)」
皇「あーあ、実験対象がいなくなっちゃった。まぁいいや頂きまーす」
昨日よりスッキリした味で普通に美味しかった。
肉は腹持ちが良くて助かるな。
健康バランスがどうの言っていた堀北の弁当は彩り豊かで人の弁当に口出しするだけはあるなと思った。
皇「そういやお二人さんは部活は所属するつもりかい?」
堀北「何の利益にもならないことをやるつもりは無いわ、時間の無駄だもの」
綾小路「紹介を聞いてみない限りは何とも言えないな。皇はどうするんだ?」
皇「我としてはチェス部とか良いんじゃないかと思ってる。勉強以外の刺激を与えて脳の回転を更に早くしようって訳だ」
綾小路「皇って勉強できるのか?」
皇「失礼なこと聞くね、こう見えて一般的な高校生の範囲は全て学習済みだよ」
綾小路「すごいな、分からないところがあったら聞いても良いか?」
皇「あぁ、どんどん頼ってくれたまえ。...ん?どうしたのかね、堀北。そんな怪しむような視線をこちらに向けて」
堀北「あなたのような人間が高校生の範囲を学習済みなんてどういう冗談なのかと思っただけよ」
皇「はは〜ん?確かに我は知性はそこまでないが、学力は高いぞ〜。逆に知性が高くても学力は低かったりする人もいるぐらいだし、我を怪しんでいるようじゃまだまだ堀北の視界は狭いという事だな。ドンマイ☆」
堀北「煽り文句にしては少し幼稚過ぎないかしら?」
皇「ん?煽ったつもりはないぞ、ただ慰めただけじゃないか。どうしたそんなピリピリして。カルシウムが不足してるのか、それとも生」
綾小路「それ以上はいけないと思うぞ皇」
皇「おっと、止めてくれてありがとう綾小路。危うくセクハラになってしまうところだった」
堀北「もう少しで始まる様だから体育館へ行きましょう」
綾小路「堀北は行く意味ないんじゃないのか?」
堀北「私がいて何か不都合でも?」
綾小路「いえ、ないです」
哀れなり、綾小路。
8話と9話は筆者の暴走によってシナリオが捻れたので没になりました。
ま、まだ6と7がストックしてあるから大丈夫大丈夫。
え?本編はどうしたって?
...。